本と旅とそれから 展覧会いまだ準備中/山本幸久

本と旅とそれから

展覧会いまだ準備中/山本幸久

そういうジャンルがあるのかわかりませんが、「お仕事小説」の一冊。
今回の主人公は、美術館の学芸員。
それにしてもこの美術館、野猿(やえん)美術館なんて、ヘンな名前~。
展覧会いまだ準備中

展覧会いまだ準備中/山本幸久(中公文庫)

初めての作家さんでした。小説はまあ面白かったけれど、あまりインパクトはなかったと思います。美術館の学芸員という、一般的には憧れの職業に就いている人が、こんなデレっとしているかしら。
体格と性格がよいことはよくわかりますが、あまりプロの学芸員っぽくないんだもの。

といっても、実際の学芸員ってどんなふうなのでしょうねえ。もちろん、有名な大きな美術館には多くの学芸員がいて、その中の上級者ともなれば、その道の権威だろうとは思うのですが。地方の小さな美術館では――などというのは、たぶん失礼ですね<(_ _)>。

うちの市にも、美術館じゃないけど小さな博物館があります。そこの学芸員さんは市の職員で、学芸員の資格を持っておられるのかはわかりません。何年か博物館で働くと、市役所の別の部署に異動するみたいでしたが――。でも、何だか気楽で楽しそうな仕事に見えたけど…。いやいや、世の中に気楽で楽しそうな仕事なんてないでしょう。いやでも――。

主人公・弾吉も、民間の会社で苦労しているらしい大学時代の先輩に、「おまえは好きを仕事にして、ちゃんとお金を稼げているから羨ましい」と言われて複雑な思いを抱く。まあ、自分の現状に100%満足している人というのもむしろ少ないかもしれないけれど…。
でも、私の目には、弾吉の悩みは贅沢に思えますねぇ。

それに、話がいきなり終わる感じ。これから話が本格的に展開するぞ、という時に唐突に「終わり」。ちょっと…消化不良というか、もの足りない感覚の残る終わりでした。


webcitron01.gif


My Favorite Books(お気に入りの本のブクログ)
BOOKS INDEX(作家別感想文一覧)

関連記事
tag: 山本幸久 
  1. 2017/10/20(金) 22:00:00|
  2. 2017
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

トラックバック

トラックバック URL
http://lazymiki.blog110.fc2.com/tb.php/1984-42b2bb26
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する