本と旅とそれから ビブリア古書堂の事件手帖 2~7/三上延

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ビブリア古書堂の事件手帖 2~7/三上延

今年2月に7巻目が刊行されて、シリーズが完結しました。その時、朝日新聞にとても大きく取り上げられ、「これってそれほどのシリーズだったのか」と思い、読み始めました。
1巻目の感想文は►コチラです。

シリーズ完結の最新刊だけはちょっと図書館の順番待ちがあり、先日ようやく読了しました。
ビブリア古書堂の事件手帖

ビブリア古書堂の事件手帖 2~7/三上延
(メディアワークス文庫)


北鎌倉の小さな古書店・ビブリア古書堂を舞台に、毎回何かの本を巡って展開するミステリー。探偵役は店主の、驚異的な本の知識を持つ、人見知りの美女。探偵助手は、幼い頃のトラウマのために、本を読むと目まいがしてしまってダメという、体格はがっちりした青年。このワトソン役(五浦大輔)が物語の語り手でもあり、自分で本が読めないために、毎度、探偵役(篠原栞子)が、問題となる本の内容から作者の人物像からその他様々なことを、詳しく話して聞かせるという、まあそれが本書の特色のひとつともなっています。

そういえば、京極夏彦さんの京極堂シリーズも古本屋の店主が探偵役でしたが、本書同様恐るべき本の知識を持つこの主人公を、物語中では「書痴」とか呼んでいたような記憶があります。
京極堂シリーズでは、この主人公の博覧強記ぶりを、すごいと思い多少は呆れはしても特に違和感なく受け入れて読んでいましたが、ビブリアシリーズの探偵役の場合、実はちょっと違和感あるのですよねえ。

ひとつには、守備範囲があまりに広い。もちろん、古本屋ですから取り扱う本のジャンルは決まっていて、ビブリアはまあ文芸書中心ということらしいのですが、漫画も出てくるしね。最終巻に至ってはシェークスピアのファースト・フォリオ(大学時代の授業を遠く思い出しました…)が取り上げられるため、篠川栞子はエリザベス朝時代の英語まですらすら読めてしまい、どの程度かは知りませんが暗唱までできてしまうというスーパーマンぶり。ビブリアでは洋書は扱っていなかったはずなのですが。

ミステリーの探偵役が超人的な頭脳を持っているというのは別に珍しいことではありませんが、その探偵の人物像次第で、そのことが難なく受け入れられたり違和感をおぼえたりするものです。もちろん、読み手にもよりますが。
私にはねー、栞子さんの博学ぶりはちょっとイラっとさせられました。

まあそれでも、物語全体としては楽しめるんですけど。

やはり、自分が読んだことのある本が取り上げられている話が身近です。「ブラックジャック」とか。江戸川乱歩の怪人二十面相シリーズとかね。特に「ブラックジャック」は、過去のエピソードとして栞子さんが滔々と語る話を、自分はかつてリアルタイムで体験したっけ、と思い起して少々ノスタルジーをおぼえました。江戸川乱歩は、常々思っていることではありますがここでもまた、「もう一度児童書版をちゃんと読み直したい」と思いました。文庫版が出ているし、うちの図書館にも入っているんですし。

それにしても、現実にはどうなのでしょう。稀覯本と呼ばれる、戦前の文豪の初版本など、それに執着して、入手するためには犯罪に手を染めることさえしかねない人って、ホントにいるかしら。まあ、モノに執着する人って結構いそうですが。本に限らず。

とりあえず、話題のシリーズを読み終えた満足感はあったかな。


webcitron01.gif


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