本と旅とそれから 天山の巫女ソニン③、④/菅野雪虫

本と旅とそれから

天山の巫女ソニン③、④/菅野雪虫

シリーズ3、4巻。またしても上尾市からお借りしております<(_ _)>。
しかし、わざわざ上尾市から借りて来る手間を考えたら、文庫本ぐらいなら買ってくれてもよいじゃないかと思ったりするのですが。まあそれを言うなら、文庫本ぐらい自分で買って読めばってハナシかも知れませんけど。
天山の巫女ソニン
天山の巫女ソニン
朱烏(あけがらす)の星、夢の白鷺
/菅野雪虫(講談社文庫)


このシリーズ、本自体も厚くはないし、改行も比較的多いし、文体はいかにももともと児童書という感じの柔らかなですます調で、さーっとすぐに読めてしまいます。主人公ソニンも、彼女が仕えるイウォル王子も15歳とか16歳とかで、まだまだ子供という年齢。

・・・な割に、意外な思いがするほど楽しめるファンタジーです――私には、ですが。

もともとカタカナ固有名詞のファンタジーには文句をつけてばかりの私ですが、本シリーズにはそれほどカタカナについての抵抗感はありませんでした。
4巻目巻末の解説を読んでそれについてちょっと思い当たるのは、本シリーズには朝鮮半島を思わせる雰囲気がある、ということ。カタカナというのも、西洋風じゃなくて、朝鮮風なのか。ソニンというカタカナ名も、そういえば韓流ドラマに出てきそうな名前ですものね。
物語の舞台も、三つの国だけから成る、どちらかというと小さな世界。半島風でもあります。

三つの国のうちのひとつがソニンの母国で、彼女はもともと貧しい農民の出でしたが、この国の末王子の侍女となったことで、三カ国をまたにかけた外交の舞台に立つことになります――目立たない形でですが。
そこらへんの顛末は、少々児童書的な非現実さもありますが、とりあえずあまり気にならずにすみます。

もともと児童書だったとはいえ、おとぎ話とはまた違い、大人の世界に共通するシリアスな要素が多く含まれた物語です。その点では上橋さんの作品と同様です。
おそらく、最初児童書として世に出ても、後に大人に人気が出る物語というのはそうしたものなのでしょう。

人物像も、各国の王女や王子にユニークな性格の持ち主が登場して、「読ませる」感じです。巻が進むにつれ、物語世界も複雑になり、だんだん面白さも増すのですが、シリーズは次の5巻目で終了なんですよね。外伝はあるようですが。
これからという感じなのに、すでにしてちょっと残念です。


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tag: 菅野雪虫 ソニンシリーズ 
  1. 2017/12/07(木) 22:00:00|
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