本と旅とそれから 夜の床屋/沢村浩輔

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夜の床屋/沢村浩輔

いつもの、「たまたま図書館の文庫本の棚で見つけた」本書。
なんか賞を取っているようでもあったので。

読み終えて、とても不思議な雰囲気を持った1冊だったという感想です。
夜の床屋

夜の床屋/沢村浩輔(創元推理文庫)

「夜の床屋」というタイトルもかなり地味で、あまり今どきの本らしくない感じですが、内容も何だか昭和の――どころか戦後すぐの小説みたいな雰囲気を漂わせた短編集みたいに思えました。作中にはインターネットも出てくれば登場人物たちは携帯も持っているのですが…あれはどうしてなのかしら。

短編集といっても、主人公は共通で、この人物が探偵役を果たす物語もあるのですが、彼の推理も常にはたらくわけではないのか、唐突に登場する友人がパパッと謎を解明してしまったりも。さらにラストの3篇+エピローグは、ミステリというよりは伝奇小説みたいです。

そういえば、先日読んだ森見さんの「夜行」(感想文は►コチラ)も、現代の話なのにどこか古い話みたいな雰囲気があったような。あの小説はかなりコワくて、本書はそこまでいかないけれど、でもやっぱりちょっとひんやりしたものは感じられました。特にその、最後の3篇。

ところで、最初の1作で表題作の「夜の床屋」。
どこぞの地方の無人駅を舞台に、道に迷って終電後に訪れた大学生二人が遭遇する、ちょっとした不思議な体験の話です。
どうでもいいようなことですが、このお話、どこか実在の駅を思い浮かべる読み手も多いのじゃないかな、と思いました。

私の場合は玉水駅――あの駅はそういえば無人駅ではないので、物語に出てくる駅よりは大きいわけですが。なぜあそこかというと、駅前に何もないから。いや、何もというか、カフェとかレストランとかがってことなのですが。あの駅に、電車が終わってしまってから行ったら寂しいだろうな~・・・というか、終電後に訪れて寂しくない駅ってそれなりに大きいか、駅前に終夜営業の店でもないとねえ。

その何もないところに、思いがけず夜遅く、床屋の灯りがともるという不思議なことが起き、それが物語のきっかけになるわけです。

軽く不思議。この一篇は怖く…はないけど、何だか妙。そして何だか古風なような。

面白く読めました。
webcitron01.gif


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  1. 2017/12/10(日) 22:00:00|
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