本と旅とそれから 書店ガール6/碧野圭

本と旅とそれから

書店ガール6/碧野圭

あれ、このシリーズ、何巻まで読んだんだったっけ?6って新しいんだっけ?と、図書館の書棚の前で文庫の背表紙を読んでみて、「どうやらこれはまだ読んでない新しい巻らしい」ということで借りて来ました。
いかん、どうも最近こうしたことがしょっちゅうだわ…。ブログに読書感想文を書いていることが、こういう時に役に立つのではありますが、いちいち確認しなければわからないというのは何ともトホホなことでもあります。
「書店ガール6」

書店ガール6/碧野圭(PHP文芸文庫)

6巻目の主役は二人。
大手書店チェーンで働き、取手駅の駅ナカ書店の店長を任されている彩加と、出版社勤めの編集者・伸光。
どちらも今回試練を迎えます。

彩加の方は、会社の経営に外部資本が入った影響で、自分が店長を務める駅ナカ書店が閉店させられることになります。一方の伸光は、自分が手掛けた新人ラノベ作家の作品がアニメ化されることになり、アニメスタジオとの協業が始まり、これが難航するのです。

彩加は、閉店を通告されて、寝込むほどのショックを受ける。伸光は、アニメのほかにも編集者としての仕事にあれこれトラブルが起きて、とうとう会社で血を吐いて倒れてしまう――胃潰瘍だったんですね。

いやホント、仕事って、責任を引き受けてお金を稼ぐって、大変ですね。
当然その大変さは人によって仕事によって様々に違うのでしょうけど、いやでも、やっぱり大変ですねえ。

それにしても、「スロウハイツ」に続き、本書でも、ライトノベル=ラノベ作家が重要な役割を果たします。昨今は、作家といえばまずラノベなんですか?本書自体、どちらかといえばラノベでしょうか。「スロウハイツ」は違うけれど。話題になる、たくさん売れる作品というと、ラノベなのかなあ。私も、自分が読む本の中でラノベの割合が段々上昇してきている感覚はありますけど。本読みにエンタテイメント性を求めているからかしら。いや、読書はそもそも現実逃避の手段だから…。

それはともかく。
書店って、今後どうなるのでしょうね。紙の本を売るお店って、やっぱりさらに減るんでしょうね。過去の一時期、ちょくちょく訪れていたある書店に、「書店を訪れるとあなたを向上させる何かがある」みたいなことを書いたポスターが貼ってあったのが、とても記憶に残っています。最初から何かの本を目指して書店に入ることもあるけれど、書店が好きだから、何となく訪れてぶらぶらと見て回っていて、何かの本に目をとめ、そこから新しい世界が始まることも――まあ小さい世界だとしても――これまであったような。

書店がなくなってくれば、そんな体験をする人も減る。
本をめぐる体験、書店をめぐる体験が、世代によって大きく変わる。
寂しいとは別に思いません――というか、自分がこれまで本や書店について経験してきた楽しいことを、若い世代は知らずに過ごすのかしらと思うと、ちょっと可哀そうな気もします。


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tag: 碧野圭 書店ガールシリーズ 
  1. 2018/03/03(土) 22:00:00|
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