本と旅とそれから 花降る里≪京都・京北地域≫

本と旅とそれから

花降る里≪京都・京北地域≫

京北
宝泉寺


2日目は京都、京北(けいほく)。京北町というのかと思っていたら、今は右京区に合併されているのですね。
これまで、私の京都北限はJRバスで高雄のちょっと先までで、それでも高雄を過ぎたら何だかエラく遠いところに来てしまったような感じがしたものでしたが、京北はそのバス路線の終点・周山が入口です。
ちなみに、京都駅前を6:50発のバスに乗って、周山到着は8:11。そこから、コミュニティバスである京北ふるさとバスに乗り継ぎます。
この日はとてもよいお天気で、青空が美しい1日でした。高雄を過ぎた辺りから、景色の中に段々桜が増えてきてわくわく。京北地域は「花降る里けいほく」を名乗っていますが、まさにそんな感じで、周山に着く頃にはもう、どちらを向いても桜がいっぱい!洛中ではもうほとんどの名所で見頃を過ぎているタイミングが、京北では「盛り」。しかも、ここは桜密度高い!

しかも。この日京北で出会った方々は、みんなしみじみ親切でした。

京北観光の目玉といえば常照皇寺。ただ、ちょっと欲張って、その先の黒田百年桜も見たいと思っていた私がコミュニティバスの運転手さんに「宮(黒田百年桜最寄りバス停)」から「山国御陵前(常照皇寺最寄り)」は歩けますかと尋ねると、「ちょっと難しいと思います」とのこと。バスの時刻表だけ見ていると行けそうに思えたのですが。運転手さんによれば、黒田百年桜はバス停のすぐ前にあるので、往きのバスを降りて写真撮って、終点から折り返して来た同じバスに乗って帰って来ればよいですよ、とのこと。

実際、バスに乗って行ってみたら、到底歩ける距離じゃありませんでした。6キロぐらいらしいです(自宅でいえば、所沢ぐらいまでか。それは歩くのはムリだわ)。
宮までの乗客は、私のほかに、宮近くにご実家があるという女の方との二人だけ。その女の方は、バス停を降りてからも、いろいろと親切に周囲のことを教えて下さって、大変ありがたかったです。


京北
黒田百年桜


黒田百年桜は、突然変異で、1本の樹に一重と八重の両方が咲くとかで、例によって佐野藤右衛門さんが発見された珍しい樹なのだとか。京北地域の中でも特に開花の遅い桜ですが、今年は13日に満開の写真が出てました。
私が訪れた日はまだ3分ほどの咲き具合でちょっと残念でしたが、この桜が満開になる時には、ほかは大抵「見頃過ぎ」になってしまうようなので、仕方ありません。


京北
黒田百年桜


黒田百年桜は3分咲きでしたが、周囲には満開の桜があっちにもこっちにもあって、でも人影はほとんどなくて、「なに?ここは桜の国?」みたいな、現実離れした感のあるウットリ世界でした。しかも、京北って枝垂れ桜が多い。あちこちで満開の枝が風にゆらゆらしていて…本当に「花降る里」だわ~…。

と、ぼーっとしていると、先ほどの運転手さんのバスが戻って来ました。「撮れましたか~」、みたいな。気さくな運転手さんだ~(≧∇≦)ノ彡。


京北
常照皇寺への道


で、山国御陵前で降りると、そこから常照皇寺までは桜の並木が(▲)。この並木の桜はソメイヨシノでしょうか、これは少し盛りは過ぎてきてました。でも、綺麗でした。


京北
常照皇寺山門前


山門前には大きな、ピンクの色濃い枝垂れが1本(▲)。満開~。立派~。これは別に名前のついた木じゃないんですね。常照皇寺といえば、名前のついた桜が3本あって、でもそれぞれの開花のタイミングが違っていて、3本が同時に満開になることはない、というのが有名のようです。…そう。旅の前に開花情報をチェックすると、結構前から「常照皇寺・満開」とか出てたのですよね。これはつまり、3本のうち一番早い木のことだったようですが、少々焦らされました。


京北
常照皇寺


山門をくぐってまっすぐ歩いて行くと、石段上の勅使門のさらに上から満開の桜が(▲)!
これが、3名木の中で一番開花の遅い、御車返しの桜。
どうやらこれも、一枝に一重と八重の花が咲くという桜のようです。白っぽい花が咲き誇っていて、実に豪華でした。


京北
常照皇寺


こちら(▲)は枝垂れで、左近の桜と九重桜なんですが、えーっと、盛りを過ぎていたこともあって、あまり近寄って見なかったため、どちらがどうなっているか、よくわかってません^^;。


京北
常照皇寺


とにかくこの時は、御車返しの桜(▲)が見事で。よくぞ咲いていてくれました、よくぞ満開でいてくれました、ありがとう!の気持ちで一杯。それでパシャパシャ撮りつつも、次第にバスの時間が気になり始めます。ふるさとバスは、1本逃したらホント、エラいことになりますから、気をつけないといけません。

その後、バスでいったん周山まで戻ります。今回のバスは違う運転手さんでした。
で、本当は、次に乗りたいバスまでの時間で、魚ヶ渕吊り橋の桜まで歩いて来ようと思っていたのです。往復3キロぐらいとかで、歩いた方のブログも拝見していたので、行けると思っていたのですが、京北の開花情報を見ていたところ、どうもこの桜は早咲きのようで、ずい分前に満開表示になっていたんですよね。

長い道のりを歩いて行って散ってたらガッカリだし…と思って周山のバス停を降りると、さっき宮まで乗せて下さった運転手さんがおられたので、「吊り橋のところの桜はもう見頃過ぎでしょうか?」とお訊きしてみると、「うーん、あれは早いんですよね…。吊り橋も、その先の魚ヶ渕のシダレも、今年はもう散ったと聞いています」とのこと。
そっか。残念。

そうすると、あと考えていたのが、宝泉寺の枝垂れ。ここは満開らしいと聞いていたんだけど。
ウォーキング・マップでは、片道45分ほどのようだったけど…。バス路線もあるのですが、本数が少ないので、吊り橋に行かないとなると、時間が合わないんですよねー。

ということで、周山のバスターミナル(っても小さいけれど)から数十メートル先にある、周山タクシーの営業所へ。「すみませーん」と声をかけると、運転手さんが出て来て、「宝泉寺までだと、1200円ぐらいかなぁ」とのこと。「帰りは電話したらまた来てもらえますか?」とお聞きすると、「ところがね、12時ちょっと前ぐらいに予約が入っちゃっているんだ」。
ちなみに、この時、11時少し過ぎぐらいだったでしょうか。

迷ったけれど、とりあえず宝泉寺までタクシーで。帰りは歩くかも知れないから道を覚えておかなくちゃ、と気をつけつつも、「結構距離あるなー」とも思いつつ。いえね、京都や奈良を旅行していて、結果的に4、5キロ歩いた、ということはちょくちょくあるのですが、最初からそれだけの距離歩くのだ!とわかっていると、「遠いよ~ぅ」と思ってしまって。自転車欲しい。京北、レンタサイクルやっておくれよ。

で、宝泉寺に着くと、運転手さんに「12時35分ぐらいまでなら待てるけど。どうする?」と言われて、結局待っていてもらうことにしました。


京北
宝泉寺


お寺の裏(?)の丘に、何本かの大きな紅枝垂れの木が、見事に咲いていました。
パシャパシャ撮るも――やっぱり、時間が短い^^;。ちょうどその日から、桜まつりみたいなことをお寺でなさっていて、おばあちゃまたちが、草餅とかちらし寿司とか作って売っておられるんですよね。それを無視もできず、草餅を購入――だって、おばあちゃまたちの懸命な姿が――宝泉寺は拝観料も取らないんですから…。

草餅買って、リュックに入れて、パシャパシャやってそろそろ12時35分かなと思っていると、タクシーの運転手さんが、「餅買ったんだから、お茶飲んで行きなよ。ねえ!この人にお茶入れてあげて!」などと言って下さるので、でも時間は迫るしで、速攻で草餅。結構大ぶりのお餅。美味しかったけれど、あんまり味わってる余裕のなかったのが残念。

「せわしなくてゴメンねー」と、運転手さん。
このやり取りからもお判りでしょうが、周山タクシーというとこは、車1台しか稼働してません^^;。「今、募集かけてるんだけど、なかなか見つからないんだよー」だそうです。

といった具合で宝泉寺関連のタクシー代がジャスト3000円也。ちなみに、周山タクシーの場合、予約貸し切りにしても半日料金とかではなくメーターで走るそうで、大型を数人で借りるのでないと高くついてしまうのだそうです。運転手さんには、さかんにレンタカーを勧められました。うーむ、レンタカーか。イメージとしては、うちから秩父に行くくらいの感じかな…。秩父の曲がりくねった道よりは、周山街道の方が楽かな…。

お昼は、ブロガーさんたちの周山関連の記事でしょっちゅう見かける登喜和という食堂へ。お肉屋さんがやっている肉メニューのお店です。4000円のサーロインステーキか、1000円のランチメニューか、みたいなところで、観光客は前者を頼むことも多いのだとか。美味しいお肉らしいのですが、大きな草餅と、実はその前にバス停で持参のおにぎりも食べていたので、ランチメニューのハンバーグ。普通に美味しかったです。

あとは、帰りのバスの時間までの短い間、バスターミナル近くの桜をパシャパシャ。本当に、あちこちでシダレが満開。バスがバスなので、1日で効率よく何か所も回るというわけにはいきませんが――レンタカーじゃなければ、ね…--、しぶとく何度も訪れて、またこの「花降る里」の見事な桜を楽しみたい、と、すっかり京北のファンになりました。

で、帰りに、高雄の山つつじが満開だったので、ちょっと途中下車して寄り道。すでに何度か見たことがありますが、初めて見た、というバスに乗り合わせた方々は、桜以上に感動しておられました。確かに、あの光景は印象的ですよねー。
それに、今まで見た中で、今年が一番咲いていたでしょうか。桜がすっかり終わってからが、一番の見ごろというわけです。


高雄
高雄


京都の通常の桜と比べると、例年なら1~2週間も遅い京北の桜。今年は桜の開花が異常に早かったせいで見に行く機会ができたわけですが、これは本当に幸運でした。きっと次の機会には、他所の新緑とセットでまた見に来たいものです。

「そらはな」はコチラ
京都・奈良旅INDEX 2018



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京北良いですね!

美しいサクラ風景に出逢えて良かったですね!
周山街道は日本海側への抜け道として走ったことがある程度で、京北の地をゆっくり訪れたことはありません。
来年は京北へサクラを愛でに行きたくなりました。
  1. 2018/04/23(月) 21:14:59 |
  2. URL |
  3. ばなな #5BHOKMt2
  4. [ 編集 ]

ばななさん、

京北、本当にステキなところでした。
でも、来年の桜の頃には私、奈良県で行きたいところいっぱいあるんです。ただ、観光客としては奈良県は、京北にもまして交通の便に苦労させられます。
だ~か~ら~、私にばななさんの半分でも車の運転の腕があれば…ぐっすん。
  1. 2018/04/23(月) 22:07:11 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #Dud4.962
  4. [ 編集 ]

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