本と旅とそれから ようこそ、わが家へ/池井戸潤

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ようこそ、わが家へ/池井戸潤

やっぱり池井戸作品、好きだわ。
前回の「シャイロックの子供たち」(感想文は►コチラ)は、ちょっと読んでいて苦しい部分も多かったのですが、それでも物語に引き込まれたのは、いつもの池井戸作品ならではの力。

本書は、たまたま図書館の文庫本棚に未読の池井戸作品がこれしかなく、背表紙のあらすじを読むと、これまたちょっとイヤな話のようで少し迷ったのですが、でも、とりあえずと思って借りてきてみたら、やっぱり面白かった。
ようこそ、わが家へ

ようこそ、わが家へ/池井戸潤(小学館文庫)

本書は、ひとりの主人公が、職場と家庭の二つの場面で同時に遭遇するピンチに立ち向かってゆくお話です。

この主人公・倉田は、大手銀行(池井戸作品にはお定まり)から中堅電子機器メーカーの総務部長として出向中。妻と、大学生の息子、高校生の娘の4人家族です。

ある日、通勤途中に列に割り込んだ若い男にちょっと注意したところ、それ以来、家の花壇を荒らされたり、郵便受けに虐待された子猫が入れられたりとの嫌がらせが続くようになります。
一方職場では、ただでさえ出向者で肩身が狭かったところへきて、社内の実力者である営業部長の行動に不正の臭いを嗅ぎつけて究明に動いたところ、様々な抵抗に遭うことに。

もともと、どちらかというと小心者で争いを好む人間ではない倉田だったのに、なすすべもなくトラブルに巻き込まれ、仕方なく立ち向かうハメに陥るわけです。

まあでもこのヒト、基本的に幸せなのじゃないかしらね。

まず何より、家族仲がよい。
大学生と高校生の子供などというと、多くの物語では親とロクに口もきかず、反抗的だったりするものですが、倉田の家族は、父が連れて来たこのストーカーを、家族共通の敵とみなしてこれに立ち向かいます。特に息子・健太は父より行動力があり、機械やファッションや世の中の事情にも詳しくて頼りになる存在。つまり倉田は、足元がしっかりしているのです。

だからこそ、さらに加えての仕事のトラブルにも何とか立ち向かっていける。
それに、職場にも、同じ総務部の部下に、社内の事情や経理の数字に精通した古参の女性社員がいて、よそ者の倉田の力になってくれます。
たったひとりでも、頼りになる人がいてくれれば、戦えるものですねぇ。

こうした心強い人々の存在あっての主人公のもがき、あがきなので、苦しそうでも何となく安心感をおぼえながら読んでいくことができます。それにやっぱり、池井戸作品なので、きっと最後には悪いヤツは罰をくらうだろうという期待もありますし(「シャイロック」はそうでもなかったのがちょっと消化不良なのですが)。

段々と未読作品の少なくなってきた池井戸さんですが、図書館の目録をチェックしつつ、楽しませてもらおうと思います。

webcitron01.gif


My Favorite Books(お気に入りの本のブクログ)
BOOKS INDEX(作家別感想文一覧)

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  1. 2018/08/15(水) 22:00:00|
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