本と旅とそれから 生誕110年 東山魁夷展≪国立新美術館≫

本と旅とそれから

生誕110年 東山魁夷展≪国立新美術館≫

東山魁夷展


先日、始まったばかりの展覧会に出かけてきました。

生誕110年を記念して国立新美術館で開催されている、東山魁夷さんの回顧展。ちなみに、生誕100年のときは国立近代美術館で開催されました(このブログも長くなりました。そのときの展覧会の記事は►コチラ)。
――あのときの感想記事の方がずっとチカラ入ってます。何しろ、10年分若かったから~^^;。
最近はあまり展覧会に出かけなくなってしまったけれど、東山魁夷展は是非にと思っていました。国立美術館で行われる日本の画家の展覧会なので、内容も予想通りの充実ぶり。平日午前中だったので思ったより空いていましたし、ホント、堪能できました。

生誕100年の展覧会記事のときも書いていますが、私の東山ファン歴も長いので、もう「をを、初めて見た!」という作品にはなかなか遭遇しませんが、好きな絵に再会できれば何だか懐かしい気がして嬉しいし、これまであまり印象に残っていなかった作品なのに今回は心に沁みる思いがしたりということも。
受け止める側の変化ということもあるのですね。


東山魁夷「白夜」
「白夜」


今回は(▲)この「白夜」という1枚が、いつになく心に残りました。東山さんが北欧に旅されたときに描かれた作品ですが、どちらかというと地味な1枚かと。
なぜこれが殊更心に響いたかは自分でもわかりませんが、この透明な、寂しいような風景を実際に目の前にしているような――うーむ、いかにも陳腐な表現ですが――そんな、冷たい風を顔に感じるような、何だかそんな気持ちがしました。
だから、見ていて特に楽しい気持ちになったという絵ではないのですが、ただ、心にひっかかったというか。

唐招提寺の鑑真和上御影堂の障壁画も、おそらくは厨子内部の「瑞雲」以外は全部展示されていたのではないかと思います。やっぱりあれは特別な作品ですよね。唐招提寺へは、昨年秋に訪れていますが、御影堂はその時すでに修復中でした。現在も続いているようで、その間、障壁画が外で展示されているようです。

やっぱ「山雲」、すごい。そして、この絵を見るたび、この唐招提寺障壁画の中で一番好きなのは「山雲」だ、と言った、当時の友人のことを思い出します。

生誕100年展を見た10年前は、長野県の東山さんの美術館にも出かけましたが(それももう10年前になりますか~。当時の記事は►コチラ)、今回もこちらの美術館からの出展は多く、「秋思」、「行く秋」など、季節に合わせてあるのか、春よりは秋をモチーフにした絵が多かったように思います。

それにしてもあらためて、東山魁夷さんの絵は見る者の心を静かにしてくれます。このような絵をこれだけ多く描くなんて、ほかの誰にできるでしょうか。どっかで聞いたコピーみたいですが、日本に東山魁夷がいてくれてよかった。これからも、生誕120年、130年と、きっとずっと見に行くのだろうなー、などと思うのでした。

「生誕110年 東山魁夷展」HPはコチラ


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  1. 2018/10/30(火) 22:00:00|
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