本と旅とそれから 荒神/宮部みゆき

本と旅とそれから

荒神/宮部みゆき

面白かったー。
宮部作品なので、つまらないという心配は最初からしていませんでしたが、これは私ごのみの面白さといいますか――ゴジラのような。それも、最近作ではなく、一番古い「ゴジラ」。あの、何だかとてつもなく大きく恐ろしいものが襲ってくる、それが何かはわからないけれど、というあの怖い感じがそっくり。
荒神

荒神/宮部みゆき(新潮文庫)

話は時代劇。
元禄の頃…というのは大して重要ではなく、とにかく時代劇、舞台はどこか地方の隣り合うふたつの小藩の国境。その国境地帯にある山村が、正体の知れない怪物に襲われるところから話が始まります。

ゴジラのようでもあり、ジョーズのようでもあります。怪物は何者なのか、次にどこを襲うのか、それを退治するにはどうすればよいのか。まず、怪物の正体が段々と明らかにされるまでの恐怖と混乱が描かれ、終盤はそれとの決戦です。

最初に襲われた村の生き残りの少年、彼を助けた人々、そして怪物の秘密を知る人々など、人物設定も多彩です。でも、ひとりひとりの人物描写は比較的さらっとしていて、あまり感情移入する気にはならないかな。

でも、とにかく面白い。ぞくぞくと怖くて、手に汗にぎるスリルがあって。最後にはどのような形にしろ怪物が退治されることは予想されるのですが、それでもどきどきしてしまいます。

未読の宮部作品の中には、まだまだこんなにも面白い作品があるんだなー、これからも楽しみです。

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tag: 宮部みゆき 
  1. 2019/03/19(火) 22:00:00|
  2. 2019
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原作はまだ未読なんだけど、NHKの映像化作品で観たよ。
確かにゴジラに通じるものがあるね!もっとも、私のゴジラ観はシン・ゴジラで更新されてしまってます。そりゃあもうゴジラが恐ろしい&長谷川さんがカッコイイ…って、我ながら稚拙な感想だなあ。
  1. 2019/04/08(月) 23:21:29 |
  2. URL |
  3. しの #2nAugjbc
  4. [ 編集 ]

しのちゃん、

あ、私も見た、NHKの!今年に入ってからだったっけ?
神職役の中原丈雄さんの熱演にいたく感心しました。だって、撮影現場では、怪物は見えてないわけでしょ。それなのに、半裸姿で顔を真っ赤にして立ち向かう演技って、すごいわー。
でも、原作はTV版よりずっと面白いと思う!

シン・ゴジラも面白かったけど、第一作のモノクロの「ゴジラ」っていいよー。それ以降のエンターテイメント性の強いゴジラシリーズとはちょっと違ってて、ホラーな感じがよいのよ~。
長谷川さんは確かにカッコいいけどね。うむ。
  1. 2019/04/13(土) 21:48:21 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #Dud4.962
  4. [ 編集 ]

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