本と旅とそれから 下町ロケット ゴースト/池井戸潤

本と旅とそれから

下町ロケット ゴースト/池井戸潤

昨年のTVドラマは全部録画してあるので、見るのがとても楽しみ。
でも、おそらくドラマの方は、本書とその次作「ヤタガラス」までカバーしてると思うので、それを読むまで録画を見るのはやめておこうか――う~ん、でもまだ図書館の予約はしばらくかかりそうだし…。
下町ロケット ゴースト

下町ロケット ゴースト/池井戸潤(小学館)

そんな感じなので、本書も、面白かったけれどまだまだto be
continued感いっぱいの終わり方です。それどころか、本編は次作で、本書はそこへ向けての準備編なのではないかという感じさえします。

本書で注目の登場人物は、佃製作所の経理部長・殿村さん。ドラマでは立川談春さんが演じておられます。顔を真っ赤にして目に涙を浮かべて何かを懸命に力説する姿が印象的です。彼の高齢のお父さんが倒れ、殿村さんは、300年という歴史のある実家の農家をどうするかという難しい判断を迫られるのです。

一方で、小説のタイトルにもなっている「ロケット」関連で佃製作所にとって非常に重要な存在である帝国重工では、そのロケット打ち上げプロジェクトを推進してきた藤間社長の交代時期が近づき、佃の良き理解者・協力者であった財前も第一線を退くことになる。次期社長と目される辣腕取締役はロケットのプロジェクトに否定的――。

そんな中で佃製作所は新たな製品に取り組むことになるわけですが、その過程でギアゴーストというベンチャー企業と関わりをもつことになります。これが、かつて帝国重工で実力を認められながら才能を伸ばすことのできなかった企画マン(っていうのでしょうか)とエンジニアが二人で立ち上げた会社。小さいながら有望なギアゴーストでしたが、悪意ある特許訴訟に巻き込まれ苦戦するところを、佃製作所と、その頼れる顧問弁護士の神谷が助ける、というお話。

なので、殿村さんと並んで、この第3巻はギアゴーストという会社が物語の中心になっていきます。

第1巻で主要人物として活躍する神谷修一という弁護士さん、ドラマでは恵俊彰さんが演じておられますが、これが、原作でもドラマでも良い感じ。まさに、苦しい時に助けてくれる、頼りになる専門家という役どころです。たぶん顧問料高いんだろうな、それでもお願いしたいと思うような弁護士なんだろうな、などと思ったり。

池井戸さんの小説の人気の理由はいろいろあるのでしょうが、私にとってそのひとつなのが、胸のすく勧善懲悪ストーリー。主人公は絶体絶命の苦境に追い込まれますが、そこで諦めず、正義の心と情熱をもって頑張って、最後は悪党相手に大逆転をする。
それは本書でも健在。

というか、ちょっとそれが見え見えすぎるような気すらするぐらいです。
池井戸作品だから「これは最後には逆転勝利だな」と安心していられますが、あまりにもさっさとそのストーリーをたどりすぎるような気が^^;。

殿村さんはもう「下町ロケット」から去ってしまうのかしら。さらにそのうえ財前さん(この方の肩書は何でしたっけ?部長じゃなかったでしたっけ?役員ではないけど、それなりに高いポストにいたと思ったのだけど…)まで姿を消してしまったら寂しい~。吉川晃司さんの背広姿には惚れ惚れしたんですけどー。

早く「ヤタガラス」回ってこーい。

webcitron01.gif


My Favorite Books(お気に入りの本のブクログ)
BOOKS INDEX(作家別感想文一覧)

関連記事
tag: 池井戸潤 
  1. 2019/04/15(月) 22:00:00|
  2. 2019
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

トラックバック

トラックバック URL
http://lazymiki.blog110.fc2.com/tb.php/2054-c592abde
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する