本と旅とそれから 中島潔襖絵展≪清水寺成就院≫

本と旅とそれから

中島潔襖絵展≪清水寺成就院≫

成就院中島潔
第一室「かぐや姫」


名古屋観光の翌日が、本命の京都バスツアー。団体旅行で京都を訪れるのは、高校時代の修学旅行以来です!今回もクラブツーリズム。
聚光院伊東別院のとき(その話は►コチラ)と同様、団体旅行参加には理由がありまして。

今回の目的は清水寺成就院にある中島潔画伯の襖絵。もう何年も前から見たいと思っていたものです。きっかけはNHK(たぶんBS)の特集番組で、その制作過程を紹介していたものを見たこと――私にとってはお決まりのパターンかも。もう何年も前のことなので、詳細はすっかり忘却してしまいました(これもいつものパターン^^;)。
この素晴らしい襖絵を、是非とも見たい!と、特番を見て比較的すぐに成就院に出掛けたのだったと思います。成就院自体、いつでも入れるわけではないと思いますが、でもまあ、年に何回かは定期的に公開されていると思います。特に「月の庭」が有名で、襖絵を別にしてもこのお庭は鑑賞しておきたいところ。

とはいえ、期待に胸を膨らませて訪れてみたら、襖はフツーの白いのでした。「NHKでやっていたアレは?」とは、いかにもミーハーっぽく響きそうで尋ねることができなかった小心者のわたし。まあ、すぐに知れたのですが、いつもは他所に大事にしまってあるのだそうです。昨今はみんなそうですね。美術品保存の観点から、仕方のないことなのでしょうね。

でも以来、見たい~見たい~としつこく思い続けていて、時々はネットで検索をかけたりしていたのですがその後ちょっと忘れてまして、また最近、ふと思い出して検索してみましたらば、このクラブツーリズムの貸切ツアーを見つけたというわけです。
成就院の主催でもたまに特別公開があるようですが、とっても珍しいことのようなので、確実に鑑賞したければクラブツーリズムということのようです。

後で聞いたところでは、クラブツーリズムには、京都で「特別拝観」をアレンジする専任担当みたいな方がおられるようですね。その方ご自身もどこぞのお寺の住職だ、と言っておられた記憶が。(「南禅寺エリアの非公開別荘群は何とかならないんですかー?」とうかがいましたが、「それ、よく言われるんだけれど、実際に住んでおられたりするんでなかなか難しいんです(in 京都弁)」っておっしゃってました。)で、もうこの成就院の中島潔さんの襖絵はクラブツーリズムの独占、みたいな感じだと思います。



当日は、名古屋駅前の地下街に集合し、バスで京都へ。
まずは「年にわずか4日間だけの限定公開『冷泉家』」を見学。毎年恒例・紅葉シーズン直前の「非公開文化財特別公開」の一環です。たてものに入ることは許されないので、その周囲をぐるぐる歩きつつ、ところどころ学生さんの説明をうかがいながら中をのぞき込む、というパターン。かなり人が多いし、遠目だし、まあ一応「見た」ってことで、という感じ。

それから、東山エリアに移動してランチ。旧竹内栖鳳邸宅をレストランにしたTHE SODOH HIGASHIYAMA KYOTOにて。このお店は、ずっと前に(自分のブログの中を探してみたところ、2011年11月のことでした。►コチラ)友人たちとディナーに訪れたことがあります。とてもオシャレで素敵なお店だったという記憶。
今回も良いには良いところでしたが、何しろ団体ツアーですから、お部屋も団体向けとおぼしき大広間、メニューもすでに決まっていて、ちょっと味気なかったかな…。


そこからは徒歩で清水寺へ。言うまでもなく、付近は怒涛の人混みです。
が、成就院については、当日はクラブツーリズムの貸切だったようで、その近くは静かでした。東京と大阪と名古屋からの団体が同じ日に訪問、しかも時間もどうやら重なってしまったようで、拝観の順番待ちみたいな感じにはなりましたが、それでも、この程度の人数ならばよいかな、というぐらいでした。

さあどうぞご覧下さい!という感じに、四つの部屋に設置された障壁画の数々――大迫力!


成就院中島潔
第三室「風の故郷(ふるさと) 秋・紅葉」


念願の、念願の襖絵~~。
写真撮影は禁止です。本記事の写真はネットから拝借してきました。以前の展覧会では写真撮影が許されていたことなどもあるようですが…。

クラブツーリズムにもらった説明資料によれば、中島潔氏が襖絵の制作を申し出られたのが2005年、それから5年をかけて完成し、2010年に奉納されたのだそうです。

期待通りの、素晴らしい襖絵の数々でした。


成就院中島潔
第四室「大漁」


最後の第四室に設置された「大漁」(▲)は、金子みすゞの詩「大漁」にインスピレーションを受けて制作されたものとか。あ、ちなみに、写真の奥に写っているのが「月の庭」です。

朝焼小焼だ
大漁だ。
大羽鰮(おおばいわし)の
大漁だ。

浜はまつりの
ようだけど
海のなかでは
何万の
鰮(いわし)のとむらい
するだろう。

というのがその詩。
クラブツーリズムの説明係の方が、中島氏は、それまでに自分が知り合った数々の人を思い浮かべながら一匹一匹の魚を描いた、というようなことをおっしゃってました。

ツアーは、清水寺の駐車場での集合時間が決められていただけで、それまではどう過ごすのも自由。清水寺の拝観券ももらっていたので、ほとんどのツアー参加者はしばらくすると成就院を出て行かれたのですが、私は最後の最後まで居残りました。クラブツーリズムの方も、「好きなだけご覧下さい」とのことだったので、もうぐるぐる何度も何度も四つの部屋を巡りました。最後の方は、成就院全体が私ひとりの貸切みたいな贅沢な状況になり、撮影禁止なのがかえって幸いして、ひたすらぼーっと、部屋の真ん中に座ったり、廊下から眺めたりと、素晴らしい襖絵を満喫しました。

ああ、このツアーに参加してよかった!元とった!

あとは、駐車場でツアーを離脱。それにしても、清水寺の観光バス用駐車場って巨大ですねー。初めて入りましたが、自分のツアーのバスを探し出すのにひと苦労しました。



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