本と旅とそれから ふちなしのかがみ/辻村深月

本と旅とそれから

ふちなしのかがみ/辻村深月

5編収録の短編集。
「学校の怪談」的なものかと思いましたが、学校関連だけというわけではありませんでした。
薄気味悪い話が多かったけれど…。
「ふちなしのかがみ」
ふちなしのかがみ/辻村深月(角川文庫)

最初の一編は、おなじみの「コックリさん」。
こっくりさんって、今の学校でもやるんでしょうか。ものすごくアナログな遊び(というか?)だと思いますが、もしかして今どきは、そのデジタル版みたいなものがあるのかしら。
でも思うにあれって、アナログなればこその妙があるんですよね。参加する子どもたちの、意識・無意識の考えが反映される、という。デジタルじゃ怖くないか。

話によって、ちょっとラストが腑に落ちないものもあるのですが――主人公がストンと別人になっちゃう…みたいだったり。まあそもそも不思議な話だからいっか、という具合です。

ラストの一編は気味悪いということはなく、最後に読むのならこんな話がよいわね、という感じの、ポジティブな思いをくれる一編。
ずーっと昔に見た(姪っ子と共通の話題が欲しいばっかりに^^;)、「おじゃるまる」の夏休みバージョンの長編を思い出しました。ひと夏だけの友だち、実は蝉でした、という。あ、この「八月の天変地異」の友だちが蝉かどうかは――読んでみましょ、ということで。

にしても、怪談はやっぱり木造の学校校舎が似合うように思います。
私は小学校時代、3年生で一度だけ転校を経験していて、転校前は東京郊外の学校だったのですがそこが木造校舎でした。あまりにも昔の話なので、記憶なのか想像なのかよくわからないようなものが頭に残っているのですが、階段の段の縁の方なんて、木材の角が取れて丸みを帯びた感じだったな~…。

木製の校舎ってメンテナンスが大変だろうとは思うけれど、様々に豊かな要素を備えていると思います。怪談ですら、今どきの世では貴重なものじゃないでしょうか。


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  1. 2019/05/24(金) 22:00:00|
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