本と旅とそれから ハゲタカ/真山仁(講談社文庫)

本と旅とそれから

ハゲタカ/真山仁(講談社文庫)

大森南朋さん主演のNHKバージョン(映画も)と、綾野剛さん主演の民放バージョンを見たことのある「ハゲタカ」。
割と最近もドラマ化があったような。あれは、玉木宏さんが芝野を演じておられたように思いますが、見ませんでした。
同じ原作から、何でこういろいろ違うストーリーが出来るのかとちょっと不思議でしたが。
ハゲタカ

ハゲタカ(上)(下)/真山仁(講談社文庫)

本書は、シリーズの最初の1作。
綾野さんバージョンが一番近いかな。あれは、主人公・鷲津政彦と、老舗ホテルチェーンを若くして継ぐことになった女社長・松平貴子を中心にしたストーリーで、芝野は脇役の位置付けでした。

大森さんのも綾野さんのもどちらもとても面白くて、よほど原作がしっかりしているのだろうなと思っていましたが、予想に違わず、かなり重厚な物語でした。財務用語が満載なので、私などは学生時代では難しくてダメだったかも。かつて、高村薫さんの「レディ・ジョーカー」を読んだときは、同じような理由でかなり苦戦したものです。当時の知人が「ワタシはあの本で株式用語を学んだ」と言ってたっけ。読むだけだって大変なのですから、物語を創作していく作家さんは、よっぽど深い理解がなければ、ですね。

真山さんのプロフィールを見ると、読売新聞の記者をされていたようですが、金融業界の人だったわけではないのですね。池井戸潤さんは三菱銀行に勤務されていたそうで、そう聞いて「なるほど」と思うような物語が多いけれど…。

NHKのドラマを見ていたとき、鷲津がクライマックスシーンで「エンプロイー・バイアウトだ!」と力強く宣言するのを見て、「な、なんで財務用語でこんな感動するの!」と思ったっけ。やっぱり、ドラマが面白いかどうかは脚本ですね。その次が俳優さんたちの演技力じゃないかなー。

小説の方はまだまだ続編があるようなので読み進めたいと思います。
ただ、思い出そうとすると、どうも半沢直樹シリーズと混同しちゃうんですよねえ。「えーっと、父親がネジ工場の社長だったんじゃなかったかな?」と思って調べてみたら、そちらは半沢直樹の方だった^^;。

最近、大森南朋さんのドラマは見ていませんが、年齢が上がって、ちょっと風貌が――まあ、誰しも年を取れば仕方ないとは思うものの…。

とても面白いのに、上下2冊を読み終えるのにずい分と時間がかかり、図書館から何度も借り直すことになってしまいました。やっぱり情報量が多くて、話が込み入っているからでしょうか。


webcitron01.gif


My Favorite Books(お気に入りの本のブクログ)
BOOKS INDEX(作家別感想文一覧)

関連記事
tag: 真山仁 
  1. 2019/10/27(日) 22:00:00|
  2. 2019
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

トラックバック

トラックバック URL
http://lazymiki.blog110.fc2.com/tb.php/2092-86c5278b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する