本と旅とそれから たまには音楽の話

本と旅とそれから

たまには音楽の話


自分が、音楽を聴くよりはどちらかというと本を読む方を好む人間だということは認めざるを得ませんが、そんな私でも、それなりに魂を震わすコンサート体験というのはあるんです。

マルタ・アルゲリッチは、アルゼンチン出身のピアニスト。現在では多分、世界で三本の指に入るといっても決して過言ではない存在です。

そういう人ですから当然ファンも多い。加えてこの方は現在はリサイタルをせず(緊張に耐えられないから、とか何とかいう理由らしいですが・・・)、コンサートはコンチェルトかデュエットだけとあって、ナマで聴く機会を得るのはなかなかに大変なのです。
と、いきなりアーティスト名から入ってしまいましたが、もう少し周辺の話を。

大昔は、ホイットニーやマドンナやビリー・ジョエルのコンサートに行ったりもしましたが、結局現在の私の音楽の嗜好はクラシック。今どき少数派といってもいい・・・かな?
小学生から大学1、2年の頃までピアノを習っていたので、自然とピアノ曲に一番興味を魅かれました。といっても、残念ながら、あまり詳しいわけではありません。
誰でも知っていそうな有名な曲を聴くことが多いです。

好きな作曲家は・・・う~ん、これも、作曲家単位というよりは、○○作曲の△△というように作品単位での好みかな。思いつくままに挙げてみると;

シューマンのピアノ協奏曲。あの華麗な旋律がたまりません。
ショパンのピアノ協奏曲。1番も2番も両方大好き。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲1番。超有名。
ベートーベンのピアノ協奏曲5番「皇帝」。「オル窓」にかぶれていた頃は、全楽章歌えるくらいハマっていました。
ラフマニノフのピアノ協奏曲2番。これまた華麗。
リストのピアノ協奏曲1番。

このあたりは全部ピアノ・コンチェルトですね。で、これらの曲のうち、「皇帝」とラフマニノフ以外は、アルゲリッチ演奏のCDがあります。
そして、もう1曲好きなのが、プロコフィエフのピアノ協奏曲3番。アルゲリッチのCDを聴いた時点ですでにかなり好きでしたが、私はこの曲だけは、彼女の生演奏を聴いたことがあります。

2002年ですから、いつの間にかかなり前のことになってしまいました。
シャルル・デュトワ指揮、PMFオーケストラ、於サントリーホール。
PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)オーケストラというのはレナード・バーンスタインが若手育成のために企画したオケで、毎回オーディションで選ばれた若手によって編成されます。
なので、もしかしてアルゲリッチのバックとしてはちょっと役不足では、との思いもあったのですが、そこは何とかアルゲリッチの元夫デュトワ(当時はN響常任でした)がリードしました。

というのも、もう素晴らしいというか凄いというか、アルゲリッチはまさに想像を絶する演奏だったんです。私ごときの言葉でその凄まじいまでの迫力を表現することは到底無理。ただつくづく、演奏の間中、私の体は座席から数センチ浮いていたように思われてなりません。アルゲリッチの引力に持ち上げられていたような。

そもそも彼女は早弾きには定評があると思うのですが、この時もものすごいテンポでぶんぶん飛ばして、始めのうちは心底、「オケが付いていけないんじゃないの?!」と怖くなったくらいです。まあ、そこでデュトワの腕がものを言ったということなのでしょうが・・・。
ホール全体が軽い狂騒状態に陥った感じで、演奏が終わって休憩に入るや、観客は一斉に「今の凄かったね!!」と声高に話し始める有様でした。

彼女のピアノは音がきらめきます。これは私が考え出した表現ではなくて、マルタ・アルゲリッチの奏でる音についてよく言われること。そしてまさに的確な表現だと思います。音は耳で聴くものですが、なぜか煌きが見えるような不思議な音を、彼女は出す・・・。

また行きた~い、今度はシューマンが聴きた~い!でも、ないんですよねー、コンサート自体が・・・。イープラスでも登録してるんですけど・・・。

あと、最近ちょっと好きだったのが;
ラ・カンパネラ~ユンディ・リ/リスト・リサイタル
ユンディ・リ リスト / ユニバーサルクラシック

ユンディ・リは中国の若手ですが、ショパン・コンクールに優勝して華々しい世界デビューを飾りました。ルックスがよいので若い女性ファンが多く、コンサートの時は、ロックコンサートばりにステージ前にガードマン(サントリーホールの職員さんですが)が立ち、花束を持ってステージに殺到せんとする女の子たちを静止してました。
でも、彼はまだまだこれからの人なのだと思います。

あとは(全然最近の人じゃありませんが)、これまたファンの多いグレン・グールド。
演奏もさることながら、やたらとエピソードの多いこの人の演奏家生活について読んだりするのも興味深いものがあります。ちょうど私がそうしてグールドにちょこっとハマっていた頃、偶然にも真夜中にNHKでグールドの古いインタビュー番組が再放送されて、彼がぺらぺら解説しながら「皇帝」を弾いてみせる様子に呆気に取られたりもしました。

何だか、いつまでもだらだらと書き続けてしまいそうなので、今日はこのくらいで。
ピアノ、しかもコンチェルトの話ばっかりになってしまいましたが、その他は、またいずれ。
(敬称略)
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  1. 2006/05/17(水) 00:20:00|
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コメント

No title

一応こちらにも足跡を…
私のフルートの友人が数年前別府アルゲリッチ音楽祭で女史と共演しました。その時はシューマンだったそうですが、リハーサルと本番の様子を興奮状態で教えてくれました。私もいつか共演してみたいです。
  1. 2006/05/17(水) 11:24:00 |
  2. URL |
  3. ausdrucksvoll #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

こんばんわ
アルゲリッチは、シューマンの子供の情景と、クライスレリアーナが好きでCDを持っています。ラフマニノフは、ピアノコンチェルトの3番が好きです。アルゲリッチはラフマニノフも得意としていますね

グールドの皇帝のフィルムは私も見たことがあります。インタビューアー
に弾き方を解説しながら、弾いているのですよね。ほんとにゴルドベルク
はグールドに限るってって思います。
  1. 2006/05/17(水) 20:13:00 |
  2. URL |
  3. bullet4071 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

ausdrucksvollさん、
わざわざおいで下さってありがとうございました。
「いつか共演してみたい」だなんて、素晴らしいです。はぁ・・・。
私はさしずめ「いつかまたチケット取れれば・・・」ぐらいでしょうか。
ausdrucksvollさんとアルゲリッチの共演コンサートのチケットとか取れたら(そうとはわからないでしょうけど)すごいなぁ。
  1. 2006/05/17(水) 20:27:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

bulletさん、
あれっ?bulletさんて、hleavesさんのだんな様のbulletさん?
あの、「スキャナ事件」の?(私、最近スキャナ買ったのですが、接続はしっかりしなきゃ、て、あの記事読んで思いました。)
ようこそおいで下さいました、ほんと嬉しいです!!
で、あれっ、そうか、アルゲリッチてラフマニノフもあったんですね。早速アマゾンアマゾン・・・。
グールドのゴルトベルグ、いいですよね。「歌って」ますねー。
クラシックお好きなんですね。よろしかったら、またお喋りにお寄り下さいね♪
  1. 2006/05/17(水) 20:41:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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