本と旅とそれから ハゲタカⅡ/真山仁

本と旅とそれから

ハゲタカⅡ/真山仁

第二弾。前作より面白かったような――まあ、続きなんですけど。
かつて見た大森南朋さん主演のNHK・TVドラマ、その続編の位置付けの映画、そして綾野剛さん主演の民放TVドラマはどれも、原作を組み立て直してストーリーを作っていたんですね。今回の第二弾を読み終えても、まだドラマや映画のストーリーは全部はカバーされていません。どうも次作が、中国の絡む映画版の話になっていくみたいですが。
ハゲタカⅡ
ハゲタカⅡ(上)(下)/真山仁
(講談社文庫)


今回の曙電機買収を巡るストーリーは、NHKのTV版のメインストーリー。
でも、細部はかなり違ってます。違っていても、原作もTVも面白いからいいのですが。

原作の鷲津政彦の描写を読むと、大森南朋さんより綾野剛さんの方が近いのかも。小柄で、髪やひげなどをどうするかによって、まったく目立たないパッとしない小男も装えるということなので。綾野さんはステキですけど、作りようによってはそんな感じにもなれそう。

それにしても、企業買収なんて世界に生きる人にとって、お金というのは財布に入れて持ち歩くようなものじゃないんですね。その程度の紙の量じゃ、何の意味もない。財布どころか、アタッシュケースに入る量でも全然足りなさそう。
――まあ最近は、違う意味で、物理的にお金を持ち歩かない人は増えましたけど…。

何千億、時に「兆」を単位とするお金を、顔色ひとつ変えずに動かす。
個人ではなく企業(というかファンド)としての投資ではあるけれど、その決定は個人が行っているわけですから――。
まあ、小説、フィクションですが。
でもきっと、現実の投資ファンドなどでも、類似のことはあるのでしょうね。
そして、そうした花形ファンドマネージャーという人々は、個人でもとてつもなく裕福なのに違いない。
世の中の富が、ごく少数の人々に集中しているというのは、昨今よく耳にする話です。

で、そのうちそうした人々は、多くのお金を持っているということに喜びや満足を感じることすらなくなってゆく。

あー、別世界。
コストを気にせず、パークハイアットだのグランドハイアットだのを自宅代わりに使えるってどういう感覚なんでしょ。いや、「感覚」って感覚すらないのか。とほほ。


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  1. 2020/05/26(火) 22:00:00|
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