本と旅とそれから 近頃こんな本を

本と旅とそれから

近頃こんな本を


お菓子な話は抜きにして、これからは本の話は本の話で、もうちょっと真面目に(いえ、これまでだってそのつもりでしたけど)書いてみよっかなぁ~・・・なんて思ったり。
読書感想文はとーっても苦手な私なのですが・・・まあ、学校の宿題じゃないし。論旨まったく不明瞭、かつ支離滅裂になるのはあらかじめお許し願うと致しまして。

では、まず。

ケッヘル〈上〉〈下〉
中山 可穂 / 文藝春秋

中山可穂さんの本は、これが初めて。
とにかく、圧倒されるような「激しさ」に満ちた小説だった、という印象です。
恋愛、芸術、怨念・・・。何と言うか、氷のすぐ隣りで炎が燃え盛っているような。
ぐいぐいと一気に引っ張られるように最後まで読んでしまいましたーー最後まで見届けずにはやめられるものではない、というストーリーですので。
ただ、私としては、感情移入がいまひとつできなかったかなというところです。激しすぎる。そういう意味でも、私ってホントにlazy。

読みながら、これまでに読んだことのある他の作品があれこれ頭に浮かびました。とりとめないですが・・・「砂の器(松本清張)」とか、「ハルモニア(篠田節子)」とか、「アナン(飯田 譲治&梓 河人)」とか。「嵐が丘(エミリ・ブロンテ)」なんてのまでよぎりましたよ。「アナン」はちょっと違う気がしますが、後はどれも、全編に悲劇の予感の漂う作品。

いずれにしても、とっても読み応えのある作品でした。正直なところ、「好きな」作品とは言えないかも知れません。が、読んで後悔はなし。紹介して下さったtmk_hysさん、ありがとうございました!

それから、

今はもうない―SWITCH BACK
森 博嗣 / 講談社

yurinippoさんのところですでにちょっとお喋りしちゃいましたが、図書館で予約を入れてある「すべてがFになる(森博嗣) 」がしばらく回って来そうにないので、書棚に並んでいた森さんの本からテキトーにピックアップして借りて来てしまったもの。
(今、あちこちのBOOKレビューをふら~っと見てきましたけど、「シリーズ1作目から読みましょう」とあるのが多かった・・・(^^;)

読んでみたらシリーズ第8作目とかいうことで、「すでにお馴染みの」て感じで、探偵役(たぶん)兼狂言回しの犀川先生&萌絵お嬢様というコンビが登場し、台風で外界と遮断されたお屋敷、という、「また出た~」みたいな舞台設定の下に展開するミステリー。
私はこの「外の世界と隔絶された空間」のお話って結構好き。京極堂シリーズで「鉄鼠の檻」が目下一番好きなのも、そのせいもあるんです。「そして誰もいなくなった」とか。「シャム双生児の謎」とかも(いきなりクラシック)。横溝正史ものもそうですよねぇ~。
でもって、ぞくっと怖い「数え歌」だの、「得体の知れない生き物」なんて出て来た日には、間違いなくお気に入り!なんですけどね。
・・・出て来ません、「今はもうない」には。

ミステリーとしてはちょっと退屈じゃないかしら。サイドストーリーの方が面白いです。
かなり常人離れしたふうの犀川教授(助教授だったかな?)、現段階ではちょっと気に入ってます。どっかズレた感じの二人の会話が良いのかな。
森博嗣さんは、もうしばらく読む予定。もしかすると、ハマるかも。

関連記事
tag: 
  1. 2006/11/07(火) 21:18:00|
  2. 2006
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:14

トラックバック

トラックバック URL
http://lazymiki.blog110.fc2.com/tb.php/291-89da9a76
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメント

No title

どちらも未読の作家さんですが、惹かれるものがありますねー
もうこれ以上読みたい本リスト増やさないでくださいよぉー(笑)
私も隔離された状況っての好きです。
「そして誰も・・・」はすごい小さい時に映画で見た記憶がありまして、たぶん親が観てて一緒になってって感じだったと思うんですが、きゃーーっていう恐怖ではないじわじわ来るものを子供心に感じ取っていたように思います。
最近CUBEのお話をしたんですが、あれも隔離されていますね、完全に。

数え歌って、「数え歌」っていう作品があるんですか?それとも数え歌そのものって事かしら。
数え歌は怖いってのは全国共通っぽいですね。・・と言っても知ってるのは日本とアメリカのぐらいですが。
何でああいうのって決まって短調なんですかね(笑)
  1. 2006/11/07(火) 23:33:00 |
  2. URL |
  3. lazybug #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◆ayakoさん、
あ、鍵カッコつけたから作品名みたいに見えちゃいましたか。すいません、普通名詞として使ったつもりです。
いえね、数え歌が手まり歌でもマザー・グースでもいいんですよー。
「だーれが殺したクック・ロビーン」・・・て、「パタリロ」ぢゃないですよー。
(ヴァン・ダイン著「僧正殺人事件」ご参照。)
「そして誰もいなくなった」でも、この手の歌がひじょーに効果的に使われていて、ぞぉぉ~っと怖いんです。
タイトルの「そして誰もいなくなった」は、その歌の最後のワン・フレーズなんですよ。
「最後のひとりが首をくくり、そして誰もいなくなった」てねー。
きゃー、コワ!・・・と、ひとりで騒ぐ私をお許し下さいませ。
  1. 2006/11/08(水) 00:16:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

中山可穂さんは読んだことないです。激しいんですか…どんなだろ。
とっても読んでみたくなってきました!
Mikiさんは犀川先生お気に入りなんですね~。
私ももう少しこのシリーズ読んでみようかなぁ。
確かにわらべ歌系はちょっと怖いかも~。「とおりゃんせ」とか「かごめかごめ」とか。
そういえば「鉄鼠の檻」にも怖い数え歌?わらべ歌?出てきませんでしたっけ?
  1. 2006/11/08(水) 11:21:00 |
  2. URL |
  3. yurinippo #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◆yurinippoさん、
中山可穂さんは私も初めてだったので、まだよくわからないんですが・・・そのうち、もう少し読んでみたいと思っています。
でも、BOOKレビューをあれこれ見ると、「ケッヘル」の評価ってかなり割れているみたいです。「最近では1番!」と絶賛する人がいるかと思うと、かなりこき下ろしている人もいて。
確かにちょっと個性的な作品なので、好き嫌いがあるかも。

犀川先生は・・・まだ「お気に入り」まではいかないかなぁ。
「今はもうない」には、実はあんまり出て来ないので。
ミチル&ロイディ(「百年密室」の方の)は大好きですが。
「鉄鼠」に出て来たのは、禅宗の「公案」と、「十牛図」じゃないかな?
今ちろっと本を見たら、クックロビンもちょっと出てました。
  1. 2006/11/08(水) 23:16:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

モーツァルトのケッヘル番号のケッヘルですよね。
神の音楽に、関わる話なのでしょうか?
それだけでも非常に興味が持てます。
来週の出張前に買って行こうかなぁ?恋愛小説ですよね。
でも長い物は最近挫折が多くって読めなくなってきているので
迷うところです。
  1. 2006/11/08(水) 23:36:00 |
  2. URL |
  3. bullet4071 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◆bulletさん、
そう、あのケッヘルです。
ただですねー、小道具としてのこのケッヘル番号の使い方というのも、書評(素人レビューも含めて)が分かれるところなんですよね。
モーツァルトがかなり好きな人だったらツボにはまるかも。

うーん、bulletさんの好みかどうか・・・ムズカシイ。
もしかして、ですけど、女性の方がこの作品を好む確率が高いかも?
(その場合、hleavesさんに読んで頂くこともできて、いいですね。)
ちなみに、主人公(の片方)が女性で、同性愛者です。ですので、恋愛小説ではありますが、半分は女性同士の恋愛、ということになります。
ああっ、「買う」となると、おススメすべきか、私も迷ってしまいます!
・・・まずは図書館でいかがでしょ?
  1. 2006/11/09(木) 01:12:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

あ~昨夜bulletが「ケッヘル?」とか言ってたのはここを読んでいたからだったのですね。。。
Mikiさんの頭によぎった小説では、「嵐が丘」は読んだことあります。
ブロンテ姉妹では、「ジェーン・エア」のほうが好みですが・・・。
森博嗣さんのそのシリーズはほとんど読んでます。
確かに最初から読んだほうがわかりやすいですね~。
このシリーズにリンクしている別シリーズもありますよ。
どれも軽く読めるといった感じです。
「鉄鼠」が好きなら、「薔薇の名前」はどうですか?
  1. 2006/11/09(木) 20:11:00 |
  2. URL |
  3. hleaves #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◆hleavesさん、
ご夫妻でお寄り頂けて嬉しゅうございます♪
実は私も、「ジェーン・エア」の方が好きです。
「嵐が丘」のあの破滅的なところ、読んでてぜいぜい言ってしまいます。

森博嗣さんのもひとつのシリーズってVシリーズっていわれてるものでしょうか?図書館で1巻目を探したら貸出中だったんですー。
「F」なんてひどいんですよー、うちの図書館。
「借入」とかいう表示があって。なんか、自前で持ってなくて他所から借りてるらしいんです。
文庫本1冊ぐらい買ってくれよぉーっ!自分で買おっかなぁ、もう?
「薔薇の名前」・・・ウンベルト・エーコですか?
映画は見ました。あの不気味な図書室が良いです。
原作は・・・英語?イタリア語?
英語以外の言語でしたら、さっさと翻訳本を借りてまいりまする。
  1. 2006/11/09(木) 23:44:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

森博嗣氏の作品は、僕も少ししか読んでないのですが、思考のパズル的な印象でした。確か、「F」は自宅にあります。
僕もどちらかというと「得体の知れないもの」とか「数え歌」とか、「正体不明の病原菌」とか「過去の殺人事件の痕跡」とか、「実は科学的裏づけのある不思議事件」とかが好きなので、京極系がストライクです。ちなみに一番好きなので、「魍魎」でしょうか。
あと、「クック・ロビン音頭」がツボでした。アニメのエンディングの歌もほぼ覚えてたりします。やってみたことも二度三度。
  1. 2006/11/11(土) 17:22:00 |
  2. URL |
  3. kyura130 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◆kyuraさん、
まず、最初に。
もちろん、kyuraさんが真面目一辺倒の人と思っていたわけではありません。し・・・しかし、クック・ロビン音頭を踊ったことがあるとは、これは私の頭の中で出来つつあったkyuraさん像を、かなり修正しなければならない気がします!
ちなみに私は、昔親しかった友人が踊るのを鑑賞しつつ、手拍子したこと「だけ」はあります。

「魍魎」が一番お気に入りですか(^^;
あれ、すごいですよね。不気味すぎ・・・それにグロいとこも・・・。
もちろん、そのすごさが魅力なんですけど。
森さんの作品、しばらく読んでみようと思っています。
  1. 2006/11/11(土) 22:05:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

実はパタリロ的ギャグが無いと生きられないような性格なので、あえて自制して本の感想を書いてます……。パタリロキャラでは「警察長官」が近いかもしれません。
でも、lazyMikiさんも手拍子「だけ」はされたんですね。それはもう、パタリロに乗せられるマライヒと同じです。さぁ、皆さん、お手を拝借~♪
  1. 2006/11/12(日) 23:34:00 |
  2. URL |
  3. kyura130 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◆kyuraさん、
そ・・・そりゃ、懐かしすぎる固有名詞ですよ、マライヒって・・・。

でも、正直に言ってしまうと、私は「花とゆめ」よりは「ララ」の方だったので、「花ゆめ」もののパタリロは読み込み浅いです。
よって、「警察長官」がよくわかんない!バンコランとは別ですよね?
・・・でも、kyuraさんはアニメ版「パタリロ」のひと?

しかし・・・そっか・・・そーだったのか・・・ぢゃ、京極堂よりは薔薇十字探偵のキャラなんですね。
  1. 2006/11/12(日) 23:41:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

連続書き込み申し訳ありませんが、つい返信したくなり・・・・・・。パタリロは漫画もアニメも両方見てます。コミックスは50冊近くはあるかもしれません。警察長官は初老の真面目キャラですが、だんだんパタリロにいじられて壊れて行きます。
薔薇十字探偵で言えば、益田と青木の中間くらいですよ。博覧強記で冷静沈着な京極堂には似てないですねぇ(残念)。lazyMikiさんは、ご自分では、どんなイメージなんでしょう?
  1. 2006/11/13(月) 12:14:00 |
  2. URL |
  3. kyura130 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◆kyuraさん、
なんの!お喋りいたしませう。
お気楽お喋りがこのブログの本懐(また大げさな)でございまする。

kyuraさん、本箱いくつお持ちなんですか~。
グインサーガ110冊(を超えた?もう?)、パタリロ50冊っ!
でも、思い出しましたよ、「警察長官」!そーいえばいましたねっ、そういうキャラ。アニメのパタリロの声も思い出した・・・。

益田と青木の中間・・・。あのシリーズのメインキャラは、いずれも「超現実」な人ばっかりですもんね。サブメインのこの二人、しかもその中間というところが、「ヘンな人じゃない」という意味にもなりますね。
私・・・どんなイメージかなぁ。「ツバメ号とアマゾン号」のナンシー・・・ってもおわかり頂けないかな・・・んー、考えてみます。
「邪魅の雫」、ようやく読み始めました♪
  1. 2006/11/13(月) 23:48:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する