本と旅とそれから The Farthest Shore(さいはての島へ)/Ursula K. le Guin

本と旅とそれから

The Farthest Shore(さいはての島へ)/Ursula K. le Guin

今年の読書目標にも掲げた、「もっと英語の本を読む」。でもって、数値目標(貿易問題か何かですか?)は「日本語の本を3冊読む間に、英語の本を少なくとも1冊は読む」ーーーというと、今すでに読み始めている日本語のシリーズものを読み終えるまでに、私はあと英語の本を4~5冊読むってことですかぁ~?
信ジラレナ~イ!・・・なんて1月から言っててどうしますか。
英語の本を読むというのは、ぎゃーぎゃー言ってはいますが、本音を言えば楽しんでやっていること。私は英語を仕事にしていますが、英語の勉強に行き詰る(よくあるんです、これが)と、「自分は英語を楽しむために勉強し始めた」ということを思い出すようにしています。
The Farthest Shore/
Ursula K. le Guin (Penguin Books)
邦題:さいはての島へ(ゲド戦記Ⅲ)/アーシュラ・K・ル・グウィン


この本読み終えるのにどれだけかかりましたか、私?
でもって、出してるのはペンギン・ブックスですが、シリーズとしてはしっかりパフィン・ブックス、つまり、児童書ラインです。

ただ、言い訳がましく聞こえるのは覚悟のうえですが、ファンタジーものは英語が違うんです。すでに読み始めた次の洋書はダン・ブラウンのものなのですが、比べたらもう全然違う。単語レベルでも違いますが、文法が違うんです。
「さいはて」は200ページちょっとの、決して長いことはない本だったのですが、英語に苦労した、ということを正直に認めたいと思います・・・もっと精進しなくちゃー。

そして、これがジブリの映画「ゲド戦記」の原作ということですが・・・。
ふむ。私はあの映画はとても好きでした。ですが、原作を上手に使っていないと批判を受けたことについては・・・当たっているかも。映画では、冒頭に王子アレンが父王を殺して国を飛び出す・・・という設定になっています。悩みながら成長していく若者、という点では映画も原作も共通していますが、映画のアレンはあまりにも普通の若者。それに対して原作の彼は、典型的なFT作品スタイルの、花開く前の偉大な王者、「指輪物語」でいえばアラゴルンのような存在なんですね。ゲドはアレンに初めて会った瞬間にそれを見抜き、周囲の反対を押して、彼を連れて旅に出る、というのが原作です。

が、この旅に出てからの二人の道行きの部分が結構スローで、読んでて進みませんでした。
その部分が長い・・・というか、作品の半分はそれです。ゲドを求めてドラゴンが空から舞い降りて来るのがラスト50ページというところなのですが、そこからがうって変わって怒涛のラストスパートになります。ここからは、電車の中で読んでいて涙がにじむようなドラゴンとクモ(Cob)の壮絶な戦い、そしてゲドとアレンの死の世界への旅と続きます。ここに来るともう引き込まれているのであっという間なんですけどね。

私は、「ゲド戦記」を「指輪」や「ナルニア」と並んで自分の中でFT本の原点のようなものと思ってきました。それにしては、1巻以外は内容もほとんど覚えていないというのが、我ながら不思議でした。今回3冊読み直してみて(後になって出た4冊目が残ってますが)、この独特のゆっくりしたリズムがその原因かな、と思います。スタイルとしては、もうぷんぷん匂うくらい正統派ファンタジーなんですけどね。
ただ、私の中でそういう位置付けなので「これは面白い本だ」、そして「私はこの本が好きだ」、という強力な思い込みがあり、お陰で読み終えられたという感じです。ちなみに、読み終えてみた今でもこの感覚は変わってません。
ーーー面白い本でした。私は大好きです。

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tag: leGuin 洋書 
  1. 2007/01/13(土) 23:35:00|
  2. 2007
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すご~い!原作で読んでるんですね~。
↓にもありましたが、大学の英語の授業で「鏡の国のアリス」を原作で読む、というのがありました。
あれも駄洒落や言葉遊びがあり、専門外の私たちにはちんぷんかんぷんでした。
もちろん、角川文庫を机の下にしのばせ、たどたどしく読む、ということをしてましたがw
  1. 2007/01/14(日) 08:52:00 |
  2. URL |
  3. hleaves #79D/WHSg
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No title

Mikiさ~ん、今日年賀状届きました。ありがとうございました!

とっても素敵!そして、切手がたまらなく素敵です。
あ~あの縁側に座りたい。。。。

今日は餅つきで疲れ果てた私でした。。。女二人で早朝から遅くまで準備、他の学年の先生は餅だけたべて何も手伝わず。さすがに腰やられ動けなくなった私でした。腰痛もちには辛い。。他にもうひとつ爆弾があって、それでどっと疲れてしまいました。

ブログと関係ない話でごめんなさい。。。
ハリーポッターの本とCDを借りました。車の中で聴いてヒアリング練習!なんて思いながら、コブクロ聴いてる私でした。

L of the R は映画ファンです。原作は途中でやめてしまった・・・全部持ってます。なんせ3回ずつ映画館で見たから(笑)
  1. 2007/01/14(日) 10:53:00 |
  2. URL |
  3. eikita #79D/WHSg
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きゃ~、さっきmattyaさんとこで
「精神科医伊良部シリーズ3巻持ってて読まないMikiさんもったいない」
と責めていた私ですが、
ゲド戦記3巻もってて第1巻しか読んでなかった…。ご、ごめんなさいっ!
私のは日本語だっていうのに。
でもいま猛烈に読みたくなってまいりましたので、
あと5冊くらい後にはきちんと読みたいと思います~~。

↓の切手、とっても素敵ですね~。子供の頃、父に頼んで、
「会社に外国からお手紙きたら切手のとこだけちょうだい!」と
持ってきてもらってたのを思い出しました。
  1. 2007/01/14(日) 14:17:00 |
  2. URL |
  3. yurinippo #79D/WHSg
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◆hleavesさん、
私が英語で本読むのは、ほら、hleavesさんがご自分でLANの接続とかなさっちゃうのと同じで。そういう仕事してるので、ってことで・・・。

私は英文科でしたが、やっぱりみんな机の下で訳本見てましたよ。
でも、先生の方が一枚上手で、すぐに「それは○○さん(翻訳者)の訳だな!それならそれと堂々と言え!」とかって怒られました。
あれはジェーン・オースティンだったなー。なつかしー。
  1. 2007/01/14(日) 22:51:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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◆eikitaさん、
あ、届いた?よかった!!
そうでしょー。
封筒は100円ショップのだけど、切手は世界遺産シリーズ「京都」だよん。天龍寺の紅葉・・・だったっけ?
外国宛だと、2枚並びの図柄のが使えて豪華になって楽しい♪

お餅つき、お疲れさまでした~。
道具がちゃんとあるんだね。
手伝わないのか、他の先生は。うん、アメリカ(ヨーロッパものなのかな?)はそうだって聞いたことある。
子供のお誕生日パーティとかでも、呼ばれたお母さん方が皿洗いとかちっとも手伝わなくて、日本人のお母さんが手伝ったら、ものすごく感激されたって。文化の違いだね・・・。

ハリポタは1巻目の冒頭が少々スローだけど、頑張ってそこを乗り越えるとあとはスムーズにいくんじゃないでしょうか。
LOTRは、私もDVDセットで持ってる・・・けど、まだ見てないの(^^;
  1. 2007/01/14(日) 22:57:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

◆yurinippoさん、
あと5冊後くらいに「ゲド」読むんですか?
・・・とすると、対抗して(張り合うんぢゃない!)私も、5冊ぐらい後に伊良部3冊読もうかな・・・?
問題は、それに対応して英語の本を読まねばならないという・・・。

yurinippoさんは私の5倍くらい読むの速いですよー。
私がブログで仲良くして頂いている「本読み」さんたちって、ほんっとに速い。読むのが。羨ましくてたまりませんっ。

小学校低学年の頃の切手収集って、「知ってる人からもらう」が中心だから、思い出すと微笑ましいですよねー。
私も、外人の知り合いの多かった伯父(何年も前に亡くなっちゃったんですが)が時々くれる外国の切手が、ものすごく嬉しかったのを今でも覚えてます。
  1. 2007/01/14(日) 23:10:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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