本と旅とそれから 十二国記/小野不由美

本と旅とそれから

十二国記/小野不由美


作者にひれ伏してお願いすれば続きを書いてくれる、というようなことなら、百回でもそうするんですけど・・・。
今、一番続きが読みたい本、それがこれ。

▼十二国図(アニメ版)
2001年以降、ぷっつり途絶えております・・・。
十二国記/小野不由美(講談社)

日本人の書いたファンタジーって、どれだけ読んだことがあるかなぁ・・・。
さほど、ですね、わたし。
でも、例えばトールキンやC.S.ルイスのような英国FTの大家の場合、イギリス・・・というか、西洋文化の中のFT的要素をふんだんに取り入れて、とても重厚な深みのある世界を作り上げている、それに比べ、日本人がカタカナ名前の人や国を描いても、どうしても軽い感じになってしまうと思うんですね。・・・そういう意味では、佐藤さとる氏のコロボックルシリーズは、まあ児童書なんですが、日本の文化に根ざした、日本のFTの傑作だと思うわけですが。

と、エラそうに語っておりますが、これって別に私独自の意見というわけではなくて、大学時代のFTサークルですでに皆が言っていたことです。あの頃はまだ十二国記は存在しておりませんでしたが・・・。

NHK教育で、かなり長いことアニメ版が放映されていましたし、再放送やら総集編みたいなのもやっていたので、有名な作品ではあるはずですね。
アニメはとても原作に忠実に作られていて、すごくよかったです――時々、絵が崩れてヘンな顔になることを除けば。ですから、小説のあらすじを知りたい方は、アニメのあらすじを読めばOK。ネタバレになったからといって、小説を読む楽しみが減ることはありません。

舞台設定は日本というよりは中国を思わせる漢字の世界。TOP画像がその全世界図です。神の住む黄海、そしてそれを取り巻く海と十二の国々。それぞれの国に王(女性もいますが、女王とは言いません)と、宰相的な存在の神獣・麒麟がいます。
この麒麟という生き物を創り出したところが、この物語をものすごく魅力的にしたんだと思うのですが・・・。
ここであらすじ書き出すと長くなるだけなのでやめておきますが、物語は戴(たい)国の王が姿を消し、麒麟の力の源である角を失った泰麒(たいき。戴国の麒麟という意味です)は、果たして自らの王を探し、助け出すことが出来るのか・・・という、思いっきり盛り上がったところでぷっつり途切れているのです。

これはほとんど拷問なんですけど・・・。

登場人物たちが皆魅力的。主要登場人物は各国の王と麒麟なんですけどね。何しろそれぞれ十二ずついて、どれも個性的・・・。中でも、粗削りで男っぽく、型破りなようでとても常識派、という延王と、一見なよっと女性的で何考えてるんだかよくわからない氾王、犬猿の仲でありどちらもキレ者・・・というこの二人がいいなぁ。アニメでは氾王が登場するところまで物語が進んでなくて残念。

舞台設定や登場人物から、漢字の使い方(すっごく凝ってます)まで、すべてが大好き!!
・・・もしかしてもうこの先は書かれないのではないかと思うと、本気で恐怖です。お願い小野不由美さん、せめて、泰王と泰麒が再会を果たすまでは書いて下さいっ・・・!!!

(画像では、講談社X文庫の表紙を載せてますが、私が持っているのは普通の講談社文庫版。ごくふつーの表紙です。)

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tag: 小野不由美 
  1. 2007/01/18(木) 23:51:00|
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No title

本は兄が読んでいたんですが、テレビは私と母が夢中になって観ていました。だいぶ前の事だけどねー
確かにこれは続きが読みたい。私も一緒に頭下げるよ!(笑)
  1. 2007/01/19(金) 12:39:00 |
  2. URL |
  3. lazybug #79D/WHSg
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No title

おおっと! lazyMiki さんもご存知でしたか!
でもなんだかもう驚けないかも…(笑)
私も友人から紹介されて読んでやはり全部そろえている本なのですv
面白いですよね~!
私も大好きな作品です!!!
なんていうか。こういう世界って結構矛盾が生じたり、ツッコミどころがでてきそうなのですがそれが全然ないのですよね。
作者が綿密にしっかりと土台を作った上でのお話なので
それはもうこの世界に引き込まれて安心して漂っていられます。
どんなに良い治世を行っていてもいずれ王の倒れる日が来るという
シビアな部分がきっちり描かれているのもこの作品の良さでもあると思います。早く続きが読みたいですよね~!
そして泰麒と泰王は涙の再会を果たして欲しいですよね。
大人になった泰麒をみて泰王がどんな感想を漏らすのか知りたくて。
でも再会したらこのシリーズ、一度終わってしまうんじゃ・・・と
そちらも心配なのですが。
  1. 2007/01/19(金) 18:32:00 |
  2. URL |
  3. mattya-genmaitya #79D/WHSg
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No title

熱を入れて書いてたらエキブロが「字数が多いよ!」と注意されました。
ちょっとくらいいいじゃないですか~!
エキブロの意地悪~~!

で、この本は講談社から発行されるのですが表紙つきのX文庫のほうは
発売が後になるんですよね…。
途中からこのシステムに変わってしまって。
どうしてもそれまで待てずに泣く泣くごく普通の表紙のほうを買ってます。
私はこの挿絵が大好きなので本当は全部これで揃えたかったのに~!
悲しみに耐えつつ私も新作を待っている状態です。
  1. 2007/01/19(金) 18:33:00 |
  2. URL |
  3. mattya-genmaitya #79D/WHSg
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No title

◆ayakoさん、
私は、TVでやっているのは知っていましたがその時はほとんど見なくて、後でDVD(ん?ビデオだったかな?)で借りて見ました。
アニメもなかなかよかったと思いますが、やっぱり原作が読みたい~。
ホントに、頼めば書いてくれる、というのならねー・・・。
タメイキ。
  1. 2007/01/20(土) 00:22:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

◆mattyaさん、
なんか、頭の片隅に予感がありましたよ!
「mattyaさんももしかして・・・」って。やっぱねー!!
最近、何か、あまりにも好きな本がかぶるぢゃあありませんか・・・。
もしかしてmattyaさんと私は・・・えー・・・なんだ・・・ほれ。
(結末を考えずに言葉を発したため、しりつぼみ。)

でも、そう!
泰王に、成長した泰麒を見て欲しい!
あれだけ苦労して、角まで失くして・・・それでも王を慕って探し続けるって・・・何ていじらしいんでしょうねー。
大体、泰王はいきなりどこ行ってしまったんでしょうか?
氾王が、「おまえたちが慕う王は、必ずおまえたちの元に帰って来る」みたいな優しいことを言うじゃないですか。
あの人、いい人ですよね。アニメで見てみたいです。
何だかんだ言って、アニメを見てしまったので、かなりイメージが影響されちゃってます。延麒の六太なんかも・・・いいなぁ、カレも。
  1. 2007/01/20(土) 00:44:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

◆mattyaさん(つづき)、
(やっぱりね、ハネられました、エキサイトに。)

それにしても、本当にがっちりと構築された世界で、隙がないですよね。
mattyaさんがおっしゃるように、だから安心して漂ってられる、ですね。
王は不老不死だけれど、長く栄えた国はやがて衰退する、っていうのがホントにシビアですよね。でも、目下長く栄えている国&国王はみんな結構いい人たちだから、頑張って欲しいです。
私は、X文庫が出ていることを知らずに最初っから普通の講談社文庫で集めちゃったんですよ。
でも、山田章博さん・・・でしたっけ?あの人、漫画家?
綺麗な絵ですねー。
ああいう表紙の絵とかって、かなりイメージに影響しますよね。
  1. 2007/01/20(土) 00:45:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

読みたいです、これ!しかし「十二国記」をリストに加えると
一気にまた長くなっちゃうよぉぉぉ。(泣)一生かけても読みきれません。
小野不由美さんの本は、まだlazyMikiさんにオススメいただいた「屍鬼」と
「くらのかみ」しか読んだ事がないですけど、
mattyaさんもおっしゃってるとおり世界観の土台がしっかりしていて
物語に入り込みやすいですよね!
…やっぱりリストに加えることにいたします。
私が追いつく頃に続きが発売される、ってのが理想。(笑)
  1. 2007/01/20(土) 08:18:00 |
  2. URL |
  3. yurinippo #79D/WHSg
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◆yurinippoさん、
えっと・・・私が「この本、yurinippoさんお好きかもな~」と言う時は、京極さんとか伊坂さんのような、yurnippoさんがすでに大好き&私がそこそこ読んでいる作家さんの作風とか、「時代モノも結構好きです」とか、「美形キャラも好きです」といった時々頂くコメントなどを参考にしていまーす。
「どんな本が好き?」と大きく訊かれるとはっきりわからなくても、「こういう話は好き?」とか「こういうキャラは好き?」と具体的に訊かれると、わかるんじゃないでしょうか。

が、その線でいくとすると、yurinippoさんがFTをお好きかどうか、私は知らないのでした。「屍鬼」は楽しまれていたみたいだけど、「十二国記」はぜんっぜん違いますからねー。まあ、見事な作品なので、「本読み」さんなら大抵気に入ると思うんですけど。
私は力コブ入りのおススメです。
でも、続きが出なかったらどうしよう・・・。コワいよぅ。
  1. 2007/01/20(土) 21:42:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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