本と旅とそれから Darcy's Story/                         Janet Aylmer

本と旅とそれから

Darcy's Story/                         Janet Aylmer


Darcy's Story/
Janet Aylmer(Copperfield Books)
邦題:(邦訳なし・・・多分。)


有名作品の続編、といえば結構あれこれ出ていると思うのですが、私がこれまで読んだことがあるものとしては・・・
Alexandra Ripley著"Scarlett(「風と共に去りぬ」続編)"ぐらいでしょうか。
これ、出た当初は大変話題になり、森瑶子氏の翻訳で邦訳版も出たし映画までできたのでしたが。ものすごく分厚い本で、私は読み出して途中でいったん挫折、しばらく後に再トライしてようやく読み終えたのでした。

ストーリーは・・・もうかなり忘れてしまったけど、レットと別れたスカーレットがタラを離れ、いわば父祖の地であるアイルランドに渡ってそこで農民一揆みたいなのに巻き込まれ、それがどういうわけか最後は再びレットと結ばれて炎の中でハッピーエンド、みたいなのだったと思いますが・・・。
私、そもそも「風と共に去りぬ」が別に好きじゃなかったので(なのによくあの続編読み通せたものだわ・・・)、終わって「やれやれ」ぐらいにしか思わなかった記憶があります。

で、この"Darcy's Story"は、Jane Austenの"Pride and Prejudice(「プライドと偏見」または「高慢と偏見」"の「続編」ではなく、何というか「別バージョン」のような作品。
"P&P"は、ひとつのラブストーリーを主にヒロインの側から描いた物語ですが、"Darcy's"は同じ物語をその相手側の視点から描いたもの。
そもそもこのMr. Darcyというヒーロー、大金持ちでハンサムで思慮深く賢明で、何よりヒロインにぞっこんで、という絵に描いたような王子様タイプなんですね。ですから、世には私も含め、「ダーシー様」の女性ファンがあまたいるわけです。そういうファンたちの「もっとダーシー様のお話が読みたい!」が形になったのがこの本。

面白かったです~♪
まあ、Mr. Darcyびいきなのでかなり評価点が甘くなるっていうのはありそうですが。それに、そもそもの物語はオースティンの原作に忠実で、ここにぴったり当てはまるように書かれているので、そういう意味でハズす心配も小さいわけですね。
いわゆるハーレクイン風になってしまっているのでは、という点については、少々そんな感じもします。というか、そもそもカッコいいヒーローがいかにヒロインに心惹かれていくか、という過程を描いている「だけ」で、オースティンの原作を豊かに膨らませていたその他登場人物たちの姿はほとんど省かれているので、「それだけ」の作品と言ってしまうこともできるのですが。
ハリウッド映画の「メイド・イン・マンハッタン」とパターンはほぼ同じ。
でも、これを読んだ後で映画「プライドと偏見」を見直したら、やっぱりオースティンの原作にははるかに及んでいないなと感じられて、ちょっとびっくりしました。

それにしても、この本買ったの、いつですか、もう。
「和書3冊につき洋書1冊」自己ノルマのおかげで、積読洋書がサバけてめでたいです。

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  1. 2007/03/11(日) 21:15:00|
  2. 2007
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