本と旅とそれから ねこのばば、おまけのこ/畠中恵

本と旅とそれから

ねこのばば、おまけのこ/畠中恵

いずれも短編集(シリーズ3冊目、4冊目)。
「ねこのばば」では「産土(うぶすな)」、「おまけのこ」では表題作の「おまけのこ」が特に好きかしら。前者は若だんなの兄やのひとり佐助の、後者は私も含めどうやらファンが多いと見える小鬼・鳴家(やなり)の物語。


ねこのばば
おまけのこ/
畠中恵(新潮社)


こういうふうに、主人公を取り巻く他の登場人物(?)たちのお話が語られるようになっていくのも、人気シリーズの特長でしょうか。
にしても鳴家ってホント可愛い。「おまけのこ(短編の)」では、その魅力全開です。

ふだんは若だんなとお菓子だけが関心の的で、怖いのは佐助と仁吉、憎ったらしいのが屏風のぞき(彼が主人公のひとりとなるお話もあり)、と至極わかりやすい世界に生きているひとり(一匹?)の鳴家が、ふとしたことから大冒険に・・・。

鳴家って、若だんなと一緒にお風呂入る時は、湯船の中で立ち泳ぎしてるんですって。あー、まったく、困っちゃうなぁ。
ラストがまたよくて――やっぱりおうちが一番だ、てことで、ちと童話の趣も。
(「そういうとこが私には物足りません」とつぶやくどなたか様の声が聞こえて来そう。)

正直、それぞれ5編の作品の中には、出来に差があるように思われなくもありません。
ちょっとシリアスなラストが待つ一編も。でも、全体として私は相変わらずこの楽しく愛すべき人と妖の紡ぎ出す物語世界が大好きなのでした。


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tag: 畠中恵 しゃばけシリーズ 
  1. 2007/04/23(月) 21:55:00|
  2. 2007
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