本と旅とそれから Tales From Earthseaf(ゲド戦記外伝)/         Ursula K. le Guin

本と旅とそれから

Tales From Earthseaf(ゲド戦記外伝)/         Ursula K. le Guin


本編の方はすでに読み終えていましたが、シリーズ外伝ということで、これで本当にゲド戦記は終了です(外伝なのにずい分と分厚かったなぁ・・・)。
Tales From Earthsea/Ursula K. le Guin (ACE BOOKS)
邦題:ゲド戦記外伝/アーシュラ・K・ル・グウィン


この中・短編集にも随所にフェミニズム的色彩がかなり色濃く感じられ、正直言えばそれが鼻につくところもありました。特にロークがゲドの時代、女人禁制の場となっていることを巡り、なぜそうなったのか、そしてそれに立ち向かったIrian(という名前を最初に目にした段階で本編最終巻に登場するドラゴンのことだと気付かなかった私はかなり「ぼーっとし」でしたが・・・)の物語が語られる2編はそうでした。

相変わらず、スピード感のようなものはほとんどない、独特のゆっくり感、まさにアースシー時間、アースシーの風を感じながら読み進む物語でした。
ゴントの大地と対話することで地震を鎮めたと伝えられるオジオンの、その真実はどうなっていたのかが語られる短編The Bones of the Earthは、オジオンとその師匠の物語なのですが、あの沈黙のオジオンとその師の心の繋がりが静かなのに力強くて、さらにオジオンとその弟子ゲドとのことなども思い出されて、しみじみ胸に迫りました。

こういうFTって独特の言葉遣いやその世界の歴史があって、物語中に断片的にそれが引用・挿入されていますが、この外伝の最後には――「指輪物語」もそうでしたが――それがまとめられています。
特にロークの9人の賢人(かな?)がそれぞれ何を司るのか、が途中ごっちゃになったまま読んでいた私には、最後にすっきりさせてもらえてよかったです。

それにしても、大昔に読んだ最初の3冊を読み直すことから始め、続く3冊と合わせての6冊を読むのにほぼ10ヶ月ぐらいかかってますか・・・(^^; 別にいいんですけど。
好きだし、面白いと思ってるのに時間がかかるとは(いくら英語とはいえ)どういうこっちゃ。

≪「ゲド戦記」これまでの感想≫
The Farthest Shore(さいはての島へ)
TEHANU(帰還)
The Other Wind(アースシーの風)
映画「ゲド戦記」

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tag: 洋書 
  1. 2007/04/23(月) 22:05:00|
  2. 2007
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