本と旅とそれから デルフィニア戦記 全18巻、外伝/茅田砂胡

本と旅とそれから

デルフィニア戦記 全18巻、外伝/茅田砂胡

2年目スキンにした時「非公開」の設定にしたこのブログ、以降ずっとそのままになっておりました。ayakoさんがご指摘下さってようやく気付き、先程直したのですが・・・いきなり怒涛の更新情報!かも知れません。どうぞ引き続きマヌケな私をお見捨て下さいませぬよう・・・。


夏までかかるか、と思っていたデルフィニア戦記、結局巻が進むにつれて読むスピードも加速してしまい、外伝まで入れると19冊、読み終えてしまいました。
「全」18巻、と書いたところがいかにも「見てよ、多いでしょ!」な感じですよね、我ながら。
でも・・・これを3で割ると6冊・・・。目下かなり自らに課した目標(というかノルマ)から隔たってしまっております。ぐっすん。




デルフィニア戦記 全18巻、外伝/茅田砂胡(中央公論社)

(1~4巻の感想も以前書きました►コチラ
軽いエンターテイメント、のつもりで読み始めて、確かにそれはそうな気が今もしてはいますが、さすがにこれだけの長編を読み終えると、登場人物たちに愛着がわきます。
私がこのシリーズを知るきっかけとなった記事を書かれたmattyaさんが言っておられるように、「どの登場人物も好き」という感じでしょうか。

この作品では、全体を通して作者独特の帝王学みたいなものが感じられます。
王様とはかくあるべし。大貴族とはかくあるべし。その社会的な責任の前には、どれほど強い個人的な感情も抑えなければならない――これがとても徹底してます。
まあ、それは物語世界における哲学であって、現実世界にまでそれを適用すべきだと言っているわけではもちろんないんですけどね。

そういう点も含めて、登場人物たちはみんなものすごくサバけてます。
あまりぐちゃぐちゃした内面的葛藤がなくて(ある程度はあるんですが)、みんな最後にはすぱっと割り切って生きていて・・・というか、生きられていて、おかげで物語は常に明るく健全な色彩に満ちています。
一番屈託がありそうだったのが・・・ヴァンツァー、かしら。自分の業から抜け出すことができずにもがき苦しむ、この物語の中では異色のキャラだったような。おかげで異色の末路をたどるわけですが。

本編は5年にわたって書かれたそうです。それをリアルタイムで追いかけた読者というのも多いことと思いますが、「銀河英雄伝説」の時も思いましたが、私はこういうのは全部完結してから一気に読む方がいいかな。待てないでしょー。
これって、一部登場人物が共通の別シリーズもあるんですよね。ん~、読むかも、です。


webcitron01.gif


My Favorite Books(お気に入りの本のブクログ)
BOOKS INDEX(作家別感想文一覧)

関連記事
tag: 茅田砂胡 
  1. 2007/05/01(火) 20:54:00|
  2. 2007
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8

トラックバック

トラックバック URL
http://lazymiki.blog110.fc2.com/tb.php/404-ab270fc9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメント

No title

お久しぶりです~。
忙しくてなかなかコメントもできずさみしい日々でした。
デルフィニア、読み終えられたのですね!

こうしてみるとさすがに壮観ですね!
軽く読めば軽く、重く読めばそれなりの重さを感じるこの小説は
たまに食事のシーンだけを抜粋して読んだりしてました(笑)
なんか美味しそうでvv
登場人物については確かにさばけた人がおおいですね。
運命を受け入れ、それを受け止めつつも前向きに生きていこうとする、
お説教臭さはありませんがこうあるべき、な指針はみえますね。
ただすっきりとした終わりでしたし娯楽ものとしては私はとても好きでした。
長編は私もまとめて読みたい派ですね。
アルスラーンもいまだ連載中ですが気になって仕方無いですしね^^;
  1. 2007/05/01(火) 23:32:00 |
  2. URL |
  3. mattya-genmaitya #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

あら?
みなさま結構ファンタジーがお好きなのですね。。全巻読了ですかー、凄いなあ。。

デルフィニアは、僕はまだ1巻しか読んでいないのですけれど、続きが楽しみです。椎名誠の友人の書評家・北上次郎(目黒孝二)も、このシリーズを絶賛していたし。

こういうファンタジーの小説って、読む人と読まない人の差が激しいですよね。タバコやコーヒーと同じような、一種の嗜好品っぽいジャンルだし。
だから、ミキさんがグインサーガを読んでいると知った時はけっこう意外でしたね。

こういうジャンルに抵抗のない人でしたら、ジョージ・R・R・マーティンの「七王国の玉座」もオススメです(これも目黒孝二が褒めていたよ)。読め! 読むんだミキ(原書で)!!
  1. 2007/05/02(水) 07:23:00 |
  2. URL |
  3. atom211974-3 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

あぁ~~懐かしい・・・・もう一回読もうかしら・・・と思っておりました。
茅田氏の作品はどの作品も共通点があったり、共通した登場人物があるので全て読む事をお勧めします。
最近出たやつはなんと久しぶりにデルフィニア関係なのでそれもお勧めですよ。

私はあのなんだっけ・・・・名前忘れてしまったんですが、なんか特攻隊長みたいな(そんなヤツいねーよとか言わないで(笑)
あー思い出せない。あの短髪の腕切られちゃった人いるじゃないですか、あの人の相手の女の人がどうしても好きになれなかったっすね。
なぜかしら。

  1. 2007/05/02(水) 15:25:00 |
  2. URL |
  3. lazybug #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈mattyaさん、
5月半ばまでですねっ?
mattyaさんに時間的余裕の戻る日を、私も心待ちにしております!

デルフィニアの主要登場人物たちって、みんな揃ってすごくものわかりがいいですよねー。
おかげで話がどろどろにならずにすんでるのかしらって思いますけど。
でも、娯楽作品として明るく楽しみたいとしたら、そういう方がいいのかな。
私が一番好きだったのは、やっぱり何と言っても主人公とその仲間たちの掛け合い漫才です。中でも王様とバルロさん。
外伝はナシアスがよかったですねー。

アルスラーンは、3巻目ぐらいまで読んでふと、「やっぱり完結するまで待とう」と思い、その後本棚でちゃきっと並んだまま動いてません。
そのぐらいまで読んだ段階では、ちょっと雰囲気似てないかしら?デルフィニアと。
田中さんは遅筆で有名らしいので、完結するったっていつになるんでしょうねー・・・。
  1. 2007/05/02(水) 21:42:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈atomさん、
まあ、お珍しい!ようこそ~♪
1月からずーっと読んでたんですが、ようやく読み終えました。
じっくり読もうと思ってはいたんだけど、途中でやっぱり「早く続きが知りたい!」モードになっちゃいました。

そうそう、FTって、読まない人はとことん読まないですよね。
「指輪物語」や「ナルニア」みたいな古典とも呼べるようなステータスを確立しちゃった作品ならともかく、最近の作品は特に。
私は、大学時代(関東ローム層が形成された頃、ね)某文学サークル「ファンタジー分科会」なんぞに所属していて、ハヤカワFT文庫とか妖精文庫とかばっか読んでいた頃がありました。だからグイン・サーガもぜーんぜん抵抗なかったです。
といっても、最近のペースにはさすがに付いていけなくなっちゃったんですけど。

「七王国の玉座」、お薦めありがとうございます。
さっそく原題調べました――A Game of Thrones、とな。
洋物はなかなか他力本願の原則(勝手に作った)が働かないので、お薦めは貴重です。
近々入手しまーす(^0^)/
  1. 2007/05/02(水) 21:52:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈ayakoさん、
「特攻隊長なんていねーよ」・・・と、イヂワル言おうかと思いましたが、つい最近ご無礼をはたらいたばかりなのでやめまして――独立騎兵隊長のイヴンのことでやんすね。
で、その奥さんというとシャーミアン、彼女が気に入らん、ですか。
ふぅ~ん。なんででしょね?
ayakoさん、イヴンがすっごく気に入ってたんじゃない?
で、物語であるにもかかわらず感情移入しちゃったんで、シャーミアンのことが恋敵のように思えるんだ!そうだ、そうだよ!!
(思い込んだらそれが真実。)

ウィキペディアで見たけど、確かに他のシリーズともいろいろ登場人物がかぶってるんですねー。続けて読むと、今年の前半は全部茅田作品てことになりかねないのでちょっと間はあけようかなと思いますが、いずれ読みたいです。
イヴンの名前も忘れた頃に読み返せば、きっとまた楽しめるねっ♪
  1. 2007/05/02(水) 22:09:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

お久しぶりです。
僕もファンタジーは大好きです。というか、読書の始まりがファンタジーでした。
デルフィニア戦記は、偶然にもLazybugさんに頂いて1巻を読んだので、Lazymikiさんの感想を読ませていただいてますます先が楽しみになってきました。
ちなみにグインは外伝まで含めて今のところついていってますし、ハリー・ポッターも日本語版ですがついていってます。指輪、ナルニア、ゲドの古典ファンタジーやコナンシリーズやドラゴンランスといったアメリカの戦記もの、ロードス島戦記のようなライトファンタジーも結構読みました(その後ゲームの世界に続きました)。
今読んでいるファンタジーに最も近いもので一番古く読んだのは多分グリム童話の「六人の家来」というお話です。ご存知かも知れませんが、特殊能力を持った6人の家来がダイナミックに活躍します。一度系統的にファンタジーも読んでいきたいです。ファンタジー分科会は中々凄そうですね(笑)。
  1. 2007/05/07(月) 00:02:00 |
  2. URL |
  3. kyura130 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈kyuraさん、
こんばんは♪
kyuraさんのFT歴も長そうですね~。
ファンタジー分科会、振り返るとなかなかマニアックな世界でした。
でも、そのサークル(東雅夫氏が創設したその道ではでっかいサークルだったんですが)の中では弱小な存在だったんですよ。
伝奇小説が一番ハバをきかせていたなぁ・・・。

指輪、ナルニアあたりをバイブルのようにして、後はそれぞれ好き勝手にFT読んでましたねぇ・・・。私は敢えていえば・・・何だろう・・・当時はケルト妖精譚系が好きだったかな?
実はコナンのようなヒロイックFTは苦手なのです。・・・なのにグインを外伝まで入れれば100冊ぐらい読んだというのは、我ながらオドロキ!
ドラゴンランス、ロードス島戦記は読んでないんですよねー。
ハリポタは読んでます。あとは大好きなパーンの竜騎士シリーズ・・・って言うと、「あれはFTではなくSFだ!」と言われてしまうかなー。どっちにもとれると思うんですけどね。
グリム童話の「六人の家来」・・・なんだか覚えがあるような気も。
話が長くなりそうなので、kyuraさんのところにお邪魔致しますね。
  1. 2007/05/07(月) 01:40:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する