本と旅とそれから うそうそ/畠中恵

本と旅とそれから

うそうそ/畠中恵

「しゃばけ」シリーズ5冊目。今回は箱根のお山を舞台にした久々の長編。
短編集も楽しく面白いけど、やっぱり時には長編ですよ♪


うそうそ/畠中恵(新潮社)

・・・といっても、このシリーズの魅力がどこにあるかとじっくり考えてみると、やっぱりストーリー展開よりはキャラクター。若だんなとその兄やたち、そして取り巻く妖たち。
中でも小鬼鳴家は否定し難い(しようとしなくていいんですが)キュートな魅力を発散し続けてます。今回はそこに印籠の付喪神である小型で巻き毛のお獅子、なんてものまで加わり、鳴家がそれにまたがって箱根のお山を駆ける!・・・もう、なんていうか・・・。

もしかすると年齢的なものかもしれませんが(悲しい・・・)、私には若だんなが「カッコいい」とか「素敵」とは映らず、ひたすら「いじらしい」と思えるんですね。二人の兄やについても、そのなりふりかまわぬ「若だんな命」ぶりに、やっぱりそんな気持ちが湧きます。
やっぱり、人間、まず抜けたところがないとダメねっ。
(抜けてるばっかりでもダメなんだけど・・・。)

この作品、ちょこっと評判のほどを見てみましたら、「シリーズの中では出来がよくない」という声も多いようです。舞台が箱根に移るため、お江戸の雰囲気がなかったり、お隣のへっぽこ和菓子屋兼幼馴染が出てこなかったりするせいもあるかもしれません。
でも、このシリーズがこれからも巻を重ねていくことを考えれば(そうであって欲しいです)、こういうちょっと目先の変わった一冊もあっていいな、と私は思います。


webcitron01.gif


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tag: 畠中恵  しゃばけシリーズ 
  1. 2007/05/10(木) 23:45:00|
  2. 2007
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コメント

No title

えー読みたい!時代小説って親しみのある地名が出てくるところが結構好きなんですよ。
昔「剣客商売」を読んでいたときは、都内に行くたびに「あ、ここら辺は三春の実家があるあたりだね」とかついつい考えてしまうのが楽しくって(笑)
お江戸の雰囲気も楽しいけれど、箱根も昔祖母が住んでいたこともあり、地名にちと親しみを感じているのでそれもまた楽しみです。

私も若だんなに対してはいくらキレイな顔をしていようが、「かっこいい」とか「素敵」とは思えません。「可愛い」とかMikiさんと同じように「いじらしい」とは確かに感じますね。
ただ私は兄やについては「かっちょいいーー」と思ってしまいます(笑)特に白沢の方が。

まだ2冊目を購入したところなので先が楽しみです。
  1. 2007/05/11(金) 10:55:00 |
  2. URL |
  3. lazybug #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈ayakoさん、
仕事で八丁堀に行くことが時々あるんですけど、「同心屋敷跡」なーんて標識(?)が立ってたりすると、「をを、ここに源さんが(注:「御宿かわせみ」)いたのか・・・」とか思います。
・・・なことを言ってた日には、「新宿鮫」読むとしょっちゅう「サブナードが・・・」とか「靖国通りを渡ると・・・」なんてあるけど、ほぼ毎日のように通ってるとこだとあんまり意識しなかったり。テキトーかな・・・(^^;

仁吉、「かっちょいいーー」っすか。
私はやっぱり「よしよし頑張れよ~」目線。千年以上生きてるけど、ワカモノ扱いです。
「ねこのばば」だったかに、佐助のちょっとほろっとくるエピソードもあるよ。
鳴家の発する声(というか鳴き声)も笑えます。
  1. 2007/05/11(金) 23:14:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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