本と旅とそれから 何が目当てで奈良に行ったか

本と旅とそれから

何が目当てで奈良に行ったか

▲これはJRの宣伝チラシですが

先週末の旅、イコちゃんテリトリーに行きました、と書いたので、「また京都に行ったんだ」とお思いになった方もあるかと思います。
――確かに、京都にも行きました。が、今回一番の目的は、京都ではなく奈良にありました。

唐招提寺御影堂障壁画特別開扉。
去年秋、京都銀閣寺で思いがけず奥田元宋画伯の障壁画を見ることができ、「赤」を得意とする奥田氏の華麗な世界に感動した私。こうなれば、長年行きたい行きたいと思っていたものの果たせずにいた「青」の画家、東山魁夷画伯の唐招提寺壁画を何としても見なくては・・・という気持ちがぐぐぐ~~んと盛り上がっていたのでした。

・・・何となく、これって「旅編」ネタか?という気もするのですが、「旅編」ってどうも写真の準備やら情報確認やらに時間がかかってぐずぐずしてしまうので、展覧会の話(唐招提寺の他にもあるので)や、お馴染みの和菓子やお土産お菓子ネタは、「日常編」でUPしちゃうことに。
ですので、障壁画開扉以外の唐招提寺の話は、いずれ(う~ん、いつだろう?)「旅編」で。
御影堂は、国宝鑑真和上像をおさめた御厨子を安置した建物。ここが一般に公開されるのは、一年に一度、開山忌の期間のみ。ただ、ここ数年は、金堂が修復中ということがあってか、公開日数が長くなっているようです。

▼レイアウトはこんなふうです

拝観者は右手下から建物に入り、時計回りにぐるりと一周し、同じところから出て行きます。

私は、1981年に国立近代美術館で開催された「東山魁夷展」、翌82年に日本橋高島屋で開かれた障壁画完成記念展覧会を見ているので、絵画そのものはどんなものか知っていたのですが、実際に建具として設置された状態で見たことがありませんでした。
ですから、実際にあの大作がぐるりと襖絵として配されたお部屋に入った瞬間は、もう圧倒されてしまって、胸に迫るものが・・・。

▼涛声



海だ・・・このまさに透明な水を感じさせる色・・・これが東山画伯得意の青ですよ!
――えっと、ホントはもうちょっと深い色合いのイメージですけどね。

▼山雲

そしてその隣りの「上段の間」にあるのが、「山雲」。
これは、かつてスーパーニッカのテレビCMで登場したことがあるのですが・・・谷村新司さんの「昴」がBGMでした(はず)。
近代美術館で初めてこの絵を見た時の圧倒的な感動が甦りました・・・。

▼揚州薫風

この絵は、御厨子の安置された部屋の襖絵、墨絵です。揚州は鑑真和上の生地。東山画伯は、目の見えなくなった和上の心に浮かんだに違いない和上の故郷の風景を描きたかった、と書いておられました。

それにしてもこの人の少なさ。
さすがに、御厨子の正面に当たる「涛声」の間は常にそれなりの人がいましたが、「山雲」やその他墨絵の部屋は、眺めているのがしのちゃんと私の二人だけ、という時間もありました。
(監視係の人はいましたけどね。)
京都で怒涛の人混みの展覧会を見て来た後だけに、信じられない静寂の空間でした。

▲一筆箋

ミュージアム・ショップ・・・と呼んでよいのか、とにかく画集や絵葉書を売っている一画で、ついいろいろな物が欲しくなって・・・。



◄中はこんなふう

画集はもう2冊も持ってるので買いませんでしたが、絵葉書その他、結構買ってしまいましたよぅ。
ああっ、お習字が上手だったら、この一筆箋にさらさらっとですね・・・タメイキ。

ああ、これで死ぬまでにどうしてもやりたかったことがひとつ減ったゾ・・・って、別にリスト作ってるわけじゃないですけどー。

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tag: 東山魁夷 唐招提寺 奈良 Art 
  1. 2007/06/08(金) 23:59:00|
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コメント

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この障壁画、私も数年前に思いがけなく見たことがあります。おっしゃる通り、それほど混んでいなくって、満喫した、という記憶が残っています。そういえば、画集は販売されていた記憶があるのですが、その他のグッズはなかったような気がします。やはり時代は移り変わるのでした。
  1. 2007/06/09(土) 01:47:00 |
  2. URL |
  3. 都子 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

http://www.sadlerswells.com/show/Northern-Ballet

それから全く関係ないのですが、関係者がただ券が手に入るから、とこのSillyなバレエに連れて行ってくれました。振り付けが素晴らしいとか、情緒溢れるパフォーマンスだとかそういった高級なレベルとは全く関係ない、ただただ楽しいバレエでした。かなりPolitically incorrectだったし。お子様が結構来ていたのにいいのかな、とちょっと心配にもなりました。それにしても、バレエのダンサーってかなりの肉体労働ですね。見ていて、時々気の毒になりました。
  1. 2007/06/09(土) 01:51:00 |
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  3. 都子 #79D/WHSg
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No title

東山魁夷というと、かなりのボリュームの作品群があります。
確か下記の美術館に展示があります。

・香川県立東山魁夷せとうち美術館(坂出)
・長野県信濃美術館(長野)
この二つの美術館にメインで多数展示されています。
・兵庫県立美術館(神戸)
・市川市東山魁夷記念館 (千葉)
・東山魁夷 心の旅路館(中津川)
でしょうか。
青の魔術師。近さからまずは、長野へGoしたいです。
  1. 2007/06/09(土) 06:09:00 |
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  3. bullet4071 #79D/WHSg
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いやぁ~~~素敵ですな!
波の感じといい青の感じといい、なんだか胸の辺りにすぅーーっと涼しい風が吹くような印象・・・・・ってわかりにくいですね(笑)

先日お土産を頂いた時に一筆箋を見て、「お、もしかしたらこの人も一筆箋好き?」って思ったんですが、やはりお好きなんですね。
私も好きなんです。別に必要ないのに買ってしまいます。
でもやはり習字は上手ではないので自分で書いてがっかりなんですけどね(笑)

  1. 2007/06/09(土) 06:34:00 |
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  3. lazybug #79D/WHSg
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◈都子さん、
(鍵コメ分と合わせてお返事させて下さいませ・・・でも、何で鍵・・・?)
あの素晴らしい空間にあれだけしか人がいないなんてねー。
奈良って、京都から1時間弱のところにあるわけですが、このわずかな時間がかなりの違いを生み出してますよね。
私が奈良に行ったのは、多分4回目・・・くらいだと思うのですが、京都と比べると土地勘が全然なくて、ちょっと戸惑いました。

バレエ「三銃士」、何か楽しそう!
Northern Ballet Theater・・・うぅーむ、サドラーズ・ウェルズって、私、ずーっと昔に、サドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレエ団の日本公演を見に行ったことがあるけど、何か関係あるのかなぁ?確か故ダイアナ妃が名誉総裁みたいなのをされていたと思うけど?
吉田都さんが「白鳥の湖」のオディールを踊ってました。
私は友人に連れられてトロカデロ・バレエに行ったことあります~。
男性がトウで立つのって、何か痛々しかったです。
  1. 2007/06/10(日) 06:33:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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◈Bulletさん、
そうなんですよね。東山魁夷さんの作品をメインに展示する美術館って結構あるんですよね。私はまだ行ったことがないのですが・・・。
香川県のが一番行ってみたいかなぁ。
でも、いまだ四国なる場所に足を踏み入れたことがない私・・・(^^;
すごく遠いように思えてしまうのでした。
つい、東京での展覧会に作品が持って来られるのを待ってしまう・・・これまで3回ほど見たことのある展覧会は、どれも大規模ですごく充実してたんですよー。

でも、私も、行くなら近さ的にやっぱりまず長野ですね。
本気で、夏にでも出かけてみようかなぁ?
  1. 2007/06/10(日) 06:37:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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◈ayakoさん、
いえいえ、よくわかります!
東山さんの青って、そういう清涼感とか、深い感じを味わわせてくれるんだと思います!
ホントに素晴らしくて、感動したよー。

一筆箋、最近よく買うんです。
以前は長い手紙ばっかり書いていたので普通の便箋をじゃかじゃか買い込んでましたが、最近はさすがにメールを使うことが多くなったせいか、以前と比べると格段に「普通サイズ」の手紙を書くことが減ってしまいました。
でも、ひとにいろいろ送ったりするのは相変わらず好きなので、ちょこっと短いメッセージを添えるための一筆箋をちょこちょこ買っちゃうの。
封筒も買いたいんだけどなー。
  1. 2007/06/10(日) 06:41:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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このお部屋、凄いですね~
京都の桜でもコメントに書きましたが、東山魁夷さんの絵、好きなんですよ。
部屋一面だと感動的でしょうね。
人が少なかったとのこと、その分、落ち着いて見れて、よかったですね。

一筆箋、使いやすそうなデザインですね。
私が行った浮世絵展でも一筆箋を売ってましたが、使いにくそうだったので、やめました。
このデザインだったら、年配の方でも大丈夫ですよね。
  1. 2007/06/12(火) 00:00:00 |
  2. URL |
  3. あつこ #79D/WHSg
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◈あつこさん、
ええ、本当に感動しますよ~!
頑張って、この特別開扉の日に奈良まで足を運んだ甲斐がありました。
毎年そうしたいと思っていたのですが、混んでいるかな、とかいろいろ考えてしまって・・・行ってみたら、呆気ないほど空いてました。ラッキー♪
東山魁夷さんの絵って、本当にクセもなく、静かで深く力強い美しさなんですよね。
世界に誇る日本の美!です。

ええ、この一筆箋、年代問わず使えそうですね。
確かに浮世絵はいろいろ好みがあるかも・・・人の顔もいろいろですものねぇ。
そうか、今回の一筆箋、ひとつ母にあげようかしら・・・あ、やっぱやめよ。
  1. 2007/06/12(火) 18:18:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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このために奈良に!さすが。
そしてとりわけこの海の絵、本当素晴らしい。
紛れもなく日本人の心に描く風景だ・・。
いつか私も見に行かなくては。ですね。

奈良では観光も少しされましたか?
京都とはまた違って、のんびりしていて
私は奈良、結構好きなんですよー。
  1. 2007/06/13(水) 23:12:00 |
  2. URL |
  3. chiyomi #79D/WHSg
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No title

◈chiyomiさん、
この障壁画が完成し、その記念展覧会に行った時から、「是非これが実際の部屋にしつらえられた状態を見てみたい」と、ずーっと思っていたんですよ~。
もう、これで思い残すことは・・・うっうっう
是非、chiyomiさんにもいつかご覧頂きたいです。
「涛声」は小さくても全体図をUPできましたが、他の二つはもっと大きいし、全体を見るとちょっと感じも違いますし。

奈良、ちょっとは観光もしました!
今回の寺社巡りのテーマは、本来に戻って「仏さま」。
奈良はかなり久しぶりでしたが、よかったです♪
(お店の閉まるのが早いのにはアセりましたが・・・。)
  1. 2007/06/14(木) 23:34:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

こんにちは。初めまして。
Googleのイメージ検索からきました。

私はこの、唐招提寺御影堂障壁画、とっても興味あるのです。
いつかは直に観てみたいと思っていました。
このページ
リンクさせていただいてもよろしいでしょうか。
  1. 2008/07/13(日) 01:07:00 |
  2. URL |
  3. 16PK #79D/WHSg
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No title

◈ 16PKさん、
初めまして。
コメント下さってどうもありがとう!とっても嬉しいです^^

記事中にも書きましたが、私、この障壁画は完成記念の展覧会などですでに見ていたのですが、本来あるべき場所である唐招提寺のセッティングで見てみたい、と、長年思っていたのを、この時果たすことができました。

唐招提寺金堂が修復中だったせいもあるかもしれませんが、予想したほどの人出ではなく、いくつかあるお部屋の中には私と友人だけしか人がいないというものもあり、静かななかでこの見事な絵と対峙する時間は、本当に贅沢なものでした!

実物は撮影禁止でしたので、記事中の画像は絵葉書等のものなのですが、それでよろしければ、リンクして下さいませ。
私も後ほどうかがわせて頂きますね^^
  1. 2008/07/13(日) 11:01:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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