本と旅とそれから なぜここまで若冲が・・・?

本と旅とそれから

なぜここまで若冲が・・・?


今月始めに関西に出かけた時のアート・ネタ第2弾です。

先日お話したように、この時の最終目的地は奈良で、その意味では今回ばかりは、京都は通過点だったと言えるのです。

►「何が目当てで奈良に行ったか」コチラ

・・・ですが、ひとつだけ大きなお目当てが。

それがこれ、相国寺承天閣美術館で開かれていた「(伊藤)若冲展」――開基足利義満六〇〇年忌記念のイベントです。

昨年ぐらいから何だかものすごく人気上昇中の江戸期の画家、伊藤若冲。
友人しのちゃんが大ファンで、若冲の展覧会を見るためにわざわざ大阪から上京すること数度。うち2回は一緒に展覧会を見に行ったので、いわば「門前の小僧」状態で少々お馴染み気分です。
►昨年7月、「若冲展 プライス・コレクション」の話はコチラ


▲「紫陽花双鶏図」

ニワトリ描くのが好きな画家です。あとは花、ですか?タコ、とかも・・・。
ま、ともかく。その「若冲展」が6月3日(日)最終日で、その前日、2日土曜日。頑張って早起きし、その日の午前中に京都入りした私。お昼食べたりして、しのちゃんと相国寺の最寄り駅、地下鉄今出川駅の階段を上がって来たのが、多分あれは1時を回った頃でした。
いや~、今日はお天気いい・・・てか良すぎるくらい。暑いな・・・。
などとぼんやりしていた私に、しのちゃんのキビシイ声が。

「180分待ちだってっ!」
はい?――ここはまだ地下鉄の駅の出口ですが・・・。
相国寺はどっちサ、と、きょろきょろすることさえまだだというに。確かに、出口前に立つ係員らしき人の持つプラカードには「180分待ち」の文字。何これ、冷凍マンモスとか日曜日のグレートサンダー・マウンテン並み。これが江戸時代の、絵描き三昧して家業の青物問屋を傾かせかけたお坊ちゃま画家(しのちゃんの説明ではこんな感じ)の展覧会とは。

というわけで、土曜日の若冲は断念。この炎天下に180分並んだら死ぬかも、です。
で、奈良行きを半日遅らせて、翌日朝駆けすることに。「若冲を見るか、死ぬかだ!」と気合を入れましたよ!だって、最終日で日曜日だもの・・・(前売り券買っちゃってたし)。

翌朝。
展覧会の開場は午前10時。私たちは8時20分ぐらいに相国寺に到着しました(しのちゃんは、数え切れないくらい目覚ましをかけていた)。
ひぇぇ~、もうずらずら~っと長い列が。みんなで待っても長くないことはない、1時間半・・・!
救いだったのは、この日は曇り空だったこと。前日よりずっと涼しかったです。
・・・でも、にらんだ通り、9時前には開場になりました。待ったのは30分ぐらい♪


「紫陽花双鶏図」も上の三枚も、「動植綵絵」という連作の一部。本来、宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵する作品です。これの修復が最近すべて終わり、もともと相国寺が所蔵する若沖の釈迦三尊像や金閣寺大書院の障壁画などと共に展示される、というのが今回の展覧会の目玉なのです。
金閣寺も銀閣寺も、実は相国寺の塔頭だったんですねぇ。そういえばそうだったかも。


▲同じく、「動植綵絵」より「雪中錦鶏図」


多分これでも、朝一だから少しはマシだったようで。第一展示室と第二展示室をつなぐ廊下で何十分も待った、なんて話もあったようですから。
でも、この「動植綵絵」を壁沿いにぐるりと展示した第二展示室、一方通行にすればよいものを、「どちらから回ってもかまいません!」なんてことを係員がアナウンスするものだから、当然ながら途中で観客がぶつかってしまって。あれはもっと考えて欲しかったです。

でも、釈迦三尊像の仏さまたちって、なんかにやけたオジサン顔(バチ当たり)。笑う~。

►承天閣美術館のHP(コチラ)で見られます。

金閣、銀閣の障壁画(ちゃんと書院の形にしつらえてあります)は常設展示になるって書いてあるから、もしかして、今後いつでも見られるのでしょうか?
それは渋くて美しい葡萄の墨絵。また静かに鑑賞したいものです。

ごったがえすミュージアムショップで絵葉書やらハンカチやら買った私たち、ご近所だから出張していたのか、俵屋吉富の特製「若冲煎餅」まで買ってしまった~。


なぜ漢字が違うのかは不明。裏にはすごくおっきな金箔がついてます。多分、吉富定番の「圓成(まどまる)」という麩焼き煎餅の若冲仕様と思われます。美味しかった?

出て来てみれば、当然ながらまだまだ続く人の列(▼)。



頑張って朝駆けしてよかったねぇ、と話しつつ、「開場が早かった分時間が浮いたから、吉富の茶房に寄って行こうね!」ということに即決する私たちなのでした。

►俵屋吉富と「きんとん」の話はコチラ

関連記事
tag: 伊藤若冲 
  1. 2007/06/21(木) 23:58:00|
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コメント

No title

 若沖の展覧会終わっちゃったんですね。
 早起きして行った甲斐がありましたよね。
 承天閣美術館のリンク先を見たら、お寺も今やインターネットの情報サービスの時代なんだなと思いました。

 それから私もタタミの部屋で寝転ぶのが好きです。
 
 
  1. 2007/06/23(土) 12:56:00 |
  2. URL |
  3. ruksak #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈ruksakさん、
終わっちゃいました。・・・でも、金閣・銀閣の障壁画とかは、今後も承天閣美術館に行けば常設展示として見られるのかも知れません。
今回はひとつのイベントとして、「とりあえず参加した、見た、ということ」で満足、です。
ホントに昨今は、お寺もお菓子屋さんもみんなインターネットですね。
例の「椿の寺」霊鑑寺は秋には有名なカエデの木が紅葉した時にやっぱり特別公開するらしいのですが、お寺の人が、「紅葉の具合によって公開日時が変わるので、インターネットなどでご確認下さい」っておっしゃってました。

タタミの部屋でごろりんちょとすると、「えーなー、ニッポンの夏~」な気分です。
蚊取り線香のブタもご一緒に~。
  1. 2007/06/24(日) 07:23:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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