本と旅とそれから となり町戦争/三崎亜記

本と旅とそれから

となり町戦争/三崎亜記


読むのが遅くなりましたが、こちらも元はatomさんのものだった本を、ayakoさんからお送り頂いたものです。自分でこの本を選んで読む可能性はかなり低かっただろうと思うので、こうして偶然のような形で遭遇できたことは貴重かも。ありがとうございました。
となり町戦争/三崎亜記(集英社)

わ・・・わからない。
シュールっていうんでしょうか。
わからないものをすぐにひとつにまとめようとするのも愚かな感じですが、この「わからない」感は、私にとっての村上春樹作品にも通じるような。
この二つの町の間に生じた摩訶不思議な状況を、別に「戦争」と呼ばなければ「戦争」じゃなかっただろうという気もするのですが・・・。大体、正式には「戦争」って、国と国が行わなければいけないんじゃないですか?
あ、こういうことをつつくこと自体、「わかってない、なっちゃない」なんでしょうね。
「戦争」が、「どこか知らないところで人が死んでいっている」状態をさす・・・アメリカのイラク戦争が「ゲーム感覚で行われている」との批判を受けたのは少し前のことですが、そうした他人事感覚への皮肉、ということなのか・・・。

そして、そこはかとなく漂う悲しい香り。これも、村上春樹氏に通じてませんか。
今どき、こういう「悲しさ」「切なさ」みたいな感覚を、正面からどんと表現するよりも、空気中に薄く漂わせるのが共感を呼ぶのかな。

それにしても、これがもしかして、感覚のジェネレーション・ギャップというもの?
若者的リズムを身につけていれば、特に違和感もなくこうした世界の空気に馴染むことができるんでしょうか。だとすれば、何ともいえず寂しい。

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  1. 2007/07/11(水) 22:08:00|
  2. 2007
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No title

おお! これもミキさんのおうちに。あやねこナイスパス。

これは僕も難しかったなあ。知人の薦めで読んだのですが、もうひとつピンと来なかった。
村上春樹に通じるというのは、多分あれじゃないですかね、純文学に通じるっていうことだと、僕は思うんスよね。

僕は純文学には全く疎いのですが、しかし。疎い人間なりの楽しみ方、というのもあると思うんですよね。

ちょっと、話がそれてしまうんですけども。
たとえば僕は、こないだアンドレ・ブルトンという古い作家の「シュルレアリスム宣言/溶ける魚」という本(岩波文庫)を、ふと読んでみたのですが(二十歳のころ、背伸びして買ったものです。ハハハ 涙)、これが恐ろしいほどに何も分からない。何が書いてあるんだか、ほとんど意味が分からないんですよ。

表題作の「溶ける魚」という小説はね、面白いですよ。だって、一行たりとも意味がないの。作者が思いついた文章を、ただひたすら、小説っぽく見えるように並べてあるだけで、何のストーリーもないんですよ。。いわゆる前衛芸術というヤツですが、何なんだろうか、あれは。

と、見事に話がズレてしまいました。ゴメンサイ。それではまたねん。
  1. 2007/07/12(木) 23:08:00 |
  2. URL |
  3. atom211974-3 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈atomさん、
どうもありがとう~!!
「シュルレアリスム宣言」・・・て、あの有名なアノ本ですか?それこそほとんど古典・・・。
なんかatomさんかっこいいなぁ。
私も昔はそういう古典を買ってみた頃もあった・・・「社会契約論」とか、「死に至る病」とか。
(高校の「倫理」の授業でノルマを課されただけだけど。)
何ひとつ残っていないのが口惜しいです・・・(^^;

私って、昔から「筋立て」で読ませる本ばっかり好きなんですよね。
ジョージ・オーウェルにコテンパンにバカにされるタイプの本読みなのだった・・・。
といっても、娯楽読書ってそんなもんだとも思うのよー。
でもだから、時にはこういう感覚で読ませる本みたいなのにも触れてみるとよいと、自分でも思っております。
純文学・・・は、定義がよくわかってなくてゴメンです。
でもって、村上春樹作品の手探りウロウロ読みも続くのでした~。

また時々、目先の変わったのがあったら教えてね。
(例の本は400ページを過ぎたけど、まだ半分もいってまへん。)
  1. 2007/07/13(金) 00:15:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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