本と旅とそれから 遠い太鼓/村上春樹

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遠い太鼓/村上春樹


もしかすると、村上春樹さんの「小説」には永遠に開眼しないかも知れない私。
でも、とうとう「わからんわからんわからん・・・」とつぶやき続けることなしに、とても楽しく読むことのできる村上作品に巡り会ったのでした・・・(T_T)(感涙)。

お薦め下さったbulletさん、本当にありがとうございました。
やっぱり読書は他力本願。
遠い太鼓/村上春樹(講談社)

これはエッセイ・・・というか、旅行記。
「遠い太鼓を聞く」というのは、ここでは旅ごころがうずく、という意味です。
1980年代の終り、この遠い太鼓を聞いてしまった村上さんが、奥さまと共に3年間ギリシャ・イタリアに移り住み、その間の生活を描いたのが本書です。

これまで、村上さんの小説を読んだ時にはさほど感じなかったけど、やっぱりこの方もクレバーな文章を書く方なんですね――小説では、文よりストーリーに翻弄されて・・・。
クレバーといっても、私が勝手に使ってる意味において、ですが。
きゅきゅっとところどころひねってあって、ところどころニヤリとさせて、ごくたまに「ぷっ」と吹き出させて、登場する固有名詞がちょい(いや、村上さんの場合はかなり)マニアック。
最近よく見るような。

メインはギリシャの島々、そしてローマ、イタリア。
そこからちょこちょこ足を伸ばしてもおられますが、基本的にはこの二カ国。
褒めるよりはけなす部分の方が多い辛口のエッセイだけど、「なんだかだ言って、好きなんでしょ、この二つの国が」、です。

これを読むとつくづく、女性のひとり旅では南欧は難しいと思ってしまいます。
村上さんはそれぞれの場所に1~2ヶ月、あるいはそれ以上の比較的長期の滞在をしておられるので短い旅行とはまた趣きが違うのですが、それにしてもこの方、よくこれだけの不都合やトラブルに見舞われつつも滞在を続けたものだなぁ、と感心します。

ローマやパレルモ(を含むシシリー)は「さすがにうんざり」という結論のようだけど、トスカーナ地方のことは絶賛されていて、その素晴らしさに感動するくだりでは、例のクレバーささえ影を潜めたほど。いいなぁ、トスカーナ行ってみたい。キャンティ・クラシコ飲みたい。

「遠い太鼓」という表現は、まさにぴったりだと思います。
ある日ふと、自分の心の中にその音を聞き、旅に出たくてたまらなくなる・・・。
それでホイサと出かけてしまえるところが羨ましい――ま、いろいろおありだったでしょうが。

来年の話をすると鬼が嗤うそうですが、つい図書館で旅行ガイドブック借りてみたり。

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tag: 村上春樹 
  1. 2007/08/26(日) 18:57:00|
  2. 2007
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コメント

No title

私も村上春樹が謎で、でも、あんまりそれを人に言えない感じでした。宮沢賢治も同じなんです。でも、この春、宮沢賢治のあまり人に知られてない本で、「これは好き!」って思える本に出会いました。だから、Mikiさんが、「遠い太鼓」と出会った時の気持ちがなんとなく分かるような気がします。
  1. 2007/08/26(日) 19:43:00 |
  2. URL |
  3. barnes_and_noble #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈barnesさん、
まあ、そうでしたか!
あまりにも人気の作家さんだけに、「私、どっかズレてるのかしら?」なんて思ったりするんですが・・・。
宮沢賢治・・・中学校の頃ぐらいから、読んでない気がします。
当時は私もあんまりわからなかった気がします。特にあの有名作「銀河鉄道の夜」(^^;
今読み直したら、何か違うものが見えるのでしょうか。
barnesさんは何しろ地元でらっしゃいますものね。
好きな作品が見つかると、嬉しいし、何となくほっとしたりもしますね~。
  1. 2007/08/27(月) 19:43:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

確かに旅心をくすぐる本ではありますね。
今から20年近く前のヨーロッパですので、異文化の中で生活するのは
容易ではなかったと思われます。いまは携帯電話はあるし、
情報を得ようとすれば、簡単にインターネットで手に入る時代ですから。

この後確か北米のニュージャージー(プリンストン?)にも住んでいて
エッセイなんかあると思いましたが。

私にとって、旅行記といえば、沢木耕太郎の”深夜特急”であり
また読み返そうと思ってる本です。
  1. 2007/08/28(火) 20:34:00 |
  2. URL |
  3. bullet4071 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈bulletさん、
楽しめました!
1980年代後半・・・なんて、ついこの前みたいな気がするのは・・・ひぇ~、です。
考えてみれば、その頃ようやく現在のアイコン式のウィンドウズが登場して、ケータイだってそれ以降だったんですよね。
村上さんは英語読みだったから、アメリカのガイドブックとか読んで参考にしてたんですね。「地球の歩き方」はもうその頃あったはずですが・・・。
「ノルウェイの森」からも、それだけの年月が経っているんですねぇ・・・しみじみ。

ペロポネソス半島辺り、今、すごい山火事ですね。
放火という話もあるようですが、まだ観光シーズン終わってないでしょうに、大変ですね。

沢木耕太郎さんは読んだことないです。鉄道モノですか?
なんか、男の人ウケしそうな感じですね。
  1. 2007/08/29(水) 19:33:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

エキサイト遅いですね。

沢木耕太郎さんの深夜特急という旅行記は、
電波少年という番組で、香港からヒッチハイクでヨーロッパまで行った
猿岩石という人たちがいましたが、あれは沢木耕太郎さんの深夜特急から
コンセプトを得たものと思われます。

基本的に香港からバスを乗り継いで、ヨーロッパまで行った旅行記なんですよ。
  1. 2007/08/29(水) 23:22:00 |
  2. URL |
  3. bullet4071 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

「深夜特急」は私の最愛の本のひとつです。
大沢たかお主演でドラマ化されたのも好きでした。
そういえば、私がハマったのは、本が先だったのかドラマが先だったのかしら‥
懐かしいです♪
  1. 2007/08/30(木) 22:40:00 |
  2. URL |
  3. 花侍 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈bulletさん、
昨夜(水曜夜)11頃、全然動きませんでしたね。
私は自分のブログを開こうとしたら、画面がちっとも切り替わらず、断念致しました。
検索機能メンテナンスの関係なんでしょうか・・・時々ありますねー(`´)

「電波少年」の猿岩石の旅、番組は見ませんでしたが、かなり話題になったので何となく知っています。
へぇ~、そうなんですかぁ。
えー、読んでみたくなってきたかもー、「深夜特急」。
バスを乗り継いで・・・って、ちょっとruksakさんぽいなー。
  1. 2007/08/30(木) 23:56:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈花侍さん、
およっ、「家守綺譚」に続き、「深夜特急」もダブルのご推薦。
というわけで、これも「早急に読むぞリスト」に仲間入り。図書館に予約しましょー。

大沢たかおさんって、今ガンで亡くなったサーファーの映画に主演してる人ですよね。
「陽気なギャングが地球を回す」でも主役だった・・・。
私、母親に「大沢たかおって俳優さん知ってる?」って訊かれて、なぜか思いっきり沢村一樹さんと勘違いして、「ああ、サラリーマンNEOでセクスィー部長やってるひとだよ」と、説明し、しばらくそのとんでもない間違いに気付きませんでした。
母はその後「徹子の部屋」で大沢たかおさんを見て、セクスィー部長だと思ってたようです。
  1. 2007/08/31(金) 00:07:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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