本と旅とそれから 続・アルプス一万尺

本と旅とそれから

続・アルプス一万尺


乗りかかった船・・・というか、登りかけの山。
・・・というより正しくは、かじりかけのヒマネタ。
▲北アルプス
                                     写真:Photolibrary
♪アルプス一万尺 小槍の上で
アルペン踊りをさあ踊りましょ


  「なにコレ、何の話?」という方はまずコチラを。


三人よれば文殊の智恵、と言いますが、先日は数名のブロガーさんがいろいろな情報や推測を寄せて下さったおかげで、それまで私が「アルプス一万尺」という歌について抱いていたおマヌケな誤解がいろいろと解けたのでした。

それで、自分でもちょっとぐらい調べようかな~、と。

こんなに深い意味だった 童謡の謎 3/
合田道人(祥伝社)


この本、最初は新宿の紀伊國屋書店で見つけ、ページを破けば犯罪だし、ケータイで写真に撮ってもやっぱ犯罪・・・と思っていたら、うちの図書館にもあったのでした。

「アルプス一万尺」の項を開いてみれば、むむ、そこに指摘されている「勘違い」の数々、どれもがいちいち思い当たる・・・。

その1:小山羊の上で踊る
?わけないですね。いくら何でもつぶれちゃうでしょう。
(うん。それはそうかなと私も思ってました。)

その2:「アルプスの少女ハイジ」的世界を歌ったもの
?じゃ、ない。スイス民謡じゃないんです。
(これは、コメントを下さったブロガーさんのご指摘で学びました。)

その3:じゃあ、小槍の上で踊る
?そう、「小槍」。でも、武器の「槍」じゃありません。
(地獄の針山でもないらしい――幸い・・・。)

その4:アルペン踊りは
?「竹ざおダンス」じゃ、ない。ちなみに、コサック・ダンスでもないっす。
(じゃあ、っていうと・・・この辺り、依然不明瞭な点が残ります。)

ウィキペディアにも出ている、ということで見てまいりました(コチラ)。
ふむふむ、歌詞もだーっと29番まで出ております。

その1についてはまあ単なる聞き違いなんですね。聞き違える方多いようですが。

その2。もともとの曲はアメリカ民謡のYankee Doodleだとか。

その3。日本語の歌詞は、京大山岳部の人が作ったという説もあるそうですが、ウィキはバッサリ、「デマ」と断じております。で、作者不詳。でも、この歌詞もいろいろなんですねー。
「昨日見た夢 でっかいちいさい夢だよ のみがリュックしょって 富士登山」
が2番に入るのが、やっぱりふつうみたい。私は知らなかったんですが・・・。
私が2番だと思っていた
「お花畑で昼寝をすればちょうちょが飛んできてキスをする」
は、3番だったり4番だったりしております。

ちなみに、あとの方の歌詞を全部読めば、いくら私でもスイスの歌だと間違えるわけはないような、日本の地名オンパレード。

問題の「小槍」は、北アルプス槍ヶ岳の隣りのちょっと尖っているところが「小槍」と呼ばれているんですって。高さもまさに一万尺(3,030m)ほどだとか。
でも、ここは「足を切るほどの岩肌」だそうで、とても優雅に踊ってられる空間じゃない。
ときて、

その4。アルペン踊りのくだりなんですが・・・。
ここが、この「童謡の謎」では、事実なのか著者の推測なのかがいまいちはっきりしない書き方になってるんですよねー・・・。

つまり、断崖絶壁を登る男たちは命綱としてザイルを体に結んでいる。
時として足をすべらせ、このザイル一本で岩からぶら下がったり、またはザイルのねじれを直すために、ザイルの先で体をくるくるとターンさせることもある。
山男たちは、そうした命がけの動きを敢えて「アルペン踊り」と例えたのだ・・・。

っていうの。
んむむむむ~~。

最初に紀伊國屋で立ち読みした時は「目からウロコ!!」と思って、その直後に会った友人しのちゃんに興奮して話して聞かせたのですが・・・(読みふけったおかげでちょい遅刻した)。
まあ、頷けないこともない・・・ぐらい、かな。

「おやじの笛」という歌詞については、いまだ謎は解けません。

「アルプス一万尺」という歌、私は昭和初期ぐらいに流行った唱歌みたいなもんかと思っていたのですが、一般に広く歌われるようになったのは1960年ぐらいからなんだそうです。
そのせいか、唱歌集みたいなものを見ても、なかなか収録されていないんですよね。

ま、とりあえずこの辺で「夏休み自由研究」おわり~。

関連記事
tag: 
  1. 2007/09/02(日) 20:13:00|
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コメント

No title

え~この歌って29番まであるんですね!
えっとポピュラーなのは1番、4番、19番くらいだと思うんですが。
なので3番まである歌なんだろうっと勝手に思ってました。
ですが小槍=こやりって認識はあったのですがそれがなんなのかは
全然わかってなかったという(・・;)
アルペン踊りに関してはもっと驚きです!
そんな命がけの登頂を「踊り」にたとえられ、あまつさえ「ランラランラン♪」と
軽く歌われてしまっては誤解も増える一方ではないかと^^;
自由研究、目の付けどころが面白いですね!
  1. 2007/09/02(日) 20:54:00 |
  2. URL |
  3. mattya-genmaitya #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈mattyaさん、
・・・あるんですねぇ!
なんか、アホっぽい歌詞も結構並んでません?
決してひとりの人が作ったんじゃないな、って感じします。

このアルペン(「アルペン」って言葉はドイツ語なんだそうです)踊りのくだり・・・どこまでホントなんだろーか?
この本の著者さん、ちょっとぐちゃぐちゃ~っとした書き方する人で(読み手の理解力が不足なのかも知れないけど・・・)、ちょい不明な点もあるんですよ。
他の歌の、例えば「柱のきずはおととしの~」って歌(「せいくらべ」)あるでしょ。
あれなんかも、「なんで去年じゃなくておととしなんだよ」っていう疑問についていろいろ書いてあるんだけど、なんかよくわかんなかったです。

そのつもりはなかったのに、なんだか自由研究してしまいました(^^;
  1. 2007/09/02(日) 21:04:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

わ~い♪アルプス一万尺の続編だ~っ!(笑)
こんなに歌詞があるんですね、びっくりです!
「おひなさま」の替え歌(小学男子好みの妙なのとかw)とかも、いろいろありますものね。
ちなみに私は「1,2,4,6」以外は聞いたことなかったです。
  1. 2007/09/02(日) 23:55:00 |
  2. URL |
  3. 花侍 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

あ!Yankee Doodleの方が先なんですね!なぁ~~んだ。
初めてYankee Doodleを聞いた時に「これってアルプス一万尺じゃぁ・・・・」って思ったんですよ(笑)
あの帽子に羽根をつけてマカロニと呼ぶやつですよね?
何故にマカロニ?


ポーチの発送遅くなってごめんなさい。2,3日中には必ず送りますね~~

  1. 2007/09/03(月) 04:15:00 |
  2. URL |
  3. lazybug #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈花侍さん、
先週の木曜日、くしゃみいっぱい出ませんでしたか~?
しのちゃんと、かなり花侍さんのウワサ話をしてしまったよっ(^0^)
「アルプス人口一万人弱」はしのちゃんに大ウケで、彼女はタカノでひっくり返って笑いこけておりました。
ついでに、「ウナギの蒲焼の美味しさに感動して、ウナギを飼おうかと思った人」ということも教えてあげたのでした。

アルプス一万尺の歌詞、素敵な歌詞ならまだしも、「何コレ、ただのタワゴトじゃ・・・」みたいなのがちゃんと残ってるっていうのが不思議。
なんか、山小屋のノートか何かに、泊まる人が次々書き込んだみたいな感じ・・・。
「おひなさま」にも替え歌ありますか?
考えてみれば、「ごんべさんの赤ちゃんが風邪ひいた」とかも、アメリカの有名な歌ですよね。
  1. 2007/09/03(月) 22:07:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

◈ayakoさん、
ポーチはゆっくりお待ちしてますんで、ayakoさんものんびりモードでお願いします♪
(「早く届け」と言ったのはどこの誰じゃ!)
すいませんです~。

えー、「童謡の謎」によりますと、マカロニはですね;
「18世紀にイギリスで流行ったマカロニ・クラブを指す。これは、大陸の流行を摸倣しようという同好会のようなもの。当時のイギリスではマカロニを食べる習慣はなかったが、この会ではそういうものも取り入れようとしたため、こう呼ばれた。
つまりここから、ヤンキー兄ちゃんが、似合いもしない新しモノ好きなのが可笑しい、と嘲ったもの」
で、歌は、アメリカ独立より前に歌われていて、ホントはイギリスの歌なんだって。
マザー・グースのSimple Simonも、考えてみれば「アルプス一万尺」のメロディーだね。
「大草原の小さな家」の父さんもよくヴァイオリンで弾いていたねぇ・・・。
  1. 2007/09/03(月) 22:19:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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