本と旅とそれから The Lord of the Rings(指輪物語)/J.R.R.Tolkien

本と旅とそれから

The Lord of the Rings(指輪物語)/J.R.R.Tolkien


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ファンタジーという言葉を知ったのは、この本からでしょうか。
振り返ればすでにン十年の遥か昔のこと。
ナルニア物語と、どちらが先だったか・・・いずれにしても、この大作二つを読んだのは同じ頃・・・どちらも同じ友人が紹介してくれたのでした。

英語で読む、という観点から言えば、この作品は初めて英語と日本語の「両方で全部」読んだ本、です。考えてみれば、あんまりないんですよ、そういう本。
日本語で読んだ後で英語版を買うと、本を持っているだけで満足してしまって読まないことが多いし、最初から英語で読めば、まず日本語訳は読まないので。

▼その見本。持ってるだけで読んでない英語版(^^;

当初はもちろんまず日本語訳で。


?某先輩呼ぶところの「赤表紙(本)」。
 (この先輩、国文出身だったので・・・。)


その後新訳版が出ているのかも知れませんが、私にとっての「指輪」はこの訳。
例えばアラゴルンのStriderを「馳夫」と訳しているなど、読む人によって訳語の好き嫌いがあるみたいなんですけど、私は好き。

英語版を読んだのは、多分社会人になってからだったと思います。
私の場合、イギリス人と話していてネタに困ったら「指輪」。アメリカ人ならMLB。

TOPのペーパーバック、すっごく綺麗な装丁で、もう紙はヘタってきてますが、大事にしています。ロジャー・ガーランドというアーチストの絵で、三冊広げて並べると、ホビット庄からモルドールまで世界がつながるんです。

「指輪」ファン同士で話をしていると、何だか子供っぽい気もするのですが、つい「登場人物の中で誰が好き?」とか「物語の中でどのシーンが好き?」って話になります。
私は、ファラミア&エオウィンのカップルが好きで、場面としては第一部に描かれるモリアの場面が特に好き。人によりいろいろで、面白いのです、このネタは。


映画もよかったですよね。
初めて第1作目を見た時は、泣きましたもの。
エルロンドがちょっと・・・とかありますが(デコロンドだっ)、まあいいや。


そういえば、大昔にはアニメ版の映画も見に行ったっけ。
アラゴルンなんて、北京原人の一歩手前みたいな絵になってました。
前・後編で制作する予定だったのだろうと思いますが、後編は作られずじまい。
(ビデオはもう劣化しちゃって見られないと思います・・・。)


夜、聴きながら寝れば夢に見られるかも、と思って(?)買ったBBCラジオドラマのCD(▲)。
英国風・・・というのでしょうか、いろいろな意味で地味で堅い雰囲気。
夢に見るほど聴く前に眠くなってしまうゾ~~(T_T)。


これ(▲)は、いろいろな画家がトールキンの物語の様々な場面を描いた画集です。
すごく素敵。表紙は、モリアの入口の場面。
どの絵もそれは細かいところまで描きこまれていて、それは美しい・・・。

▲MINAS TIRITH by John Howe


本読みがFT好きになるきっかけはいろいろあるでしょうし、様々な作品をどういう順番で読んでいくかもまちまちですよね。
私の場合はこの「指輪物語」が最初のFT作品だったわけですが、それは幸いでありかつ不幸でもあったと思います。

幸いだったなと思うのは、音楽でいえばバッハやモーツァルト、あるいはビートルズに当たる存在から入ることができたから。
何となく、他の作品を読んでいても、足元がしっかりしているような安心感があるというか・・・。

不幸と言うのは(ちょっとシニカルかな・・・)、以降いくつかFT作品を読んだけれど、「指輪」を上回る感動にいまだ出会えていないから。
「指輪」を読んで2、3年しか経たない頃は、他のFT読んでもあまり面白くありませんでした
――どれも「指輪」の摸倣、亜流に思えてしまって。

今年は、私にしては珍しいほどFTを読んでますが、どれもかなり面白い♪
トールキンは、いい意味で段々遠くなってきたのかな、と思ったりするのでした。

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  1. 2007/10/01(月) 21:47:00|
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No title

私は「指輪物語」が先で、「ナルニア」は後でした。指輪物語を読み終えた時の充実感は、その昔、パールバックの「大地」を読み終えた時の充実感と似ていました(しかし、大地の内容を覚えていない・・・)。イギリスのファンタジーの源が、戦争時、家族につくって送った手紙が多いというのは、「不自由な環境」が「限りない空想」をもたらすって事なのでしょうか?よくわかんないけど。
  1. 2007/10/02(火) 18:21:00 |
  2. URL |
  3. barnes_and_noble #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈barnesさん、
私は二作ほぼ同時だったんですが、多分・・・多くの人はナルニアの方が先ですよね?
岩波の本に、「小学校3~4年生以上」って書いてあったりするし――といっても、それぞれ出会うタイミングによって、それぞれの出会いになるんですよね。
英国FTの源・・・とおっしゃるのは、「作品として形にすること」って意味ですよね。
なるほど、戦争中のそういうことでしたか。そういえばナルニアにそういうシーンありましたね・・・。
傾向は違うけど、「アンネの日記」なんて読むと、痛々しいほどそいうの感じますね。

にしてもbarnesさんさすが、大人の読書も幅広くされているご様子をブログで拝見してますが、児童書系もバッチリ反応してもらえて嬉しいです(^‐^)

「大地」、高校の課題図書で読まされた割には楽しんだ思い出があります。
第一部の主人公の妻が、纏足をしていない自分の大きな足にひけ目を感じる話が印象的でした。
  1. 2007/10/02(火) 21:28:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

うわわ、かっこええ装丁!! が、外国の色だ(レベル低っ)

僕は邦訳は読みましたけど、馳夫って“Strider”なんだ(笑)。
僕は「馳夫」の訳に抵抗はないけど、Striderだとずいぶんニュアンス違いますね。

むかし、日本に「ストライダー飛竜」っていうゲームがあって、それの海外版のタイトルがまさに「Strider」だったんですよ。逆輸入したら「馳夫」(笑)……には、ならないだろうなあ。やっぱ、訳者の瀬田貞二のほうにも非凡なものがあったんだね。英語博士のミキプルコも認める瀬田。
  1. 2007/10/03(水) 20:20:00 |
  2. URL |
  3. atom211974-3 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈atomさん、
もうこの装丁の、売ってないと思うのサ。
でも、今Amazonとかで手に入るペーパーバックの装丁も、ダークで重厚な感じでカッコええみたい(小さい画像でしか見たことないけど)。

そうなの、ストライダーなの。
映画パンフなんかだと「ストライダー」って出てるけど、考えてみると、それじゃ何のことかわからないよねぇ。「馳夫」なら、少なくとも走るの得意そうな感じはするっしょ・・・。
瀬田さんは、ご自身も児童文学者だから、創造性が豊かなのかな。
「赤表紙(本)」と呼んでいた件の先輩は、瀬田さんの「アフリカのたいこ」という作品が大好きで(オババの頃は小学校の国語の教科書にも出ていたんだよ)、あたしゃ何度そのクライマックスシーンの「暗唱」を聞かされたことか・・・(^^;

♪どーれーくらい、眠ったかしら~、機内のアナウンスは、陽気なスパニーッシュ?
  1. 2007/10/03(水) 23:02:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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