本と旅とそれから まんまこと/畠中恵

本と旅とそれから

まんまこと/畠中恵

ふむ・・・。
「しゃばけ」シリーズの若だんなを丈夫にして、妖怪っ気をすべて抜くとこんなふう?


まんまこと/畠中恵(文藝春秋)

町名主の家の跡取りで、いまだ短い人生の途中から訳あって道楽者に変貌した、主人公麻之助。
で、妖怪の代わりに人間の悪友ふたり。同じ名主の家の跡取りで、女ったらしの清十郎と、武家の出で同心見習いの吉五郎。

そうですね・・・正直に言えば、やっぱり妖怪たちの抜けた穴は大きい。なかなかこれを人間同士の友情で埋めきることは難しい。

それに、若だんなの虚弱ぶりというのも、「元気だったらこんな具合だよ」を見せられてみると、あれはあれで可愛かったよね、という気がしてくるし。

というような比較をしたくなるのも、キャラクターがとっても似てるんですもん。
大店と町名主という違いはあっても、裕福な町人っていうのは同じだから、例の「おや、どうしたんだい」なーんていう、ちょっとなよっとした喋りも同じ。

私がこれまで読んだことのある時代モノって、ほとんどお武家出身者が主人公で、みんな結構堅苦しい喋りをしてるから、こういう柔らかい物言いは好きなんですけどね。
で、麻之助と悪友三人組も魅力的でないわけではないんだけど・・・。

やっぱもの足りないわ~~。
最後の方に来て、ちょっとスピードが出てきて、2巻目がむしろ楽しみって感じなんだけど、最後の一篇が何とも微妙な終わり方をしていて、次があるのかどうかが予想つきません。

あと、余談ですが、中の一篇「こけ未練」に、鈴木越後という幕府御用達の和菓子屋さんが登場します。どうやら「しゃばけ」にも何度か登場している名前らしいのですが、この短編中では繰り返し繰り返し「高価で高級」と書かれているので、気になってしまいました。
ググってみたら、鬼平犯科帳(読んでない・・・)などにも何度も出てきているらしい・・・。
今はもうないみたい。ウワサの(?)羊羹、食べてみたかったな~。

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tag: 畠中恵 
  1. 2007/10/08(月) 21:27:00|
  2. 2007
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『まんまこと』

江戸は神田の名主の玄関先に持ち込まれる揉め事、騒動。 嫁入り前の娘のお腹の子の父親だと名指しされたのは・・・。 畠中恵著『まんまこと』 まんまこと (文春文庫)畠中 恵文藝春秋 by G-Tools
  1. 2016/11/23(水) 11:04:24 |
  2. 三毛猫《sannkeneko》の飼い主の日常

コメント

No title

鬼平はとおい昔に読んだ記憶がありますが、あんまり覚えてないんですよねぇ・・・・和菓子屋さん?んーーーーでてきた気もするけど思い出させない(泣)
池波正太郎氏の作品は「剣客商売」と「鬼平」しかまだ読めてないんですが、何故か剣客・・・の方が印象深いんですよね。

それはそうと、私何を隠そう・・・「まんまこと」ってしゃばけシリーズだと勘違いしておりました。
そうか、違うのね。そして妖怪は出てこないのね。そしてその穴は大きいのね。
了解。これを知っておけば読んだ時にがっかりしないですみます。

Mikiさんありがとう(笑)
  1. 2007/10/09(火) 08:38:00 |
  2. URL |
  3. lazybug #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈ayakoさん、
ayakoさんは池波正太郎さんを読んでおられるんでしたよね。
「剣客商売」も「鬼平」も、結構巻数があったんじゃない?
で、どっちも映像化されてて・・・藤田まことさんに中村吉右衛門さんというイメージ強いよねー。私、吉右衛門・鬼平をほんのちょこーっとだけ見たことあるけど、かなりハードでタフな人物になってた気が。
時代モノ好きだし、いつかは読んでみたいなーと思ってはいるんだけどぉ・・・。

「まんまこと」、「しゃばけ」シリーズと勘違いしても、無理ない無理ない。
本の装丁からして何だか雰囲気似てるものね。
鳴家がわらわらいないけど・・・。
これ、一応直木賞候補に上がったけれど取れなかったのね。
でも、「しゃばけ」じゃなくてこれで取ったら、かえって怒ったかも、私。
お礼なんて言わないで~、言うのはこっちっしょ!(^0^)/
  1. 2007/10/09(火) 20:09:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

鍵コメでごめんなさいね。
剣客商売、実は確か3巻か4巻ぐらいまで実家でダブってるので、もし宜しければ送りますが、どうでしょうか。
たぶん兄と父が両方買って来たんです(笑)
実家に行ってがさごそと探してくるのですぐにというわけにはいかないんですが、Mikiさんさえ宜しければ送りますよ~~

鬼平は頭にほとんど残っていないのでまた1から読んでみようかと迷っているところです。
梅安シリーズも読んでないのでこれからが楽しみなんです。
時代小説はあまり読みなれてないんですが、池波正太郎はまた別なんですよ、私の中で(笑)

ではでは
  1. 2007/10/10(水) 15:58:00 |
  2. URL |
  3. lazybug #79D/WHSg
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No title

◈鍵コメさま、てかayakoさん、
ぐらぐらぐらぐら~~~(←気持ちがいきなり「池波正太郎作品読んでみたいかも~」に傾きつつある音)。
こういうきっかけって貴重かも・・・?
だって、なぜか「まんまこと」が「剣客商売」ですもんねぇ。
あの、それでは、もしホントによいのであれば、送って頂ければ嬉しゅうございます。
もちろん、ご実家にお帰りになってみて、「あ、やっぱ見つからなかったワ」であれば、その時はまったくお気遣いなく、って感じでよいので・・・。
ゆっくり待たせて頂きます。どうもありがとーーー!!

梅安シリーズって・・・あれも映像化されてましたよね?ん?マンガか?
時代小説っていうのも、本気で読み出したら、ものすごくいろいろありますもんね。
私はその隅っこあたりをかじっているだけなんですけど・・・。
ただ、うちの図書館は利用者の年齢層が高いのか何なのか、時代小説は結構揃えてあるような気が・・・(^^;
  1. 2007/10/10(水) 20:21:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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