本と旅とそれから トーマの心臓/森博嗣(原作・萩尾望都)

本と旅とそれから

トーマの心臓/森博嗣(原作・萩尾望都)

図書館の本棚に偶然見つけ、「どっひゃー!」と声をあげそうになったこの本!
というのもワタクシ、萩尾望都さんのとてつもなく大ファンなのです♪
Lost heart for Thoma

トーマの心臓/森博嗣、原作・萩尾望都
(メディアファクトリー)


何しろ、オババLMは、週刊マーガレットでリアルタイムに全部読んだんですから、「トーマの心臓」(思いっきり得意げ)!
まだ思い出しますよー、連載第1回目を読んだ時のこと。
巻頭カラー(フルカラーじゃなかったはず)でね~。
「ユリスモール!」と叫んで鉄橋(?)からトーマが身を投げるシーンから始まるんですが・・・。
ああ、あれは一体何十年前のことでしょう(セピア色の昭和)。
私も含め、周囲は萩尾さんのファンだらけで。しばらくすると、萩尾望都作品の中で一番好きなのは「ポー」か「トーマ」かで、二派に分裂したんだったのぅ・・・。

ワタシゃ「ポー」派でしたが、でも今でも「トーマ」大好きです。
正直なところ、週刊誌の連載で読んだ時は、あんまり良さがわかりませんでした。いいなと思うようになったのは、二度目に読んだ時だったか三度目だったか。
今も、萩尾望都作品集(残念ながら全巻は揃ってないのですが)の1冊として、本棚の奥にしまってある「トーマ」なのでした。

そうそう。それで昔は、「トーマ」の中でも、一番好きなキャラがオスカーかユーリかエーリクかで分かれたんだったなー。ダントツ1位はオスカーでしたが(ワタシもでっす)。

初めて読んだ時は、「連載の最終回を読んで泣いた」という友人の言葉に、「おセンチ(死語)なヤツ」とか思ったものでしたが。
その後、私も泣きました。最後のね。ユーリがね、「それがわかった時、僕は今一度神のみ前に跪いて語りたいと思った」みたいなことを言ってエーリクにキスするシーンね・・・うぐぐ、今も泣きそう。


webcitron01.gif


森さんも「トーマ」の熱烈なファンなのでしょうね。
でなければこのような本を書かれるはずもなく。

でも、これはやはり森博嗣版「トーマの心臓」。
英語タイトルの"Lost heart for Thoma"っていうのも、ワタシとしては納得できないし。
舞台も日本なんですよね。ユーリとかエーリクとかは、学校内でのあだ名という設定になってます。なぜかオスカーだけは外国人なので本名ですが。

校長先生の名前変えてある・・・ミュラー校長じゃなかったっけ?
森さん独特のカタカナ表記で、お茶会の「メンバ(ー)」なんてなってるけど、さすがにオスカーはオスカーですね・・・。

で、ジャスト300ページのそれなりに厚い本ではありますが、やっぱり、長編小説を2時間半ぐらいの映画に仕立てた時のような、「はしょっちゃった」感があります。
私の好きなシーンのひとつに、母親の訃報に動揺して学校を抜け出したエーリクをユーリが迎えに行き、ユーリの自宅に一泊して帰って来るっていうのがあるんですが、ユーリのうちに泊まるとこが省いてある!好きなのに、あの、エーリクがユーリのおばあちゃんに「このクソババア!」って怒鳴るシーン。

うん。やっぱり、原作には遠く及びませんね。
あの輝くような少年達の瑞々しさは、萩尾さんの当時の絵(今はもう絵が変わってしまってますから)でなければ描き出すことはできないんだわ・・・。

森さんの本を読みながら、頭の中で萩尾さんのマンガのページをめくっていたようなものです。
森さんの「トーマ」、これは単独でも存在できるのかなぁ・・・。マンガとセットだと思えば、私も買っちゃおうかとちと迷うくらい良かった気がするんだけど・・・。


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  1. 2010/07/02(金) 00:00:00|
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