本と旅とそれから 螺鈿迷宮/海堂尊

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螺鈿迷宮/海堂尊


私の読書のペースを決める大きな要素のひとつは、今年も引き続き「図書館の都合」。

花侍さんやyuriさんからお借りした本や、すぐにも読むつもりで買った森見さんの本を前にヨダレを垂らしている状況だというのに(ちょっとぉ!汚いわよっ!)、今年になってまず読んだのは、「この本は後に予約の方が続いています。貸出延長はできません」の栞入りで回ってきたこの本でした。

文中、カーソルonでネタバレです

螺鈿迷宮/海堂尊(角川書店)

最近はもうすっかり慣れましたが、画像をもらうついでにAmazonのアマチュア・レビューを見ると、絶賛する人、こき下ろす人、もうあれこれあれこれ。
海堂作品については、デビュー作の「チーム・バチスタの栄光」が頂点で、以降下降線を辿るばっかり、という感想の方も結構おられる様子。
ふぅぅ~~ん・・・。

別にいいや。
私はですね・・・

面白かった!
この作品は、「チーム・バチスタの栄光」シリーズの傍流、みたいなお話。
いつもの東城大学医学部付属病院ではなくて、同じ桜宮市内にあって、これまでもシリーズにちらちらと名前が登場していた桜宮病院というのが舞台です。

で、本流シリーズよりもずっと謎めいたミステリーになってます。
末期患者ばかりを集めた病院。病院で様々な仕事を割振られ、死が間近とは思えないほど生き生きと働く患者たち。しかし、ある時彼らひとりひとりに赤いバラが届き、すると彼らは螺鈿を張りつめた特別な部屋へと移動し、翌日にはこの世を去る・・・。
院長にインタビューに行ったきり戻らない男の消息を求め、落第医学生・天馬大吉がこの病院に潜入する、そして・・・。

本流シリーズが、どちらかといえば昨今人気の病院を舞台にしたメディカル・ドラマのグループに属するとすれば、この作品には京極夏彦さんの「姑獲鳥の夏」に似た匂いが感じられる気がします。久遠寺医院――現代モノだし、あそこまでおどろおどろしくはありませんけど。

傍流ということで、いつもの田口センセはほとんど出てきませんが、白鳥調査官は相変わらずの大活躍を見せます――今回は、ドクター・白鳥として(かかりたくない)。
医者役となると、もうひとり阿部ちゃんが演じたおかしな人物が想起されますが。
まったくこの役者さんっていったい・・・(^^;

脱線しました。
それにしてもこの作家さんが大したものだと思うのは、この方、この「螺鈿迷宮」をいずれ書くつもりで、本流シリーズの方でずーっと伏線張ってたでしょ。
ちょこっちょこっとこの桜宮病院のことが言及されていて、でもいつもルース・エンドとして残されるので、なんっか微かな違和感があったのですが、それがこの「螺鈿迷宮」で一気に収束します。うまいなぁ~。

で、もしかすると、火喰い鳥白鳥調査官、探偵ホームズにとってのモリアーティ教授みたいな、宿敵というか宿命のライバルみたいな存在を得てしまったかも。
・・・あのラスト、生き残ったのはすみれじゃなくて小百合の方でしょ?
となれば、本流シリーズだか傍流シリーズだかはわからないけど、白鳥調査官の登場する作品は、まだまだ続くと期待してよいのかな~♪嬉しゅうございます。

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tag: 海堂尊 
  1. 2008/01/11(金) 20:00:00|
  2. 2008
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No title

螺鈿迷宮も続編を見据えたものですね。
このラストネタバレの部分は、読んだ直後すぐ気がつかなくって
妻に言われて、気がつきました。映画はどうなんでしょうかね?
ブラックペアン1988も図書館に入れば、読みたいと思ってます。
  1. 2008/01/12(土) 08:34:00 |
  2. URL |
  3. bullet4071 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

私はこれ、最初は安楽死の話だと思ったんですよね~。
夫とラストシーンについて話し合いたくて、すぐに読んでと頼みました。
最初は要領を得ない顔をしていましたが、彼女のキメ台詞なども出てきますし、2回くらい説明してようやく気づいたようです。
京極夏彦の登場人物にたとえると、「絡新婦(じょろうぐも)」の虫も殺さぬようなか弱いふりをして実はしたたかな茜さんとキャラがかぶります。
最後にラッキーペガサス君とのつながりが判明したときにはちょっとゾっとしました。
  1. 2008/01/12(土) 11:44:00 |
  2. URL |
  3. hleaves #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈bulletさん、
余計なことですけど、この本は角川書店ですよね。
で、「チーム・バチスタ」シリーズは宝島社でしょ。
どういうふうに分けるんでしょ。
田口センセが主人公なら宝島かな。

「ブラックペアン」、図書館に予約入れたんですが、結構待ち人数が多いです。
もう1冊、ナントカいう(忘れちゃいました・・・)新書作品も予約したのですが、こちらの方が先に借りられそうな感じです。
こっちは、真面目(?)な章と、白鳥氏と葉子ちゃんの漫談の章が交互に入ってるとか。
  1. 2008/01/12(土) 20:19:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈hleavesさん、
そうですねー、そんな感じしますよね。
それが結構、終末医療の経営・経済学だったりしますね。
あとは、大病院との経営上・倫理上の確執とか。
そういう点ではちょっと焦点が定まってないのかしら?

「つめが甘い」ですね。うんうん。

京極さんの作品も、細部をほとんど忘れちゃいましたよー。
今度映画の「魍魎の匣」を見に行こうって話しているのに、全然覚えてなくて~(T_T)

しかし、大吉くんは、あれで「おまえにも責任がある」なんて言われた日にゃ、立つ瀬がありませんよねー。
あたしゃ、あの失踪した男の人がどう殺害されたか(推測みたいに書かれていたけど)が、ぞっときました。
  1. 2008/01/12(土) 20:43:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

はじめまして。
トラックバックさせていただきました!
やっぱり生き残ったのってそうですよね???
絶対続きがあるな~と確信して、楽しみにしてます。
  1. 2008/10/25(土) 20:31:00 |
  2. URL |
  3. 山手のドルフィン #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To 山手のドルフィンさん、
はじめまして♪
トラバありがとうございます^^

そうだと思います。
今後きっとまた出てくるんでしょうね~。
ここのところ、ちょっとサイドストーリーの方が続いてますね。
またぐっちー&白鳥の本編が読みたいです。
私も後ほどうかがいます。
  1. 2008/10/25(土) 23:06:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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