本と旅とそれから 十二歳/椰月美智子

本と旅とそれから

十二歳/椰月美智子

先日の日本酒勉強会(別名飲み会▼) の時、「じゃ、次はこれどーぞ?」と、花侍さんが貸して下さった1冊。
また新しい作家さんを知ることができて、とっても嬉しいで~す。
十二歳/椰月美智子(講談社文庫)

海辺の町に暮らす、とある少女の十二歳の一年を描いた物語。
作者の椰月さんが小田原在住ということなので、多分そこが舞台(のモデル)なんですね。

最近よく見かける、児童書と一般書の両方に、あるいは境目に位置するような作品です。

ごく普通の少女の毎日が淡々と描かれている・・・だけといえば、だけ。それが単に、大人が子供の頃を懐かしく思い出して書いたお話、というにとどまらないところが、この作家さんの感性のなせるわざ、ということなのでしょうか。

文庫版解説に書評家の方が書かれている通り、この本を読んだ大人は皆おそらく、自分の十二歳の頃がどんなだったかを思い出そうとするでしょう――私もしました。

十二歳――小学六年生。
ひゃ~、振り返ると遠い~。
いつの間にこれほど遠くなったか、て感じですよ。

いろいろ覚えていたはずなのに、はっきりとは思い出せなくなっている・・・。
少なくとも、文に書き記すことはちょっと無理ってぐらいに(今、やってみて諦めたんです)。

なんかね、昔よく歌った歌があるとするでしょ。
段々歌わなくなって、でも「いやいや、あの歌はよく歌ったから、ちょっとぐらい歌わないでいたって、忘れるわけないよ」と思っていたのが、何年も経ってある日ちょいとまた歌ってみようとしたら、さびの部分以外は歌詞を忘れていてガクゼン・・・、そんな感じ。

この本を読んでいると、そういう懐かしい歌をいくつも聞かせてもらったような気になります。
私が思い出したい歌は、実はソレじゃあないんだけど、でも、その歌も歌ったなぁ、そっちのは友だちがよく歌ってたよ、みたいな。
読み手によっちゃ、「おぉ、ズバリその歌でしょう!」て人もいるでしょうね。

で、「そうそうそう!そういう歌詞だった、そういうメロディーだったね!」って手をたたいて喜んじゃったり、「あれっ?そういうんだったっけ?覚えてたのとなんか違うような・・・」って首をかしげたくなったり――そういう感じ。でも、とにかく懐かしいし、記憶の底~の方に沈んで、すっかり落着いちゃってた記憶が、かきたてられてみたり。

そういう感じがしました。

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tag: 椰月美智子 
  1. 2008/01/30(水) 22:09:00|
  2. 2008
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No title

長女が4月から小学6年生になるので、
この本を知っているか聞いてみます。

12歳、青い思春期。
ピカソの青みたいに青ざめていたような・・・。

遠い昔なのに、ついこの間という感じもします。
そういうと、笑われますが・・・。
  1. 2008/01/31(木) 00:40:00 |
  2. URL |
  3. よしりん #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

お忙しいのに早速読んで&書いてくださったんですね~(感涙)
私はけっこうそのままズバリな感じで(ポートボール騎馬戦キックベース大好きだったしw)、そうそうこんなことを当時は「必死」で考えてたなぁ…て歯がゆくも懐かしくひたりまくりで、ほわほしてました
  1. 2008/01/31(木) 12:01:00 |
  2. URL |
  3. 花侍 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈よしりんさん、
おぉ、まさに主人公と同じ年齢なのですね、娘さん。
本を読むのはお好きでしょうか。
学校の図書室にでも入っていれば、読めますね。
大人が読むと、何よりまず懐かしさが先に立つこの本だと思うのですが、リアルタイムで十二歳を生きている人には、どんな風に読めるのでしょうねえ。
少なくとも、懐かしいはずはないですよね。

>遠い昔なのに、ついこの間という感じ
なんとなく、そういうのもわかる気もします。
人間の記憶とか、昔の思い出っていうのも、ひと言で言い表せないですよね。
  1. 2008/01/31(木) 23:10:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

◈花侍さん、
いえいえ、私はヒマ人です、常に。
しかも、平易な文で書かれた(てか、もともと児童書ですものね)文庫本でしたから、東京に二往復ぐらいで読めました(片道45分)。

きっと小学生の花侍さんて、明るくて活発で、社交的な女の子だったんだろうなぁ・・・って、これは今もそのままか。
ポートボールとかって、私はちょっとしかやりませんでした。
もしかして、その遊び・・・というかスポーツが登場したての頃だったのかも・・・(^^;
大きなボールを使った「ピンポン」とか、ゴム段とかが人気の遊びだったかなぁ。
そういえば、「この先一生、『呼吸』し続けなければならないのか・・・」とか考えて暗くなったりしたこともあったのぅ。

どもありがと!
  1. 2008/01/31(木) 23:15:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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