本と旅とそれから さよならドビュッシー/中山七里

本と旅とそれから

さよならドビュッシー/中山七里

第8回「このミステリーがすごい」!」大賞受賞作品。
この文学賞も、「本屋大賞」などと並んで注目度高いものだと思うんですが、本読みとしては・・・じゃなかった、本読みとして「も」怠惰な私の場合、「この賞を獲った、だから読もう」となったわけではありまへん。
たまたま時間つぶしに本屋さんをウロついていたら、カラフルな表紙が目にとまったもので(本そのものは図書館から借りました)。



さよならドビュッシー/中山七里(宝島社)

中山七里さんって、男性なんですね!
この感想文を書くんでWikiを見て初めて知りました。
ずっと女性だと思って読んでましたよ~。
本作の主人公が女子高生だから・・・でもって、その一人称での語りに全然違和感がなかったからだと思いますが。
この本を手に取ったのは、冒頭に書いた通り、表紙の色鮮やかなことと、もうひとつ、ドビュッシーが好きだから、というのもあります。
作中で、コンクールに向けて主人公が練習する「アラベスク1番」なんて、私も弾いたな~・・・大昔に。しかし、いくら曲想を練るのが重要といっても、コンクールの本選で弾くような曲なんですか・・・?「月の光(これは弾いたことないです。聴くだけ。ちなみに大好き)」は、なんかわかるけど。

しかし昨今は、世の中何もかもレベル高いですね~。
中山さんも、これがデビュー作でしょー。現時点では、本業は会社員だというし。

自嘲しちゃうのが、作品中、ある部分を読んで「あ、これはないなー、やっぱり作家さんがまだ経験浅いからこゆ書き方になるのかなー」のぁ~んて、「あんた何サマ」的なことを考えたんですよ。
いや、白状しちゃうと、「編集者がついていながらダメじゃん」みたいなことまで思った^^;。

・・・そしたら、それはラストへの伏線になってました。
ラストを知って振り返れば、その部分は至極妥当におさまるんです。
となれば、あの部分のあの書き方(ミステリーなため、ネタバレを避けて書くと、まだるっこしい文になってすみません)はもちろん意図的なものであって、私は見事作者の手玉に取られたちゅことです。まあ、嬉しいっていうか。

中山さんって、ご自身でもピアノを弾かれるんだろうか・・・。
同じ回の「このミス」最終選考には、もう1作中山さんの作品が残ったそうなのですが、こちらも音楽がらみとか。

作中に登場するその他の曲、「皇帝」とか超絶技巧とかは、有名な曲ばかりとはいうものの、聴く人ばかりではなく、弾く人の視点からの描写が多いので、ご自身も弾かれるんではないかと思いますが・・・力のある作家さんって、書くとなったら書いちゃいますからねー。わからないけど。

そういえば、「さよならドビュッシー」という作品タイトルも、伏線的要素がないともいえません。
ラストはちょっと悲しい。主人公、哀れです。
でも、悲しさの中に希望を見せた最後なので、いい感じでした。

同じ賞を第4回に受賞した海堂さんの「チーム・バチスタの栄光」について自分の書いた感想文を読むと、「文が粗い」などとありますのぅ!
あーら、何てエラそう、と思いつつ、今回もまた書いちゃいます。
「さよならドビュッシー」、ちょっと文、粗い気がします~。
粗いっていうのはアバウトな表現で、適確に言い表す言葉を思いつけないので使っているのですが(それで大賞獲った人の文にケチつける私って一体・・・)。

な~んていっても、すぐにまた、「デビュー作の時はあんなこと言っちゃいましたっけねぇ、あはは~」なんて回想するようになるんでしょうね。


webcitron01.gif


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tag: 中山七里 岬洋介シリーズ 
  1. 2010/06/11(金) 21:52:00|
  2. 2010
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うーむ、男性だったのか!
未読だけど、タイトルを覚えていたさ~。
ああ、今年こそボケ防止にピアノ再開しよう!そして図書館で予約しよう。
  1. 2010/06/15(火) 20:16:00 |
  2. URL |
  3. しの #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

To しのちゃん、
なんか、岐阜県の人みたい。
岐阜に、中山七里っていう場所があるのかな?その辺りのご出身らしい。
ボケは言うまでもなく恐怖なんだけど、最近のワタシはさらに緊迫感をもって「寝たきり」が恐ろしいのだった。
うう、ワタシの足腰の惰弱なことといったら・・・。
  1. 2010/06/15(火) 23:25:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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