本と旅とそれから 安野光雅さんの絵本②

本と旅とそれから

安野光雅さんの絵本②


安野さんの数ある絵本の中で一番好きといってもいいと思うのが、こちら(▼)。


私が一番傾倒していた頃には3冊しか出ていなかったのですが、その後さらに数冊出たようです。現在では4冊目まで持っています。


この「旅の絵本」、単に眺めて美しいだけでなく、細かい絵のあちこちに様々な「あっ!コレは・・・」が隠されていて、それを丹念に探していくのがとにかく楽しい!

例えば・・・


最初のページ(▲)、広々とした野原の風景。右下の方、木の下に小さく人物が描かれているのがわかるでしょうか。拡大すると・・・

▲「旅に出ようかなぁ・・・」


▲「馬を手に入れ・・・」→「旅に出る」。

やがて数十ページにわたる旅の末、男は馬を捨て、海の彼方へと去ってゆく・・・(▼)。


なのですが、この旅の道中、あちこちに物語が隠れています。
例えば「旅の絵本Ⅱ」はイタリアが舞台なのですが、物語のテーマが「キリスト物語」。




▲のような情景が、あちこちのページに散りばめられています。
「あ、これはあの場面?」というひとコマを探して、各ページを隅から隅までなめるように探してしまいます・・・。

「旅の絵本Ⅲ」の舞台はイギリス。隠れているのは・・・イギリスをはじめとするヨーロッパにゆかりの物語や古謡などの情景。

▲馬を手に入れる男の背後には、「ジャックと豆の木」





ちょっと小さくて見にくいのですが、どんなお話からの場面か、おわかりでしょうか?
これって、本のどこにも正解が書いてあるわけではないので、探せば探すほど見つかるのです。学生時代、仲良しの友人がみんな持っていて(まさに「類友」)、「あのページのあそこに、○○の場面があるの、気が付いた?」なんて話をするのが楽しかった♪

▲最後に登場するのはPoohさん


もうちょっと続けると、「旅の絵本Ⅳ」はアメリカが舞台。
アメリカにゆかりの様々な物語の情景が登場しますが、まず見つかるのがこちら(▼)。


「大きな森の小さな家」からのワンシーン。
そのほかにも・・・




このほかにもまだまだ山ほどいろいろなものが隠されているし、だまし絵もあちこちに。
安野さんの機知やユーモア感覚って素敵。

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  1. 2008/03/27(木) 21:35:00|
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No title

へえー、面白い!
絵本が美しいだけでなく、自分で物語を見つけ出す楽しみというオプションもついているのですね。
まさか、旅の絵本のなかに、ジョージ・チャキリスが出てくるとは、思いもよりませんよね。
楽しい話題をありがとうございました。
  1. 2008/03/27(木) 22:54:00 |
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  3. よしりん #79D/WHSg
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No title

わぁ、こちらも面白い絵本ですね。
子供の頃は絵を見て楽しんで、大人になってからは謎解きしていくと二度楽しめそうですね。

「ウォーリーを探せ」みたいに目を見開いて、いろいろ探して熱中できそう。
  1. 2008/03/28(金) 00:20:00 |
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  3. あつこ #79D/WHSg
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No title

素敵~。細かいところまで見ごたえがあるんですね。
(でも半分くらいわからない…笑)
私が子供のころ持っていたグリムやアンデルセンの童話集にも
安野光雅さんが挿絵を描いてらして、とても気に入っていたのです。
今はどこへ行っちゃったんだろう。
  1. 2008/03/28(金) 14:16:00 |
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  3. yurinippo #79D/WHSg
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No title

◈よしりんさん、
そうなんです、美しく、そして面白いのです~!
でも、ふと思えば、自分がこの本を買い、友達と話ながら夢中で見入った頃は、はるかに遠くなりました・・・うぅぅ、なんとも感慨・・・。
それなのに、「旅の絵本」の魅力は今でもまったく色あせず。

実は私は、「ウェイストサイド物語」って、全編ちゃんと映画見たことないんですよね。
(踊りのシーンだけは何度も見たことあるんですけど。)
  1. 2008/03/28(金) 21:23:00 |
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  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

◈あつこさん、
そういえば、「ウォーリーを探せ」っていうのありましたね!
なんか目がチカチカしてきそうな絵だったような記憶が。

「旅の絵本」は、いろいろな視点からとっても楽しめる絵本です♪
あつこさんは、これからお子さんのためにいろいろと絵本を選んだりされるんでしょうね^^
やっぱりクマちゃんの出てくる絵本が多くなるのかなぁ~?
  1. 2008/03/28(金) 21:26:00 |
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  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

◈yuriさん、
記事中の画像のサイズでは、小さすぎますよね。よく見えん。
ちなみに、イギリス篇の方は(上→下、左→右の順で)、「不思議の国にアリス」、「ジャックと豆の木の続き」、(ちゃんとした名前は忘れちゃったけど)「アヴィニヨンの橋の上で」、「ネッシー(ってこれは物語でも歌でもないけど^^;)」、「ピーター・ラビット(の中のリスのナトキンのお話)」、「真夏の夜の夢」、だと思います。
アメリカ篇の方は「ハックルベリイ・フィンの冒険」、「OK牧場の決闘」、「エルマーとりゅう」、「ウェストサイド物語」かと。
他にもまだまだたくさんあるのですが、安野さんの知識にはとてもついていけてないので、多分、私がその物語や歌の存在を知らないがために見つけられていないモチーフもたくさんあると思うんですよね。

私も、安野さんの本、絵本もエッセイ集ももう少し持っていたはずなのですが、あげてしまったり捨ててしまったものもあるんですよね。もったいないことしました~。
  1. 2008/03/28(金) 21:38:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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以前「旅の絵本を旅しよう」というブログをやっている方がいて、よくお邪魔していました。私も「旅の絵本」のファンだからです。事情があって、ブログを閉鎖する時に、旅の絵本のタネ本のコピーを分けていただいたのを、思い出しました。複数の人達で楽しむと、楽しみが何倍にもなる本ですね。
  1. 2008/03/29(土) 01:45:00 |
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  3. barnes_and_noble #79D/WHSg
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絵本っていいですよね、大好きです。

この絵本は知ってるけど、じっくり見たことがありませんでした。日本帰ったら見て見ます。

絵本と言えば。。。
渡米前30kG分を船便で送ったのに、そのボックスだけ届きませんでした。
結局ぱ~です。

あ~20年近くかけて集めた絵本、どこへ行ったのかしら・・・
絵本がなくなるって悲しいです。でもあの時思ったのが、MIに拒否されてる・・・
そう思ったら諦めがつきました。

また、あつめよ~っと。
  1. 2008/03/29(土) 13:47:00 |
  2. URL |
  3. eikita711 #79D/WHSg
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No title

私も「旅の絵本」が好きで、ずーっと以前にイギリス編をイギリス人の知り合いに贈ったんですよ。絵だけなので、楽しんでもらえるかなあと思って。
 細かい細工に気づいてくれてたらうれしいですね。
  1. 2008/03/29(土) 14:06:00 |
  2. URL |
  3. ruksak #79D/WHSg
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◈barnesさん、
本当に人気がありましたものねぇ、「旅の絵本」。
そうそう!何人かで「あそこにアレがあったの気がついた?」とか「アレって何かの物語のシーンなのかなぁ・・・?」とかって話しながら見るのが楽しいんですよね~。
それにしても、仕掛け人・・・というか、作者の安野さんって、それを全部ひとつの絵本の中に盛り込んでしまうんだから、スゴいですよね。
  1. 2008/03/29(土) 21:08:00 |
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  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

◈eikitaさん、
いいよー、「旅の絵本」。
でも、いろんな童話や昔話なんかを知らないと楽しみきれないんだよね。
私も、まだまだ十分わかってないと思うの。

しかし、その前から話していた絵本の船便、結局渡らずじまい?
やりきれないなぁ。
絵本がなくなるのは悲しい・・・うん、その感覚、わかる気がします。
絵本って、なんだか優しい気持ちとか、無邪気さを連想させるものね。
そういうものが、どっか海の上だか倉庫の片隅にまぎれてしまっているのかと思うと・・・しかし、郵便ファンとしてはすごく残念。
ううう。
  1. 2008/03/29(土) 21:23:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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◈ruksakさん、
イギリス人にイギリス編を!
絵本や童話の本家ですからね~、イギリス。
きっと細かいところにも気付いてくれますよ^^
アリスやピーターやプーさんが見つかれば、きっと嬉しいでしょうね!
  1. 2008/03/29(土) 21:25:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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