本と旅とそれから 西の魔女が死んだ/梨木香歩

本と旅とそれから

西の魔女が死んだ/梨木香歩

京都から帰って来て、最初に読んだ本です。
今回の旅行中目にして、何という名前かしらと思っていた花があるのですが、その答えをこの本の中に見つけました。ちょっとだけ嬉しい偶然。

  ≪旅編≫のその話はコチラ


西の魔女が死んだ/梨木香歩(新潮文庫)

いつもながら、さり気なくも力強く生きる草や木の輝きに満ちた梨木さんの作品。
もともと造詣の深い分野なのでしょうが、おそらくは、何気ないおばあちゃんの言葉の裏には、梨木さんの調査・研究の努力があるのだろうなぁと思うのでした。

近々映画も公開されるそうですね。

「千の風になって」大ヒットをもたらしたのと同じようなメンタリティーがこの作品の人気の影にあるのかな、と思います。
やっぱり人は魂を信じたいんですよね。

で、やっぱり魂は草や木や澄んだ空気の中に在りそうだ、と。

最後は圧巻。
ワザとらしくもウソくさくもならず、優しいおばあちゃんのおだやかな微笑が、世界を包むように広がり、その暖かさの内に、深~い息をひとつついて本を閉じる。

心が弱くなったと感じる時に、また読むだろうな、と思うのでした。


webcitron01.gif


My Favorite Books(お気に入りの本のブクログ)
BOOKS INDEX(作家別感想文一覧)

関連記事
tag: 梨木香歩 
  1. 2008/05/18(日) 21:10:00|
  2. 2008
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:18

トラックバック

トラックバック URL
http://lazymiki.blog110.fc2.com/tb.php/674-a08553df
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメント

No title

好きです。
この世界は、いくつになってもやっぱり女の子のものだと思うのです。
  1. 2008/05/18(日) 21:35:00 |
  2. URL |
  3. 花侍 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

この本、母に貸したら先日の引越しの際にどこかにまぎれてしまったようでいまだに出てこないのです。なので新しく購入しようかと思ってます。
そう、私も何回も読みたい本なのですよ。
梨木さんの本は心が落ち着くような感じもするし、逆にざわざわと何か行動を起こしたいような気持ちにもなりませんか?

この前映画の予告編を観たんですが、最後にあの「I know」と言うおばあちゃんの台詞を持ってきていて、予告編なのにポロっと涙がこぼれてしまいましたよ(笑)。
今度うちのおばあちゃんにもこの本を薦めたいと思います。
  1. 2008/05/18(日) 22:06:00 |
  2. URL |
  3. lazybug #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

おっしゃっておられた作家ですね。
読んでみたいです。
リストに入れなくっちゃ。
  1. 2008/05/18(日) 22:25:00 |
  2. URL |
  3. ymomen #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

朴の木って、あの朴葉味噌の大きな葉っぱの木ですね。
花は見たことがないです。
開くと直径30センチにもなるとか。
ダイナミックで、驚きです。

「西の魔女が死んだ」を読み終わったとき、ちょっぴり泣いてしまったことを思い出しました。
魂はあると、私は信じています。

  1. 2008/05/18(日) 23:18:00 |
  2. URL |
  3. よしりん #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

Mikiさん、お久しぶりです♪
ちょうど読書家の友人に梨木さんの本を勧められて、読もうと思った本がこれです!
ひゃー偶然!?と思って思わずコメントを。日々なんとなく過ごしていて気が付いたら読書から遠ざかっていたので、少しずつ…本のある生活、楽しみたいなと思います(^^)
  1. 2008/05/19(月) 00:07:00 |
  2. URL |
  3. smile-naka3 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

うちの娘も、この本をとても気に入っていました。
きっとまいちゃんと同じ年の頃なので気持ちがとてもわかるのでしょうね。
子供が読んでも大人が読んでも、きっと私がおばあちゃんになったときに読んでも
またじいーんとしちゃうんだろうな。
  1. 2008/05/19(月) 11:05:00 |
  2. URL |
  3. yurinippo #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈花侍さん、
ふむ。
私としては、この作品に流れる空気みたいなものは、男の子女の子を分けないと思うけど、この表現の形とか、感性みたいなものは、確かに女の子独特かな~^^

でも、「家守綺譚」なんかでは、最初「この感性は日本人ならではのもの・・・」なんて思ったけど、梨木さんはさらりと洋の東西を超えてしまいましたね~。
  1. 2008/05/19(月) 22:08:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈Ayakoさん、
本にしろ何にしろ、読む側、受け止める側のあり様によって、作品そのものまでも違ってくるように思えますよね。
自分が求めているものに、求めている時に出会えるかどうかで感動は違ってくるし。
だから、同じ作品でも何度も読んでみたいです。

>逆にざわざわと何か行動を起こしたいような気持ちにもなる

・・・うんうん、何だかわかる気がします。
元気出てくるんですね。
自然の美しさとか力強さに通じるものがある・・・かな。
慰められる、癒されると同時に、力づけられるんですねぇ。

おばあちゃまがお元気で羨ましいなぁ。
私はもともとおじいちゃんというものを知らなくて、おばあちゃんもひとりっきりでしたが、そのおばあちゃんも何年も前に亡くなってしまって。
でも、「夏の庭」の一節じゃないけど、あの世におばあちゃんがいることだし、少なくとももう幽霊は怖くないゾ^^
  1. 2008/05/19(月) 22:14:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈もめんさん、
この作品に登場する「おばあちゃん」はイギリス人なのです。
草木を愛し、静かな世界を大切にする気持ちに国境はない、と思わせられます。
でも、そこに登場する「魔女」というコンセプトが、考えてみればFTの国イギリスらしい?

身近なさり気ない自然を大切にする姿は、もめんさんのブログに漂う空気と通じるものがあるように思います。
読みやすい本ですし、どうぞお試し下さい!
  1. 2008/05/19(月) 22:18:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈よしりんさん、
そーでしたね。朴葉味噌。ありましたねぇ。
私は、「朴」というと、年賀状の版画を彫るのにいつも「朴」の板を使っています。
父などは、即座に「朴歯の下駄!」と申しますが。

あまりに大きな花なんで、びっくりしました。

魂の存在って、証明できるものでもなし(たぶん)、それを感じる側次第で、存在したりもしなかったりもするのでしょうね。
そうですねぇ、私は・・・近しい人の魂は、存在すると信じたい、というところでしょうか。
  1. 2008/05/19(月) 22:25:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

読まれましたね。じんと心に残る、でも、爽やかな1冊だと思います。話は変わって、「チーム・バチスタの栄光」を今ごろ読み終えたのですが、海堂尊って、万城目学とは違うジャンルで、面白い。注目の作家です。
  1. 2008/05/19(月) 22:26:00 |
  2. URL |
  3. barnes_and_noble #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈smile-nakaさん、
お久ぶりです^^
梨木香歩さん、近頃すごく人気の作家さんですね。
でも、人気が出るのももっともだ、と思います。
人々の生活が忙しくなり、窮屈で息苦しくなってくればくるほど、この作家さんの作品のような世界は輝きを増すのだと思います。

本は、いざとなれば、歩きながらでも読めまする。
(まあ、人混みは避けないとトラブルになるかと思いますが・・・。)
梨木さんの本は、何か他のことをする時間をけずってでも読んでみると、きっと「読んでよかった」と感じられると思います♪
  1. 2008/05/19(月) 22:29:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈yuriさん、
yuriさんの娘さんですもの、きっととっても本がお好きでしょうね!
それにきっと、感性も豊かに違いない。

正直なところ、私がこの本を「まい」と同じ年頃に読んでいたら、今ほどの感動をおぼえたかどうか・・・。
私って昔から(今も、というハナシもあるが・・・)、かなりニブイとこあるんですよねぇ。
「星の王子さま」も、何度か読んでいるのに、まだいまいちよくわからないし。

でも、この本は確かに、この先いくつになって読み返しても、その時々の感動を与えてくれそうな気がします。
映画はどんな感じでしょうね。何だかよさそうですね。
  1. 2008/05/19(月) 22:34:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈barnesさん、
ホント、爽やかという形容詞がぴったりくる作品の雰囲気ですね。
草の上を吹き渡るそよ風のよう、なんちて~。

海堂さん、面白かったですか!よかったー。
そうそう、あの作家さんの作品は、これはもう筋立て、ストーリー展開でひきつける、読み応えのあるものですよね!
これまた、人気の出るのがわかります。
  1. 2008/05/19(月) 22:41:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

読んでから、映画みたいです。
これ文庫だったら、買ってもよいかなと思ってます。
大ロングセラーの一冊ですね。
  1. 2008/05/20(火) 22:10:00 |
  2. URL |
  3. bullet4071 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈bulletさん、
そうですね、読んでから・・・の方がよいかも、ですね。
文庫で持ち歩いていれば、1日で読めてしまうと思います。薄いです。
もちろん、味わいながらゆーっくり読む、っていうのもあるでしょうが・・・。

映画の期待も高まりますね~^^
  1. 2008/05/20(火) 22:35:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

やっと読みました。
記事にしましたから、TBさせてくださいね。
  1. 2008/08/15(金) 08:55:00 |
  2. URL |
  3. ymomen #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈もめんさん、
トラバありがとうございます!
のちほど私もかがわせて頂きますね♪
はるばる日本から取り寄せてお読みになったのでしょうか^^
  1. 2008/08/15(金) 22:13:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する