本と旅とそれから 「西の魔女が死んだ」

本と旅とそれから

「西の魔女が死んだ」




とても静かな映画でした。
基本的には、原作にかなり忠実な映像化がされていたと思います。
おそらく、原作を愛する人たちのその原作への思い入れの強さが、この作品の場合ハンパではないと思われるから、でしょうか。

    原作「西の魔女が死んだ」感想はコチラ

清里に作られたという「おばあちゃんの家と庭」そしてその周辺は、まさに原作そのまま。




私が一番じーんときたのは、野イチゴを摘みながら、おばあちゃんがおじいちゃんの思い出話をするところ。
生前、おばあちゃんの誕生日を一度として忘れることのなかったおじいちゃんが亡くなり、その後初めてのおばあちゃんの誕生日、それまで大して実らなかった野イチゴにたくさんの実がついた。

「おじいちゃんからのお誕生日プレゼントみたい。おばあちゃん、嬉しかったでしょ」
「ええ!あんまり嬉しくて、ここにうずくまって泣きました」

まいが振り返ると、そこにはひとり野イチゴに囲まれて泣くおばあちゃんの姿。

おばあちゃんの悲しさ、切なさがどうしようもなく・・・。

映画館場内の「鼻すすり音」は、当然ながらオーラスが一番大きかったんですが、私はそこは比較的落着いて見てました――もちろん、感動のシーンではあるのですが。

原作読んでいるから、予想してたし・・・もちろん、それでも涙するというのはわかりますけど。




やっぱり・・・原作と比べてどうかしら、ってなりますが。

キャスティングは、私はどの人もよかったと思います。
中でも、おばあちゃんのサチ・パーカーさん、まいの高橋真悠さん、どちらも私のイメージとぴったり。

おばあちゃんの日本語も、ほとんど訛ることもなく、金城武さんの日本語より達者だったサ、と思いましたです。
優しく、賢く、頼りになって、ちょっぴりミステリアスでさらっとおちゃめ。

そして、初々しくみずみずしい、半人前なればこその輝きを持ったまい。すごく自然。

あと、私としては、おとうさん役で大森南朋さんが出ていたのが嬉しかった。
この俳優さん、NHKの社会派ドラマ「ハゲタカ」で見て、すごくいいなーと思ってたのです。
あまり他では見かけないけど・・・。
びしっとしたスーツ姿でバリバリの金融マン演じていた時とはエラい違いでしたが、今回の少しトボけたパパもよかった。出番はちょっとだけでしたけどね。

あのシーンがない、あんなシーンあったっけ?っていうのはちょこちょこありました。
でもまあ、映画化ってそういうもんでしょ、と思えばまあいいや。

ただ・・・そうだなぁ、うまく言えないのですが、何か、もうひとつ欲しかった・・・感じ。

例えば、カナダ映画「赤毛のアン(1986年)」を見た時は、見終わってホントに心拍数上がった気がするくらい感動したんですよね。
あれも、原作が超有名作品で、自然の描写が美しく、ことさら劇的なストーリーというわけでもなく、ということで、傾向としては似ていたと思うんですけどね。

何が違ったのか、はわからないんですけど。
で、「西の魔女が死んだ」も、とても美しい映画だったと思うんですけど。

そうそう、主題歌を歌うのが、ジブリの「ゲド戦記」でテルーの唄を歌っていた手嶌葵さん。
とても素敵でした。

みなさん、ご覧になったら感想教えて下さい。


映画「西の魔女が死んだ」公式HPはコチラ(音声あり)。

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  1. 2008/06/28(土) 21:35:00|
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コメント

No title

今日図書館の雑誌のコーナーで、ダビンチの梨木香歩さんの特集が
あり、ちょっと立ち読みました。15年位前不登校やいじめが出始め社会問題となり
こころを痛め、こういう本を書くきっかけになったそうです。
”I know・・・”という台詞はやはりウエスト夫人の言葉のようです。
西の魔女はDVDが出たら見ます。それまで楽しみにしています。

今日図書館では、”鴨川ホルモー”と”ホルモー六景”と両方借りることができました。
うちの近所の図書館は、平成の市町村大合併で5館になり、人気の高い本でも
ネットで予約すると、貸し出されていない図書館から回ってくるので、
新刊でもゲットできる確立が高いのでは?

明日私たちも映画を見に行く予定です。(インディと冒険するつもり)
  1. 2008/06/28(土) 22:31:00 |
  2. URL |
  3. bullet4071 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

わっ、また先越された(笑)。別に急いでたわけじゃないんですけどねー

これはたぶん来週あたり観に行けると思います。もう楽しみで楽しみで。
普通こんなに楽しみにしてたらちょっとがっかりするパターンが多いんですが、この映画はそれが無いような予感がするんですよ。

私が一番楽しみにしてるのはやっぱり景色ですかね。もちろん映画としての内容やキャストの皆さんの雰囲気も楽しみなんですが、「天然コケッコー」の時も景色というか、舞台を一番楽しみにしてたんですよ。
小説だと想像に頼るしかないのでそれと比較するのが楽しみです。

さて、お風呂入って寝ます。
私も観たらTBもらいますねー(予告)
  1. 2008/06/29(日) 01:48:00 |
  2. URL |
  3. lazybug #79D/WHSg
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No title

◈bulletさん、
インディ、どーでしたか~?
年齢に負けてませんでしたか~?

市町村合併のメリットがそんなところに出ていたんですかー!
狭山市は、入間市との合併を、住民投票で無効にしてしまったからなぁ・・・。
・・・って、入間市と合併して図書館環境が良くなっただろうとは「まったく!」思えないので、それはもう全然かまわないんですけど・・・。

今日、図書館行って、またドサっと借りてきました。
でも、ほとんどは写真集みたいな本で、読み物は森見さんの「メロス」だけです。
うっ!「しゃばけ」最新刊(もう出たと思っていたけど、まだなのかしら?)の予約を入れてくるのを忘れてしまいました!
  1. 2008/06/29(日) 21:13:00 |
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  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

◈Ayakoさん、
TBありがとうございます(前払い)。

Ayakoさんやtomateさんは、原作への思いいれがすごいですよねぇ、コレ!
友人しのちゃんもそうなのよー。
彼女に至っては、原作のイメージが壊れるのがイヤだから、映画は見ないかも、とまで言っておりました(まあ、もともとあまり映画を見るタイプではないらしいんだけど)。

私は、原作はとても素敵な作品だと思うし、好きなんだけど、Ayakoさんたちの熱烈ファンぶりを見ると、そこまでは思い入れてないかな、という感じ。
梨木さんの作品の中では、「家守綺譚」の方が断然好きだし。

おばあちゃんのイメージは、おそらく誰が見てもかなりピッタリ!と、感じると思うのですね。
あとは、まいのキャラが、イメージに合うかどうか(私は結構よかったと思ってます)。
あと、ギンリョウソウを巡るエピソードが省かれているのが・・・。
ともかく、Ayakoさんの感想、楽しみにしてますねー^^
  1. 2008/06/29(日) 21:19:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

あ、私も梨木さんの作品の中では「家守綺譚」が一番です。その次は「からくりからくさ」で、その次は「村田エフェンディ滞土録」かな・・・西の魔女もたいそう好きなんですが、梨木さんの物語って好き過ぎてランキングは下のほうでもかなり好きな方に属しているのです。

え?ぎんりゅうそうのエピソードないんですか?
そ・・・それはショック!
  1. 2008/06/29(日) 23:02:00 |
  2. URL |
  3. lazybug #79D/WHSg
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No title

いよいよロードショウですね。
梨木さんの原作もよかったけれど、映画も観に行きたいです。
Mikiさん、即行なのはさすが!
やっぱり泣いてしまいそう。

ところで、年とったインディって、セクシーなのでしょうか?
もしそうでないなら、見たくないのですが・・・。
昔好きだった人が、同窓会でつるっ禿げだった時のショックといったら。
ハリソン・フォードはその心配はなさそうですね。


  1. 2008/06/30(月) 00:32:00 |
  2. URL |
  3. よしりん #79D/WHSg
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No title

うわ~!もういきはったんや!
行きたい映画一杯あるのに、どれも行ってません。
まずは、笑から行こうかなあって思っていますが、いついこうかな。

この映画、金曜日のレイトショーで行く予定でしたが、仕事で疲れて9時かの映画を見に三宮へ行く元気がありませんでした。。。

いつ行こうかなあ。荷物がやっと届いたので、母と妹が順番に原作を読んでます。
  1. 2008/06/30(月) 21:22:00 |
  2. URL |
  3. tomate11 #79D/WHSg
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No title

◈Ayakoさん、
あ、「ぎんりゅうそう」でしたか。シツレイ。
そう、あれにかかわる話は出てきませんでした。

梨木作品全般が非常にお好き、と。なるほど。
これまで読んだ数冊は、私もかなり好きですが、やっぱりその熱意はAyakoさんには全然及ばない感じ。
Ayakoさんが梨木作品が大好きっていうの、なんか「そうだろうなぁ」って気がします。
  1. 2008/06/30(月) 22:06:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

◈よしりんさん、
今年は、去年と比べるとかなり映画に行っているかしら。
去年はそのうち行こうと思っているうちに結局行けなかった、ということが多かったので、今年はあらかじめ前売り券を買っておいて、早めに行くようにしてます。

ハリソン・フォード、どうでしょうね~。
ショーン・コネリーは、年をとってかなり髪が薄くなっていた気がしますが・・・。
まあ、外国の方って、髪がなくなってもカッコよかったりしますが。
  1. 2008/06/30(月) 22:09:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

◈tomateさん、
私も去年は、あれこれ見たい映画があったのに、あんまり行けなかったんですよね。
で、今年は早めに見に行ってます。

まあ、見損ねたからものすごくショックってわけでもないけど~。
狭山市在住だと、レイトショーって無理かも(帰りの足がなくなるから)。
でも、シネコンに予約して見に行くのが最近のパターンで、気に入ってます。
  1. 2008/06/30(月) 22:16:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

そっか、原作に忠実な感じと...
最近の検索語ランキングに「西の~」が入ってたけど、滑り出し上々なのかな。

そういや最近は映画あまり観てないねぇ。引っ越したらミニシアターも徒歩10分になった。2年ぶりに会員に復帰してみようかな。レイトショー観た後でバスを40分待たなくて済むし。
大型館でやらないものを中心に上映しててよいのだけど、古いのですぐ隣のパチンコ屋の騒音がかすかに聞こえてきたりする(映画館としては致命的)。

AF機内で観たアザー・ブーリン・ガールがよかったよ。

しかし、大森南朋さんが出てるのか。それはいいなぁ。ハゲタカのときすごくよかったもんね。
  1. 2008/07/04(金) 11:17:00 |
  2. URL |
  3. しの #79D/WHSg
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No title

◈しのちゃん、
(ぐわっ、間違えて一回全部コメント消してしまった~!)

えーっと。
「ブーリン・ガール」って何かな?プリンや風鈴ならわかるんだけど(しかし、それだと「ガール」と結びつきませんのぅ)。
ビジネスとエコノミーの差かも知れないけど、私がAF乗った時は、映画は古いのばっかりでした。あ、帰りはJALとの共同運航便で、新しいのもやってたか。
どちらにしても、長距離フライトにひたすら弱い私にとって、飛行機の中で映画を楽しむという選択肢はないのだった・・・(T_T)。

「ハゲタカ」面白かったよね~。
柴田恭兵さんとのダブルの主役がよかったな。
あんな良心的な銀行マンやファンドマンがどれだけ実在するのかは謎ですが・・・。
  1. 2008/07/04(金) 23:40:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

私はおばあちゃんはイメージぴったりだったのですが、まいちゃんは、もっと違う子でもよかったのでないかと思ったりしました。なんだか見ているうちに私もあんなお家でおばあちゃんと一緒にゆったり暮らしてみたいなと思いましたよ。たくさんの自然の描写に満たされました。
  1. 2008/07/05(土) 21:13:00 |
  2. URL |
  3. barnes_and_noble #79D/WHSg
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No title

◈barnesさん、
うんうん、まいちゃん、そうですね。
そういう感じもするかも知れません。
もうちょっと線の細い、女の子っぽい女の子でもよかったかも知れませんね。
私はあの、いかにも現代っ子っぽい、自然な感じが結構よかったと思いましたが。

ほんとにねー、ジャムの鍋をかき混ぜたり、たらいの中でシーツを足踏みして洗濯したりして過ごすの、良さそうですよね~。
  1. 2008/07/05(土) 22:00:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

プリンでも桃ゼリーでもなく風鈴でも蚊やりでもなく、初代(なんて表現をするのか?)エリザベス女王の生母、アン・ブーリンとその妹の物語なんでございます。アントワネット展とナポレオン展も観たし、あの辺りの西洋史を勉強しなければと一念発起...なのに、図書館に行ったら予約していた「家守~」と「エフェンディ」が届いていて先送り。(おお、ちなみに「ゾウ」は277人も予約が入ってた)
ときに、喰い倒れ太郎に代わって君を駄洒落女王に認定してしんぜよう!

茂木健一郎の対談イベントで隣に座ってた推定年齢小4の女児が、「西の~」と「裏庭」の話をしていた。映画効果?わたしゃ最初に読んだのが「裏庭」だったので、ファーストインパクトで結局全て決まる法則上、「裏庭」の存在感が非常に大きいのだった。本のタイトルを取り違えて記憶していて言う台詞ではないが。

「おばあちゃん」から何となく連想してしまうターシャ・テューダーさん、亡くなったね。
  1. 2008/07/10(木) 01:07:00 |
  2. URL |
  3. しの #79D/WHSg
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No title

◈しのちゃん、
アン・ブーリン、習ったな~、そいえば、昔世界史で。
それにしても、その年代からナポレオンまでとは、ほぼ200年分も西洋史をお勉強し直すのかっ。頑張るのぅ。
あたしゃ、「七つの黄金郷」と「ベルばら」と「エロイカ(「愛をこめて」じゃないやつね)」で学んだのでばっちりだよ。おかげで、実在しない人物もいろいろと覚えてしまったが・・・。

食い倒れ人形って、一度も実物を見たことがない。
TVで見るかぎり、ほっぺたが赤すぎてあまり好きじゃない。
でも、「駄洒落女王」の称号は、かねてから憧れていたので、ありがたくもらっておくよ。
(何か付随する特典ってあるんですか?)

「ゾウ」の予約が277人!やっぱ、関西では一段と人気が高いのかな、あの本。
それだけ待って待って手元に回ってきたら、もうそれだけで「夢がかなったゾウ」!って感じが味わえるよねえ。

んなバカを言ってはいるが、ターシャ・テューダーさん、そうそう、亡くなったよね。
最晩年になって、海の向こうの国のマスコミにやたらともてはやされて、みょーな気分がしただろうねえ。合掌。
  1. 2008/07/10(木) 23:29:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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