本と旅とそれから 【新釈】走れメロス 他四篇/森見登美彦

本と旅とそれから

【新釈】走れメロス 他四篇/森見登美彦

ここのところ、万城目、森見、お二方の本の話題で、自分のとこや、他の方のブログにお邪魔してお喋りすることがしばしば。
それはとぉ~っても楽しいんだけど、このお二方の作品が作品だけに、ふだんからおマヌケ傾向にある自分のコメントが、一層バカバカしいものになっている気がするんでございます。

決して、これが「LMの本来の姿」とかいうものじゃないんで――みんな、間違えないでね。


【新釈】走れメロス 他四篇/森見登美彦(祥伝社)


でも、幸か不幸か(やっぱ不幸ですよね)、この「メロス」は、今出ている森見さんの本の中では最後に残った1冊だし、万城目さんの本は、図書館に予約を入れてあるけど、まだしばらくは回って来そうにありません。

というわけで、当面のところ、自分のブログではこれが最後の「京都のおバカ大学生」の話・・・の、感想。

あとがきに、森見さんが真面目な口調で「これをきっかけにして原典を手に取る人が増えることを祈る」と書かれていますが、古典に弱い私には、まさにピッタリのアドバイス。
本書には5篇の古典の「新釈」が収められていますが、間違いなく読んだ記憶があるのは「走れメロス」と「山月記」だけ。「藪の中」は、読んでいるはずなんだけど全然記憶なし。
「桜の森の満開の下」と「百物語」は、読んでない――読もう・・・。

物語の「おバカ度」という観点から見れば、一篇だけ突出しているのが表題作「走れメロス」。

読み終わって、なんか脱力しちゃった・・・。
京都って懐の深い町だなぁ、とか、てか深すぎ?とか、桃色のブリーフなんて、文字では書けるけど実在するんだろうか?とか、浮かんでくる感想も支離滅裂。

ちょっと想像してみましょう。

主人公・芽野(メロス)を、例えば瑛太さんとかでどう?
で、親友(辞書的意味においてではないけれど)・芹名(セリヌンティウス)を福士誠治さんにメガネをかけてもらって――ドラマといえばNHKしか見ない私はこんな感じで。

明日の日暮れまでに大学に戻って来なければ、親友・芹名は学園祭のステージの上で、桃色ブリーフ一丁で踊らなければならない・・・果たして芽野は帰ってくるのか?
「友のために君は踊れるか?(桃色ブリーフ一丁で)」

二人の男のひねくれまくった固い友情。
「俺の親友が、そう簡単に約束を守ると思うなよ」

しかし、長官(図書館警察の、だけど)の命を受けた「自転車にこやか整理軍」の面々や、部の存亡をかけた詭弁論部の部員たち、果てはかつての恋人や通りすがりのリキシャマンまでが、メロス・・・じゃない、芽野を連れ戻さんと、京都の町の地上に地下に彼を追う・・・。

・・・えーっと。
ちょっと、「キャプテン・ハーロック」みたいですね?
スピード感のあるストーリー展開、目を血走らせた男たちの顔がありありと目に浮かぶ迫真の描写。

そのすべてが、「だからいったい何なんだ?」って感じですが。



「他四篇」は、かなりマトモです。

なお、エンピツの落書きみたいなヘタウマ挿絵を見て、「ったく、マナー悪いな」とつぶやきながら消しゴムかけた私は(悲しいかな、本当です)、すごくバカみたいでした。
昨今の印刷技術ってすごいなぁ!

関連記事
tag: 森見登美彦 
  1. 2008/07/07(月) 20:50:00|
  2. 2008
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:14

トラックバック

トラックバック URL
http://lazymiki.blog110.fc2.com/tb.php/705-cfc05e28
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメント

No title

おおお、どうしても峰くんと黒木くん(クロキン)を想像してしまう私でした。

最近のだめのコミック本を買い集めてるのでついそちらに想像が傾いてしまいました。

あー早速私のおバカコメントですいません。
  1. 2008/07/07(月) 21:31:00 |
  2. URL |
  3. lazybug #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈Ayakoさん、
へいほー。
・・・あ、そうか!この二人だとそういう組合せにもなるか。
「篤姫」と「オトコマエ!」を思い浮かべてキャスティングしてみたんだがのぅ。
しかし、「のだめ」の方が両方大学生を演じているわけだから、より近い?

「のだめ」今度はパリ版がアニメになるんだねー。

この二人が、桃色ブリーフで「美しく碧きドナウ」踊るって、どう?
  1. 2008/07/07(月) 21:49:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

本来の姿は薮の中のMikiさん、こんばんは~♪
森見さんの作品はまだ『太陽の塔』の三分の一しか
読んでいないので、コメントは控える!とだけ
言いに来ました(^~^)???お邪魔コメ。
NHKのドラマは、好い俳優さん出てるので
私も良く見ます(@.@)?
  1. 2008/07/07(月) 23:15:00 |
  2. URL |
  3. cyokooyaji #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

桃色ブリーフ一丁の「桃色」にぐぐっときました。

森見登美彦って、一体、何者?
スピード感ありそうですね。
探してみます。
あっ、そうだ。
私、Mikiさんにお借りしていた本、返さなきゃ。
  1. 2008/07/08(火) 00:05:00 |
  2. URL |
  3. よしりん #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

Mikiさんの面白コメントなんて全然オッケーですよぅ。
なにしろ私、今ここにコメントしようとして、
この本の中身を忘れかけていることに気づきました。
そして私も「桜の森の満開の下」と「百物語」のオリジナルを読もう、と思ったのに
それも忘れていたことに気づきました。
(本物のおバカ)

芽野と芹名の友情(なのか?)いいですよねぇ。
誰かとこういう形の友情を構築したいとは思いませんけど…
  1. 2008/07/08(火) 14:17:00 |
  2. URL |
  3. yurinippo #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈cyokoさん、
「太陽の塔」――ゴキブリキューブ、ですね。
(それ以外のことは刻一刻と忘却の彼方に離れていくんですが・・・。)
お邪魔だなどと、ご冗談を。

cyokoさんも森見作品にハマれるとよろしいですね~。
ばななさんとお二人で次々感想をUPして下されば、その度にわたくしメが来襲して、箸にも棒にもかからんようなアホコメと、「またかぃ」的なトラバをさせて頂きますです。
いずれ森見作品を全作踏破のあかつきには、「ここから」をリンクからはずしたい気分になっているやもしれませんなぁ・・・(それは困る~)。
  1. 2008/07/08(火) 20:15:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈よしりんさん、
そういえば、「私はピンクが好きなんですよ」と、お会いした時お話しになっていましたね。
その時は、「バラ」とか「陶器」などをイメージしながらうかがっておりましたが。
・・・が。

>桃色ブリーフ一丁の「桃色」にぐぐっと

守備範囲広い・・・やっぱタダモノじゃなかったんですねぇ(尊敬)。
バラもブリーフもドンと来い!
やるなー、よしりんさん。

大原三千院日帰り強行軍をやっちゃうほどの京都熱烈ファンのよしりんさんならば、「ゴキブリキューブ(まだ言う)」も「パンツ番長」も乗り越えて、森見ファンになれるかも。
(注:あえて用語解説は省かせていただきます<(_ _)>。)
  1. 2008/07/08(火) 20:23:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈yuriさん、
ほほぅ、森見作品に関しては私にとって先輩にあたられるyuriさんにして、「走れメロス」が忘却の彼方、と。
諸行無常ですね。
そうです、トラバさせて頂く時にyuriさんの「メロス感想文」を読ませて頂きましたが、五篇のうち読んでいない作品がまったく同じで、「これを機に読もう」と決意を語っておられる点も共通であると知りました。
・・・としますと、私は今後、「そうは言ったけど、忘れてたわ~、あはは」の同じ道を辿るものかと思われますね。

芽野と芹名の友情(なのか?)――いいですかぁ?!
まぁ・・・自分のために、公衆の面前で桃色ブリーフ一丁で踊ってくれようというのですから、並々ならぬ「何か」であろうかとは思いますが・・・。
ドナウが濁りそうっす。
  1. 2008/07/08(火) 20:30:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

こんばんはー。
次はおススメの『きつねのはなし』を読んでみます。
この『新釈 走れメロス 他四篇』も心惹かれますねぇ。
よし、これを次の次に決定。
その前に原典を読んでおいたほうがいいのかな??
僕も『桜の森の満開の下』は読んだことがありません。
  1. 2008/07/08(火) 22:03:00 |
  2. URL |
  3. bananan_bou #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈ばななさん、
「きつねのはなし」是非是非~。
あれは今まで読んだ森見本の中で唯一「可笑しいかわりにちょっとコワイ」、これまた素敵な京都のお話でございます。

「メロス」・・・桃色ブリーフの友情物語、みんなちょっと怖いもの見たさ(というか、アホいもの見たさ、かなぁ)で手を出してしまうんでしょうか。
ちなみに、他の四編は、ここまで脱力しませんよ。
原典は・・・どうでしょう、後で読んでもよいかも?
  1. 2008/07/09(水) 20:57:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

Mikiさんの面白コメントに思わず吹いちゃいましたよ。
もう、こうなると、『新釈 走れメロス』読まずにはいられないですね。
明日本屋に突撃します!
守備範囲広すぎのよしりんより

ちなみに、ブリーフだけでなく、男性バレエダンサーのタイツも好きです。
あれが桃色だったら、バレエ鑑賞どころではないですね。
いけない、いけない、私って・・・・。
芸術は爆発だあ~~。
  1. 2008/07/10(木) 23:57:00 |
  2. URL |
  3. よしりん #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈よしりんさん、
ちょっと罪の意識かも・・・?!
「きつねのはなし」あたりならともかく、初めて森見作品を手に取ろうというよしりんさんに、よりによってこれをおススメすることになったとは・・・?

・・・いやいや、出版物として書店に並んでいる以上、世の中には、よしりんさんのように、これを森見作品第1作目として手に取る人はたくさんいるはずだ。
わたしが悪いんぢゃないぞ、わたしが悪いんぢゃ・・・^^;

ちなみに、私もバレエ好きですよ。
しかし、男性バレエダンサーが桃色タイツはいてる作品ってありますかしら?
(「フラミンゴの湖」とかになりそー。)

本屋さんでこの本のことを尋ねる場合、間違っても「『桃色ブリーフの本』下さい」とか言わないで下さいね。よしりんさんの外見とギャップありすぎ。
  1. 2008/07/11(金) 00:10:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

遅ればせながら読みました~!!
次の次にとか言いながら、秋になってました。
にしても、
これは面白かったですわぁ。
おバカさでは、やっぱり『走れメロス』ですよね。
桃色ブリーフ(笑)…想像を絶する光景です。
個人的には、「桜の森の満開の下」が気に入りました。
  1. 2008/10/19(日) 21:17:00 |
  2. URL |
  3. bananan_bou #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To ばななさん、
ひゃひゃひゃ、お読みになったの~?
読書の秋・・・に、「走れメロス」。
んもう、このおバカな作品。やんなっちゃいますねぇ。

ばななさん、まさか・・・そのぅ・・・桃色のなんちゃらなんて、お持ちじゃないですよね。
いえ!いえ!もちろん、興味があるとかぢゃなくて(当たり前だろっ!)、ばななさんにはみょーな人間になって欲しくなくて。
「桜の森~」ね。あ、そういえば、元ネタになった本を読もうと思っていたのに、忘れておりましたよー。
  1. 2008/10/19(日) 22:21:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する