本と旅とそれから ザ・万歩計/万城目学

本と旅とそれから

ザ・万歩計/万城目学

こういう言い方をすると、この本の品性に疑いを招いてしまいそうですが・・・。
シモネタって笑えるものですね!
もちろん、下卑ることなく綴られた場合に限り。



ザ・万歩計/万城目学(産業編集センター)

アラビア海とオマーン湖の話(「木曜五限 地理公民」)と、トルコのハマムの話(「マジカル・ミステリー・ツアー」)が一番笑えたのは、私がお下品な人間だから・・・かも、ですが。

あ、ほかにも笑いましたよ。
「サボテンもろてん」の話(「壊れかけのRadio局」)とか、カンゲキ氏のチャララリララ~の話(「Fantastic
Factory II」)とか。

ホルモーの父、万城目学さんのエッセイ集。

何しろ、ホルモーみたいな奇妙なものを描いてベストセラー作家になってしまう方ですから、何気なくふと思いつくこと、というようなのもかなり不思議。
笑わせられることもあるし、感心することも、呆れることも。
しんみりさせられる話もあります。

私は小説好きで、エッセイはというと、これまで読んだものの数もたかが知れていますが、のんびりと楽しめて、時々「うぷぷ」と笑えるようなのが好きかしら。
以前、朝日新聞の購読者向け小冊子に連載されていた玄侑宗久さんの「ベラボーな生活」なんて、大好きだったなー。
万城目さんの本書も、そんな本。

いかめしい言葉を使うことなく。難解な言い回しを用いることもなく。
それでいて、頭がよくなくちゃこういう文章は書けないわよね~、と感じさせるエッセイ。

「おおお、フェルメールの明かりが」
と、某宅のバス・ルームに射し込む明かりを描写した渡辺篤史さんのコメントに、万城目さんはしびれるほど感心したとか(「篤史 My Love」)。
「それって台本ぢゃないんですかぃ」などとひねくれたことを考える私と違い、ひたすら渡辺篤史さんを褒めまくって一篇のエッセイができてしまうわけですが。
なぜかそれが読んで面白いのね。

同じTV番組を見た人はゴマンといるし、この本に書かれているようなちょっとした思い出は、大抵の人が持っているはず。
なのに、このヒトが文にすると、な~んだか面白い。
・・・だからプロのもの書きなのヨ、と言ってしまえばそれまでですが。


webcitron01.gif


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tag: 万城目学 
  1. 2008/07/22(火) 20:48:00|
  2. 2008
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No title

あっこれ私も読みました。
ネコのネネのほろっとさせられる話とか、
万城目っち(静岡弁)の、話とか。
しかしある日、作家になろうと思い立って会社を
やめて、家族はだれも反対しなかったのは笑えました。

フェルメールって左に必ず窓があって光が射しているのですよね。
東京都美術館でまたフェルメール展やるんですよね。
”真珠の耳飾りの少女”映画も本もとってもよかったです。
DVD100円のときに一度ご覧になっては・・・・いかがでしょうか

最後のモンゴルの話もよかったですね。
トナカイが鹿に繋がるとは思わなかったのですが。
  1. 2008/07/22(火) 22:09:00 |
  2. URL |
  3. bullet4071 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

僕も小説が中心で、このジャンルはあんまり読まないんですが、
笑いあり、涙あり、感動ありの、こういうほっこりしたエッセイはいいなと思いました。

木曜用5限の三井君にはまりましたか(笑)
「サボテンもろてん♪」も聴きたいたいですねー。
  1. 2008/07/22(火) 22:30:00 |
  2. URL |
  3. bananan_bou #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

Mikiさんもとうとう読みましたか!
万城目氏は、良い意味であっぽい方なんだと言う事が
良く分かるエッセイですよね。
まあ、私の感想は置いておいて......(いつかTBするかも?)
ハスの花の話(ここでするのは変ですが、おつきあいしてね)
その前に瓶の栓を抜く時に何故音がするか━大気圧(一気圧)よりも
瓶の中が圧が高いと、中味(例えば炭酸ガス━気体)が細い口を通る時に
圧力の波が出来て発生する音なんですと。口笛が同じ原理で、音の高さは口の
大きさとか、圧の高低で決まるのだそうです。
反対に、ハスは中の気圧が低いので、開いた時に大気圧との気圧の差が
出来、音を発生させるのではないか━と工学博士のマイ夫が言っていたよ。
間違っていたら夫のせいです(*^~^*)
長々とごめんね~!おやすみなさ~い♪

  1. 2008/07/22(火) 23:53:00 |
  2. URL |
  3. cyokooyaji #79D/WHSg
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No title

◈bulletさん、
ですよね?
私、bulletさんとこでこの本見た記憶があるんだけど~と思って、トラバさせてもらおうと、ブログ内検索かけたりして(「万歩計」で・・・)探したのですが、なぜか見つけられなかったんです。もしかして、画像だけかしら?

フェルメール、そうですね、今度またやるんですよね。
去年「牛乳を注ぐ女(だったかな?)」1作だけであれだけ混雑しましたから、今度は複数展示されるというので、さらなる怒涛の混みとなるのでしょうか・・・。
>100円の時に
ナイスなアドバイスをありがとうございます!
是非そうしよう、と心に誓いました。

トナカイが塩分を求めて・・・って話が怖かったです。
  1. 2008/07/23(水) 21:34:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

◈ばななさん、
最近では、小説がどーしても(いまだに)わからない村上春樹さんのエッセイ(というか旅行記ですが)がとても面白かったので、ちょっとだけエッセイにも興味が向いてきてます。
といっても、小説の10分の1も読みませんが・・・。

三井くん、電車の中で吹きました。
森見さんの作品にもそういうのありますし、奥田英朗さんの伊良部センセイシリーズとか、電車の中で読むのはキケンな作品ですね・・・。
  1. 2008/07/23(水) 21:38:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

◈cyokoさん、
ハスの「ぽん!」の件、どうもありがとうございました<(_ _)>
だんな様は工学博士でいらっしゃるのですか~。すごいなぁ。
「夏休み子供相談室」みたいのを、24時間やってもらえて、cyokoさんよいですのぅ。
ハスの花って、中の気圧が低いのか・・・。ふむふむむ。
学びました。

(ところでっ。「あっぽい」って、どういう意味でしょうか?
推測するに「アホっぽい」で、あってますか?
違ったらカッコ悪いのでカッコ入りでお尋ねします。←ダジャレじゃないです。)
  1. 2008/07/23(水) 21:42:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

Mikiさんへ
ごめんね~!括弧付けないと格好付かない....じゃあなくて
意味不明かなあって思ったのに、送信する時には忘れてました;
「あっぽい」と言う造語が、我が家だけのものだと言う事に気づかず
大変失礼致しました。
「あっぽい」とは「尊敬出来る阿呆」という意味です。
工学博士(24時間相談室はしてくれない)が作った言葉です。
夫は万城目氏を「天才ゆえの阿呆さ加減がすばらしい」と絶賛。
私は、(Mikiさんもその範疇にいるのでは.....)と危惧しております???
  1. 2008/07/24(木) 12:04:00 |
  2. URL |
  3. cyokooyaji #79D/WHSg
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No title

◈cyokoさん、
「あっぽい」って、なんか音的にはちょっとカワイイですね。
「天才&アホ」ですか。
やっぱこれは天才バカボンですかねぇ。
いや、私、赤塚不二夫さんのマンガってどうも好きではないのですが、バカボンだけを見るならば、あの困ったパパと、よくやっているなぁ~と感心します。
cyokoさんに、「ホントは天才なのに頭のネジが1本落っこったばっかりに・・・」という話をうかがって以来、さらに少々同情を感じたり。

Mikiさんの場合、「単なるアホ」の可能性が高くて一層危惧されます・・・。
  1. 2008/07/24(木) 23:46:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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