本と旅とそれから 水上のパッサカリア/海野碧

本と旅とそれから

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
tag: 
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

水上のパッサカリア/海野碧


趣味は読書という人の多くは、「そのうち読みたい本」のリストみたいなものを持っておられるのではないかと思うのですね。
たぶんでもその形式はいろいろで、実際にどこかに書き出しておられる方もあるでしょうし、私みたいに頭の中に存在するだけ、という場合もあるかと。

この本は、結構前にその頭の中のリストに載せた後、しばらく忘れ去っていた1冊。

水上のパッサカリア/海野碧(光文社)

リストに載せたのはきっと、2006年にこの作品が日本ミステリー大賞新人賞を受賞した時でしょう。
「パッサカリア」という耳慣れない単語に興味をひかれたのに違いない。

思うに、その直後は例によって図書館でも人気が高くて借りられず、しばらくしたら借りようと思っていて忘れてしまったんですね。
先日、書棚でふと目にとまって借りてきました。

で、読み始めてすぐ、「あら、意外」。
ミステリーの賞を取ったわけだけど、これハードボイルド小説だったんですもん。

ハードボイルドってあまり読んだことがないからよくわからないのですが、やっぱり主人公は強くてニヒルな男性じゃないとダメそうですね。
敵がどんなに卑劣な手段を繰り出してきても、クールに構えて最後に笑う。
(なんか、自分で書いててニヤニヤしちゃうよぅ。)

で、どんなにニヒルにカッコつけてても、実は心の奥底には優しさがあって、心を許した女性とか、この小説の場合には飼い犬ですが、そういう対象を大切にせずにはいられない・・・。
(やっぱりニヤける・・・。)

――面白かったです。飽きさせなかった。
まったく、これほどの力作がデビュー作とは、最近の作家さんてすごいわね。

文章にちょっとクセがあって、「作者は(で、1人称ナレーション形式の主人公も)きっとA型」と思わせる几帳面な描写が時々ふと気になったりはしましたが、やっぱり語彙が豊富、表現も巧みで、どんどん読ませちゃいます。
ちなみに、パッサカリアというのは音楽の一形式らしくて、作中にヘンデルのチェンバロ組曲第7番ト短調のパッサカリアというのが出てきます。

ラストがちょっと軽かったと思いますが、まあいっか。

続編も出ているようですが、こちらはあまり評判がよくないみたい。
またそのうち、思い出して読むかも知れませんが。




My Favorite Books(お気に入りの本のブクログ)
BOOKS INDEX(作家別感想文一覧)

関連記事
tag: 
  1. 2008/10/01(水) 20:05:00|
  2. 2008
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

トラックバック

トラックバック URL
http://lazymiki.blog110.fc2.com/tb.php/755-24852aa9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメント

No title

こんばんはー。
そのうち読みたい本リストってあるある^^
僕も頭の中に存在するはずなんですが、
最近どうも、そのうち食べたいものリストの勢力が拡大した影響で、
本リストがどっかいってしまったかも(笑)

ほぉほぉ、飽きさせない面白さですか!!
ちょっとリストにのっけておきます。
  1. 2008/10/01(水) 22:23:00 |
  2. URL |
  3. bananan_bou #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To ばななさん、
食べたいものリスト、行きたいお店のリスト、その他にもいろいろありますですね。
私の場合、目に見える形で存在するのはお店リストのみです。
これに関しては、ネットでそのテの記事を見かける度にすぐさま「お気に入り」に放り込んでいるため、どんどん長くなりつつあります。

一方、本リストの方は、年々頼りなくなる「頭ン中メモリー」にしか存在しないため、むしろ短くなっている、と言えるかも知れない(T_T)。

ばななさんってハードボイルドなんてお読みかなぁ。
まあ、のっけるだけはタダだもんねー^^
  1. 2008/10/02(木) 19:58:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

ハードボイルド、最近読んでないですね。
ニヒルな人に憧れた時期もありましたが・・・。
クールな男が家に帰ると、ペットを猫可愛がりしている光景って、なんだかニヤニヤしてしまいます。
見てはいけないものを見てしまったような・・・。

本といえば「精霊の守人」って和製ファンタジーをMikiさんはご存知ですか?
大ベストセラーで、大人が読んでも面白いストーリーなのだそうですが、私、全く知りませんでした。
  1. 2008/10/02(木) 23:59:00 |
  2. URL |
  3. よしりん #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To よしりんさん、
なんか、この小説の主人公はですね(小説は、主人公が一人称で語っていく形式なんですが)、「このイヌは能のない駄犬だから・・・」みたいなことばっかり言っているくせに、結局は犬を捨てきれないし、むしろ人間よりも犬を気にかけてんじゃないか、っていうようなところがあるんですよね。
素直じゃない、とも言えるかなぁ。

あ、「精霊の守り人」。上橋さんの。
読みました(http://lazymiki.exblog.jp/7678638/)。
大変人気がある本ですね。
私も楽しく読みましたが、絶賛、とまではいかなかった、という感じです。
よしりんさんもお読みになったら、感想を教えて下さいマセ。
  1. 2008/10/03(金) 00:53:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

mikiさん

やっぱり、読まれていましたね、「精霊の守り人」。
私も図書館で借りて読んでみようかな?

  1. 2008/10/04(土) 00:47:00 |
  2. URL |
  3. よしりん #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To よしりんさん、
読んでみて下さい。で、感想を教えて下さいな。
よしりんさんはファンタジーはお好きでしょうか?
私は、日本人作家の書いたファンタジーにはいろいろ気になることがあって、今までのところ、「大好きだ!」と思った作品は、佐藤さとるさんの作品と、小野不由美さんの「十二国記」ぐらいなのです・・・。
  1. 2008/10/06(月) 20:50:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。