本と旅とそれから 美女と竹林/森見登美彦

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美女と竹林/森見登美彦


森見さんは本当に、初対面の万城目さんをぶん殴って逃げたのだろーか?
(なんとなく、本当らしい感じ・・・。)

美女と竹林/森見登美彦(光文社)

私も、読む前はこの本を森見さんのエッセイ集かと思っていました。・・・が。
これはおそらく、妄想集、という新しいジャンルの本なのでは。
これまでの森見小説には、風変わりとはいいつつも、小説としてのストーリーがあって、それが森見風にアレンジされて森見風の文章で綴られていた、っていう感じでした。


しかし、「美女と竹林」では、ストーリーのあるべきところに森見さんの妄想がある。

妄想の舞台は、洛西・桂の竹林。
竹をこよなく愛する人気作家(とは、ご本人は書かれないけれども)・森見登美彦氏が、とある荒れ放題の竹林の手入れを思い立つところからその壮大な妄想は始まります。

カリスマ竹林経営者、MBC(モリミ・バンブー・カンパニー)のCEOとしてTIME誌の表紙を飾る。竹林でかぐや姫に出会い、いずれは月を竹林に覆われた新たなる緑の星に・・・。

・・・はいはい。

私は、森見さんのクレバーな文体はかなり好みだし、はしり過ぎているように見えることもある森見さんのユーモア感覚も痛快って感じがして好きなんですが、この「美女と竹林」に関しては、「うーむ、それにしてもちとかっ飛びがすぎるかも」と思ったりもしました。

おバカな所業というものは、そのおバカな世界に浸ることができなければ「なにコレ、ばかばかしい」となってしまいます。
森見登美彦という作家さんを好きと思うか嫌いと思うかは、この森見ワールドに浸ることができるか否かがすべてだと思うのです。
言い換えれば、森見さんと同じペースで走っていけるかどうか、とも。

「美女と竹林」では、大部分で何とか同じペースで走れたと思うものの、2、3度、「あっ」と思ったら森見さんが数メートル先に行ってしまっていた、ということがあったような。
で、「何アタシ、こんなに熱心に走ってんの?」と思ってしまった、というか。

森見さん、京大の農学部で何の研究をされたんだろうかと思っていたら、竹だったのね。
虚実入り乱れた文章なので、冒頭の一事を含め、アタマから信じるわけにもいかないけれど、おそらく、森見さんがずっと竹(林)に興味を寄せておられたことは本当かと。

だから、書くとなったら何にせよ書けちゃうのでしょうね、プロの筆力をもってすれば。
そして、基本的に森見ファンであれば、ついでに京都ファンであれば、何だかんだ言いつつも、読んでしまう。
何となく、森見さんの脇をかためる編集者グループにしてやられている気もするのでした。




My Favorite Books(お気に入りの本のブクログ)
BOOKS INDEX(作家別感想文一覧)

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tag: 森見登美彦 
  1. 2008/10/26(日) 21:07:00|
  2. 2008
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コメント

No title

んんん????
万城目さんをぶん殴って???
どんな内容なのか興味津々ですが、続きはクリックせずに、読んでからまたコメントしにきまする。
なんだか読むのが恐ろしい気がしますが…(笑)
  1. 2008/10/26(日) 21:34:00 |
  2. URL |
  3. bananan_bou #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

なるほどー。
そろそろこの本の図書館の予約順がまわってきます。
乗り切れるかな、今回のノリは…。ちょっと不安になりつつも、やっぱり楽しみです。
それにしても、なぜ万城目さんをぶん殴ることになったんでしょうかね?
  1. 2008/10/26(日) 23:41:00 |
  2. URL |
  3. たこΩ #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

新ジャンルの妄想エッセイなのですよね。
わたしも最後まで読んだ時、春にどこかの竹林で竹の子をほってみたくなりました。
うちの近所、結構たくさん竹林があるのです。

  1. 2008/10/27(月) 08:15:00 |
  2. URL |
  3. bullet4071 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

私は森見さんと同じ速度で走れる…ような気もしますが
なんだか自信なくなってきました。(笑)
はやく図書館から回ってこないかな~。
読んだらまたお話しさせてください!

それにしても↓のケーキ屋さん!!
駒込は、通ってた大学の徒歩圏だったのに、ぜんぜん知りませんでした。
六義園と古河庭園とトロンコーニさんの旅を近々計画しようと思いますっ!

  1. 2008/10/27(月) 17:34:00 |
  2. URL |
  3. yurinippo #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To ばななさん、
この「妄想エッセイ(↑bulletさん命名・・・)」まで読まれるとなると、いよいよこれは目下のところ森見さんの最大ケッサク(?)たる「夜は短し~」と「有頂天家族」をお読みにならねばなりませぬねぇ。
そしていずれは伊坂幸太郎さん方面へと・・・。
ぬはは、王道・・・なのか、小暗い小径なのか・・・。
どんどんお進み下さい。ずずーいと奥の方まで、さささ~。
  1. 2008/10/27(月) 23:32:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To たこさん、
まったく、お互い「図書館の予約順位」という名の神様の言うとおり~ってな読書ライフでごじゃりまするね。
なんで来ないときゃ何ヶ月も来んクセに、来るときゃまとまって来るかなぁぁっ!
などとグチをこぼすのも、ちと自虐的快感かな・・・ヘンかな・・・。

万城目さんが、「ぶん殴ってね~」的なお誘いしたらしいですよ。
あら、このくらいは別にネタバレじゃないですよね。
感想UPお待ちしてますよん。
  1. 2008/10/27(月) 23:35:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To bulletさん、
妄想エッセイ、なるほどー、そりゃぴったしのジャンル名。
確かに、妄想オンリーでもないんですもんね。

タケノコ掘りもちょっと難しそうでしたね。折れちゃったり。
でも、竹を刈るのよりは楽なのかな。
森見さんたち、一体何本ノコギリ買ったんだろう。
竹林に行くというと、毎回人数分ノコギリ買ってたみたいな感じでしたけど・・・。
  1. 2008/10/27(月) 23:37:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To yuriさん、
同じひとりの作家さんの作品といっても、やはりペースというかリズムというかカラーというかが微妙に違いますよね。
「きつねのはなし」と「美女と竹林」なんて、かなり隔たりがある気がします。
うん、でもyuriさんは最初からかなりモリミー・ペースが心地よかったみたいですものね。
いずれ「美女~」も感想聞かせて下さい。

六義園、古河庭園&トロンコーニ、とは、花侍師匠から勲章をもらえそうなプログラム。
(かつてそれをおススメ頂いたことがあるように記憶しておりますが、残念ながらバラバラにアタックしているのみのここまででございます。)
東京にも、行きたいケーキ屋さんその他、山ほどありますねぇ(増えるし・・・)。
  1. 2008/10/27(月) 23:42:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

私も、森見さんって、京大農学部で何していたのかなと思っていた一人でした。そうですか、竹の研究をされていたのですね。
孟宗竹ってありましたね。それが妄想竹に。。。
妄想エッセイを読んで、森見さんについて行けず、ぶん殴られるのかなあ。
もっとぶって!!

  1. 2008/10/28(火) 23:04:00 |
  2. URL |
  3. よしりん #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To よしりんさん、
でっしょー。
森見さんが「ダイコンの品種改良」とか、「ナスの促成栽培」とかいった真面目なことを研究されてる様子って、どーも想像できませんよねぇ。
竹とか、茶筅とかを研究してたそうですよ、本書によれば。

「妄想竹」!うまいっ、ざぶとん1枚!!
これを杯がわりに月見酒を頂けば、月までひとっ飛び~~ぃ♪
  1. 2008/10/29(水) 21:57:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

こんばんはー(^―^)
この本、以前レビューで見て以来気になってます。
しかし文庫化はしばらく先なんだろうなあ。。

『四畳半神話体系』を今日読み終わり、早速ファンになったとこでした。笑
森見さんのブログをついさっき発見し、『美女と竹林』、同じようなノリだろうかと想像してます。
(ttp://d.hatena.ne.jp/Tomio/)
  1. 2008/10/29(水) 22:17:00 |
  2. URL |
  3. liquidfish #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To liquidfishさん、
おお、そうなんですよね。森見さんのブログ。
「登美彦氏は・・・」って感じで、まったくこの妄想エッセイ本とそっくりのノリですね。

「四畳半」で森見さんのファンに!
そっかー。やっぱりそういうケースもあるんですねー。
実はワタシ、あの本が森見本の中では2冊目(でしたよね)に文庫化されたものだから、文庫だからといって手軽に手に取った人が森見さんを嫌いになるんじゃないか、と心配した頃もあったのです。
そんなことないんですね、やっぱ。

森見さんって、ホントに「もちぐま」を持っておられるようですよ。ひゃはは。
  1. 2008/10/29(水) 22:35:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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