本と旅とそれから モダンタイムス/伊坂幸太郎

本と旅とそれから

モダンタイムス/伊坂幸太郎

本読みゆく年くる年・・・についていろいろ考えることを、今年は省略~。
「今年は」なのか「今年からは」なのか、現時点ではわかりませんが。
最近は、目標をたてても、ぜんっぜん達成できないので虚しいのでござります・・・。

というわけで、今年の最初の1冊。


モダンタイムス/伊坂幸太郎(講談社)

伊坂氏ご本人のあとがきによれば、本書と、前作「ゴールデンスランバー」(感想文は►コチラ)は同時並行的に執筆され、それぞれ影響を与え合っているものだとか。

・・・ええ、ホント。つくづくそんな感じがします。
だって。

読んでいてずっと思っていましたもの。「1984年」だよ、これは、と。今、自分の「ゴールデンスランバー」の感想文を読み返して、やっぱり「1984年」だとか言ってるのを発見。
発想が単純だから、という可能性はもちろん高いんですが、ビッグブラザーたる「国家」がいつもどこかでオマエを見張っている、という背筋のひんやりする感覚は共通だと思います。

大した長編でした、この本も。

伊坂さんもどんどん変わってきてるなぁ、という気もします。
変わらない部分も、もちろんありますが。

人を拷問したり殺したり、なんて話をさらりと読ませてしまうところは以前から同じ。
でも、以前よりはずっと怖い話として描かれているのでした。
ちょっと気分が悪くなりましたよ。ほんのちょっと、だけど。

世の中が複雑になり、自分の理解の及ぶ割合がどんどんと少なくなると、人の無力感は大きくなるのですねえ。
別に、毎日毎日そんなことを考えてがっくりきているわけではないとしても、時々ふとそんな思いがわくことは・・・あるかも。ごくごくたまーに、だけど。

こういうのって、人それぞれの立場とか社会的な意識の持ち方で違うんでしょうね。

昔は、学校の生徒名簿なんて気軽に配られてましたけど。
自分の住所氏名だって、あちこちでホイホイ書いてましたけどね。

人間と情報の関係は、この先どうなっていくのか。
でもって、伊坂さんの作品は今後、どんなふうになっていくのでしょうか。


webcitron01.gif


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tag: 伊坂幸太郎 
  1. 2009/01/04(日) 21:30:00|
  2. 2009
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パソコンで調べ物を検索するとき、ちょっと怖くなりませんでしたか?
挿絵が入っている特別版も、少し見てみたい気がします。
それにしても、チャーリーズエンジェルみたいな佳代子
強かったですね。
今日図書館からメールが来ていて、明日予約していた
「流星の絆」と「イノセントゲリラの祝祭」を借りてきます。
  1. 2009/01/04(日) 21:56:00 |
  2. URL |
  3. bullet4071 #79D/WHSg
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No title

To bulletさん、
一瞬、ワタシも「安藤商会、播磨崎中学校」で検索してみよっかな、なんて思いました。
・・・案外それで、伊坂さんのHPに到達するようになっていたりして~?

ホント、あの奥さんは謎でしたねぇ。
美人で強くて迷いがない。一番、現実離れしたキャラでしたね。
疑いさえ晴れれば、これ以上なく頼もしい相棒ですが。

ひょえ~、早くも人気作家の話題作・新作2冊!
bulletさんとこの図書館ってホント、羨ましいですよぅ~。
  1. 2009/01/04(日) 22:02:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

新年最初の読書が伊坂さんって良いですね!
私は本屋で「仕事を早く終わらせて定時で帰る」とかなんとか言う本を買ってしまい
「新年最初の本がこれとは、一体どれだけ早く帰りたいんだ、私…」
と自分にツッコミを入れてしまいました。

私、この本の五反田さんが結構好きでした。
普段はいい加減だけど、気になることをとことん調べるエンジニア魂がカッコよかったです。
  1. 2009/01/05(月) 17:48:00 |
  2. URL |
  3. yurinippo #79D/WHSg
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No title

To yuriさん、
>新年最初の読書が伊坂さんって良い
yuriさんにそう言われると、良い気がしてきます。
が、のはは!
本書にも言われているように、物事は見方によって全然変わる・・・。
待望の本書が年末に回って来たのは嬉しかったけど、あれやこれやのバタバタや年明けの飲んだくれでちっとも読み進まず、昨日・一昨日でドダダダ!と必死に読んだのでした。
相変わらず読むのは遅いです、ワタシ。

五反田さん、ね。確かに、優秀な腕を持ちながら、マイペースで飄々としてて、カッコいい感じでしたね。
でも、目薬に薬品が仕込まれていて失明って・・・怖いよぅ。
  1. 2009/01/05(月) 23:30:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

遅れましたが、明けましておめでとうございます♪
本年もよろしくお願いいたします。
Mikiさんの手製年賀状良いですねー。
今回はこちらの準備が間に合わなかったので申し出しませんでしたが、来年はぜひお願いしたいと思います。
今年もMikiさんのブログ楽しみに見させていただきます!
早くばななさんとの酒盛りの記事が読みたいですねー。
  1. 2009/01/06(火) 14:09:00 |
  2. URL |
  3. angel-hokkaido #79D/WHSg
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No title

新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。新年早々、先を越されちゃいました。今年は伊坂幸太郎をいっぱい読もうと目論んでいましたから。それはそうと、私は旅先で図書館から借りた本を濡らしてしまい、新年初の買い物は、「映画篇」(金城一紀著)になってしまいました(図書館から借りた本って、現物で弁償するって
初めて知りました)。
Mikiさんの年賀状、すばらしいですね。私は今ごろ、年賀状を書いていて、みんなにバカにされています(泣)。
  1. 2009/01/06(火) 19:03:00 |
  2. URL |
  3. barnes_and_noble #79D/WHSg
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No title


こんばんわ
お~なんとも難しそうな本ですね(苦笑)
MIKIさんはもしかして
インテリジェンヌ?

私の最近の本は(というか本箱がいっぱいになると
どなたかが田舎へ郵送するのでいまはがらん状態ですが)
押入にしっかり隠し入れた岩波正太郎の剣客商売を
一冊一冊取り出して電車で読んでます(笑)


  1. 2009/01/06(火) 20:29:00 |
  2. URL |
  3. 松風 #79D/WHSg
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No title

To angelさん、
明けましておめでとうございます!
私の方こそまた仲良くして下さいね~^^

年賀状、もちろん、是非来年は交換させて下さいね!
今年はどうにも満足のいかない版画になってしまったのですが、来年はなんかもうちっと、眺めて楽しい絵にしたいな・・・と、今は思っているのでありました。
(どうなるかはまったく不明~~^^;)

>ばななさんとの酒盛り
そう!そうなんですよ!!
今日はちょっとパズルネタになってしまいましたが、2、3日中にはきっと「ディープな奈良の夜」についてのレポをば・・・!

今年もよろしくお願いいたします♪
  1. 2009/01/06(火) 21:05:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

To barnesさん、
明けましておめでとうございます<(_ _)>。
をを、今年は伊坂作品をたくさん!ですか~!!
よいですねーーー!楽しんで下さいねぇ。

なるほど。図書館って物納・・・っていうか、モノで弁償するんですか。
古くて絶版になっちゃってる本なんかは気をつけにゃあきまへんなぁ。
映画の本ってところが、映画大好きのbarnesさんらしいですね~。

お褒め頂いてありがとうございます^^。
barnesさんは年末にイギリス旅行されていたんですもの、仕方ありませんよ!
帰って来られてから、さぞかしお忙しかったでしょうね!

今年もいろいろお話させて下さいね!よろしくお願いいたします。
  1. 2009/01/06(火) 21:10:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

To 松風さん、
ちょっと分厚い本なんですけど、なかみは、ぐーーーっと引き込まれるスリリングな(?)小説です。
作者の伊坂幸太郎さんは間違いなく知識満載のお方だと思いますが、読んでる私は、あちこちで、「これはなんの話してるんでしょうねぇ・・・」と、わからないまま流してるので、インテリジェンヌとは言いがたい・・・私、あえていうならインチキジェンヌ・・・かも。

「剣客商売」、私も少しずつ読んでいるんですよ!
長いシリーズなので、図書館から予約の本が回って来たり、別の本に気をとられたりするたびに中断しているので、感想文を書くところまでなかなかいかないのですが・・・^^;
  1. 2009/01/06(火) 21:16:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

伊坂さんの本、本屋さんにたくさん並んでいます。
人を拷問したり殺したりをさらりと読ませるって、怖い。
でも、現実の事件も、最近はかなり猟奇的になってきていますものね。
「事実は小説よりも奇なり」ということに、挑戦している作家さんなのかなあ。
気持ちに余裕がないと、読めない本みたいですね。
Mikiさんの瞳、いつもピカーって光ってます。
あの目で読んでいるんですね。
  1. 2009/01/07(水) 00:18:00 |
  2. URL |
  3. よしりん #79D/WHSg
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No title

To よしりんさん、
よしりんさんは、伊坂作品はまだお読みになっていませんか?
よしりんさんって、切るの殺すのって話は特に苦手とされているようにお見受けしました!
・・・私も、映画なんかではそういうシーンは苦手ですけど。

小説に出てくる切った張ったのシーンの場合、実に生々しく描かれるものもあれば、ことさら抵抗感なく読めるものもありますよね。
ちょうど、チャンバラ映画やSF映画で、斬り合いや撃墜シーンを見てもさほどの違和感がないように。
気持ちに余裕がないと、というほど構える必要は全然ないと思いますよ。
そうでなかったら、伊坂幸太郎という作家がここまで人気が出ることもないでしょうし!
ものぐさMikiは視力弱いですからね~。視力弱いと、目は光るらしいです。
  1. 2009/01/07(水) 22:24:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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