本と旅とそれから 夢見る黄金地球儀/海堂尊

本と旅とそれから

夢見る黄金地球儀/海堂尊

たぶん・・・伊坂幸太郎さんの全作品中における「陽気なギャングが地球を回す」のような位置づけの本を書きたかったのではないかな、海堂さん。
つまり、軽く笑える、エンターテイメント指向の1冊を。


夢見る黄金地球儀/海堂尊(東京創元社)

でも、ワタシにはいまひとつでした。
「陽気なギャング」の可笑しさはカッコいい。
それはまさに、映画版で佐藤浩市さんが体現していたように、二枚目俳優が真面目な顔をして演じているのに笑えてしまう、という感じの可笑しさでした。

でも、「黄金地球儀」の笑いは、あ、あと、浅田次郎さんのユーモア小説(というのかな?)などの笑いは、もともと演じている人がお笑いタレント、みたいな。人物を見ただけで、ああ、この人を出してくるってことは、何か笑わせようとしてるんだな、と見えてしまうような。

つまり、ありふれたお笑いシチュエーションというわけで、ちょっとつまんなかった・・・。

まあ、そうは言っても笑えるところもいろいろあるにはありますが。
エラそに言ってしまえば、海堂ファンじゃなかったら別に読まなくてもいいかも、ぐらいです。

ところが、「ひかりの剣」とは逆の意味で皮肉なことに、他の海堂作品を全然読んでいなくても、この1冊は単独で楽しめてしまうのですね。
「ナイチンゲールの沈黙」の主要登場人物が二人この作品にも登場するから、つながってはいるのですが、あまり大きな存在でもありません。

海堂さんの魅力はこの1冊ではあまり発揮されていない、と思えました。
あ、でも、「ボンクラボヤ」ってネーミングは好きでした・・・。


webcitron01.gif


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tag: 海堂尊 
  1. 2009/02/20(金) 21:45:00|
  2. 2009
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コメント

No title

やっと「ジェネラル・ルージュの凱旋」読み終えました。確かにルージュをひく場面が不自然といえば不自然。なんと3月後悔の映画では速水を堺雅人が演じるらしいのですが、ちょっとソフトすぎる印象ですね。
  1. 2009/02/21(土) 06:35:00 |
  2. URL |
  3. barnes_and_noble #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To barnesさん、
私はちょうど今、メインのこのシリーズでは「ジェネラル・ルージュ」の次作に当たる、「イノセント・ゲリラの祝祭」を読んでます。

あ、そうそう!私も小耳にはさみましたよー、Dr.速水を堺雅人さんがやるってー。
私も、堺さんでは線が細すぎる気がします。
そうだなー、私としては、「医龍」に主演していた坂口憲二さんなんかどうかな、と思うのですけど。
  1. 2009/02/21(土) 20:44:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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