本と旅とそれから プリンセス・トヨトミ/万城目学

本と旅とそれから

プリンセス・トヨトミ/万城目学

本ネタ、ためちゃいました。
感想文自体は、読んで比較的すぐ書いてあったのですが。
今日は全部UPしちゃいましょ。



先月末に発売されたこの本、図書館での順番待ちを長々することもなく早々と読めました。
図書館からも貸してもらい(たぶん1番)、ばななさんからも送って頂き――ダブルでラッキー♪
ばななさん、どうもありがとうございました<(_ _)>。


プリンセス・トヨトミ/万城目学(文藝春秋)

万城目さんの本ということで、面白いであろうということ、荒唐無稽であろうということは読む前からわかっていたようなもの。

しかし、そのうえであえて言うならば、これまでの「ホルモー」、「鹿男」と比べると、もう一歩、という感じがあったかしら――私には、ですが。
京都のホルモー、奈良の鹿男ときて、今回のプリンセスの舞台は大阪。ちなみに、万城目さんは大阪出身だそうです。


もう一歩、と思った理由のひとつは、いろいろと盛りだくさんの要素が料理しきれていない、という感覚があったこと。

会計検査院、辰野金吾、どうしても女の子になりたい男の子、フランス人の血をひく、モデル体形の超エリート・・・何となく、ちゃんと煮えてませーん、芯が固いんですけどー、みたいな感じが残ります。
たぶんね、こういうのって、気にならない人はならないのだと思います。
私の場合、最初の赤信号にひっかかったおかげで、次もまた次も止められるというか。

キリストの末裔が現代に生きていた、というのは「ダ・ヴィンチ・コード」。
日本にも義経伝説とかありますけど、本書は秀吉の末裔を守るall大阪の壮大な歴史プロジェクトのお話・・・なんだけど。

思ったのですが、これまでの「ホルモー」、「鹿男」はファンタジーな感じだったのを、今回は歴史モノにちょっと方針転換(?)したのが、同じ荒唐無稽でも、少し色合いの変わった作品になった要因のひとつかなぁ、と。

誰も口にせず、文字にもしない。
でも、大阪の男は全員が、ひとつのヒミツを共有している・・・。
このシチュエーションを、さらりと受け入れられれば問題ないんだけどな~・・・。

500ページの長編を最後までぐいぐい読ませてしまう面白さはもちろんあるのです。

「運転してて救急車に行き会うと、こんな感じだよねぇ」なんてことも思いました。
状況にかかわらず、誰もが路肩に寄せて車を止める。救急車が少しでも早く目的地に到達できるように。そして、走って行く救急車の後姿を見送りつつ、見も知らぬ人の命が助かりますようにと思う。
そして、どの車もそんなふうに止まっているのを見て、ちょっと嬉しい。
――私だけじゃないですよね。

はは、ちょっと違うかな。


webcitron01.gif


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tag: 万城目学 
  1. 2009/03/25(水) 20:47:00|
  2. 2009
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No title

アップされた本は読んでいないのですが、Mikiさんの書評を読むと、なにやら無性に読書したくなります。「レッドクリフ」後編が近く公開されますね。ポスターに「赤壁」とあり、「あかかべ」と読んでいました。しかし三国志であかかべは変!調べると「せきへき」でした。
孫権の呉と諸葛孔明の蜀の連合軍が曹操の魏と戦った古来有名な戦場とか。そこでやっと私の脳みそはレッドクリフに繋がりました。オソマツでござい。
これは三国志を全巻読まねばと決意新たにしました。色色でてますが、Mikiさんの読まれたのは、ちくまの井波本ですか?それとも?
  1. 2009/03/25(水) 22:43:00 |
  2. URL |
  3. よしりん #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

私も図書館から借りました。たぶん3番目くらいだと思われます。
まだ読んでいないので、記事は読まないでおこうと思います。
  1. 2009/03/26(木) 00:25:00 |
  2. URL |
  3. bullet4071 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To よしりんさん、
私が読んだのは吉川英治版です。
――しかしよしりんさん、長いですよ、「三国志」。
私は長編が好きだけれど・・・。
しかも、赤壁の戦いは、超長編の真ん中よりちょっと後、ぐらいになります。
ちなみにしのちゃんは北方謙三さんの作品で読んだそうです。
月刊文藝春秋には宮城谷昌光さんの「三国志」が連載されていて、今号のだけ読んでみましたが、たまたまあんまりストーリー的に面白くないところだったからかも知れませんが、いまひとつ・・・いや、みっつくらいに思えました。

頑張って下さいまし!!
  1. 2009/03/26(木) 23:19:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

To bulletさん、
京都、奈良ときて今回は大阪。
bulletさんがどんな感想を持たれるか、興味あります~~。
感想UPなさって下さいね!トラバしにうかがいますゾ。
  1. 2009/03/26(木) 23:23:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

こんばんは~。
感想を拝見して、うんうんと唸ってしまいました(笑)
ホルモーや鹿男の緻密さにくらべ、やけにざっくりした感があるなと僕も思いましたが。
しかし、どちらかというと、大阪の男は全員が秘密を共有しているというシチュエーションをすんなり受け入れた派なので、これはこれでそういうこともあるかもって思いながら読んじゃいました。なんせねぇ、大阪っちゅうのは変わったとこですねん。
へんな一体感っちゅうか、意外とよそもんを受け付けへんとこがあったり(笑)
そのへんが、ようでけてるなぁと思う次第でしたわ(笑)
あと、なんちゅうても、大阪の地理に明るかったらっちゅう描写もようさんでてきてるんで、そのへんも関係してんのかな。
  1. 2009/04/01(水) 00:02:00 |
  2. URL |
  3. bananan_bou #79D/WHSg
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No title

To ばななさん、
あ~、それはあるかもと思っておりました。
・・・つまり、大きくくくれば、「大阪感」みたいなものが、私には十分わかってないんじゃないか、みたいな。
大阪の地理っていうのも、さらに含まれますね。

よく、関西出身のタレントさんやスポーツ選手がトーク番組などで、「関西人でよかった」と(特にそういう場合は関西弁で)語るのを聞いて、やはり関西の人には何というか、地域性のあるプライドのようなものがあるのかな、と思うことがあるんですよね。
京都の人がよく「いけず」だと言われるのも、そういう要素があるんじゃないかと思うんだけど、大阪にはまた違ったそういうものがあるかも、と思います。

そういう感覚をもっとぐぐっとわかったうえで読むと、また違った物語になりそー。
  1. 2009/04/02(木) 00:09:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

私は今日、読み終えました。
利休を読んだ、次にこれを読んだので、
秀吉つながりになりました。
登場してくる名前がすべて、秀吉の家臣なのが笑えました。

たしかに、鹿男やホルモーのほうが面白さは上でしたね。
ホルモーの映画、レナウン踊りやるんでしょうか?
プリンセス豊臣、大阪出身だったらもっと楽しめたんでしょうね。
今は恋文の技術を、読み始めています。
  1. 2009/04/05(日) 21:13:00 |
  2. URL |
  3. bullet4071 #79D/WHSg
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No title

To bulletさん、
ホルモーの映画、(キョースマ!記事によれば)、レナウン踊りやるらしいですよ(^0^)
ひゃひゃひゃ。
そういえば、ホルモーを舞台で上演する、というのもあるらしいんですね。
しのちゃんがチラシを送ってくれたんですが。
そちらの方は、レナウン踊りもさることながら、「オニ」をどーすんだ、というのが非常に気になります。

「プリンセス」、どうもそうみたいですね。大阪感覚がもっとあれば、きっと。
うっ、森見本、今回は少々遅れております。
図書館に予約入れるのがちょっと遅くなりましたっ。
  1. 2009/04/06(月) 22:58:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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