本と旅とそれから A Storm of Swords(剣嵐の大地)/            George R.R. Martin

本と旅とそれから

A Storm of Swords(剣嵐の大地)/            George R.R. Martin


3月末の話になりますが、うちの図書館が特別整理休館ということで、結構な日数連続して閉まってしまった時がありました。
たまたま手持ちの未読本が底をつき、「仕方ないですねぇ・・・」と、一体いつからほったらかしにしておいたんだったかも忘れてしまったこの本を取り出してきたという次第。

  今回、以下全般的にネタバレです。


A Storm of Swords
(A Song of Ice and Fire, Book 3)/
George R.R. Martin (Bantam Dell)
邦題: 剣嵐の大地―氷と炎の歌(3)/
ジョージ・R.R. マーティン


最初はちょっと大変。
何しろこのシリーズは、登場人物の数が非常に多い上、同じ名字の一族郎党(同姓同名が複数いたり)や、すごくよく似た名字がいくつもあるうえ、婚姻関係が複雑に入り組んでいたりするので、「この人って誰だっけ?」の嵐でした――つまり、大方忘れ果てていた、というわけですの^^;

だからといって、1,000ページ超のうち400ページぐらいまではすでに読んであったので、それを最初っから読み直す気にもならず、「そのうち辻褄合ってくるでしょ~」と、お気楽に読んでいったら、ええ、何とかなっちゃいました。

で、すごく面白かったのです、これが。
途中で投げ出した辺りは、たまたま物語の展開がスローになったところだったのですね。
私のひいきキャラのひとりであるJonが、女性の色香に迷って悶々と悩む、という・・・。
後に彼は復活してまいります。運命はJonに過酷です。

いや、作者はほとんどすべてのメインキャラにかなり過酷!

そして、この第3巻で、それまでの2冊とはまるで違った顔を見せてくれるのが、Kingslayerと渾名される美貌の騎士Jaime Lannister。
もちろん、今回からワタクシのひいきキャラ・リストに仲間入りっ。
しかも、Jonと並んでトップ。

これまでは、美しいだけの冷血漢という役どころだったかと思いますが、この巻からは、愛と誇りと自己矛盾に満ち満ちた、人間味溢れる青年として、もうほとんど生まれ変わった感すらあります。
彼と、剣の腕だけは大の男にもひけを取らないけど女性的な美貌とは無縁、という女騎士
Brienneの道中は面白かったわ~~。
最初は罵り合ってばかりだった二人が段々距離をつめていくあたりは、ありがちな恋愛モノのパターンかと思わないでもありませんが、何しろクセがありすぎるこの両者。ひとまずは別々の道を歩み始めるのですが、いつかまた再会してもらいたいもの。

で、Tyrion。作者氏、彼に冷たすぎ。
Tyrionは、その外見から、時々グイン・サーガに出てきたアリを思い出すのですが、外見は似たようなものでも、その内にある心は雲泥の差。
優しく気高い心は報われないのですか?
結局、甥殺しの汚名を背負い、兄・Jaimeとは決裂し、あげくの果てに父親を殺してしまう彼。
お願い、何とかしてあげて。

例によって、メインキャラひとりひとりについてあれこれ書き始めるときりがないこのシリーズ。

この第3巻では、新たに新興宗教という要素が登場し、これが正なのか邪なのか今のところまだ何ともいえません。ただ、この宗教に関係すると、死人が甦るという不気味な現象が見られて・・・それが、ちょっとコワくて面白かったりするんですが♪
やっぱり、少しは摩訶不思議な現象がないと、歴史モノみたいになっちゃいますもんねえ。

ああ、誰かひとりぐらいは、そろそろ幸せなメを見てもらいたいものだけど。
でも、正直なところ、あんまりそんな見通しは立ちません。
すべては作者氏の筆次第。
大体、作者はちゃんと結末を考えてあるのかしら。それがちと不安です。




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