本と旅とそれから 「レッドクリフ ParII」

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「レッドクリフ ParII」




昨年秋に公開されたPartIの続編(PartIの感想はコチラ)。

とても面白かったけど・・・うーん、PartIの方が楽しめたかしら?
まあ、「続編」というものは須らく二番煎じな雰囲気になってしまうので、仕方ないでしょうか。
PartIは、冒頭からあの有名な、戦場に取り残された玄徳の幼子を趙雲が救い出すシーンで、そのまま最後まで突っ走ったような感覚がありますが、PartIIはスピード感という点で少し劣ると思いました。

そして、今回特に胸に迫ったのが、戦争シーンの悲惨さ。
物語の最後に、周瑜が「勝者はいない」と吐き捨てるように言いますが、まさに。

先陣の歩兵――どんな戦争でも、これほど絶望的な境遇があるでしょうか。
大局的に見たら、彼らの個々の命には大した意味はない。全体として優勢かどうか、それだけが問題なのであって――。
そんな彼らの心の中にあるのは何なのか。絶望でしょうか。諦観でしょうか。ひとりひとりが、出陣を前に家族に手紙を書く。そして、それを破り捨てる・・・。

ふと、「プライベート・ライアン」冒頭の、ノルマンディー上陸作戦の場面を思い出しました。
確かあの物語でも、ドイツ軍が待ち受けるノルマンディーの海岸に小舟で強襲をかける連合軍の兵士たちが、作戦を前に家族に手紙を書く、というエピソードがなかったかしら。

先陣の舟が、燃え盛る火を掲げて激突するシーンを見ながら、ふと涙が出そうになりました。




「三国志」というのは娯楽作品なんだけど、基本的には「戦記」。
読み物としては作者によって視点も人物評価も様々ですが、その一点は変わりません。
最初から最後まで、各種とりそろえの戦争の話が続きます。
(私が読んだのは吉川英治版。感想文はコチラ)。

原作中、赤壁とは別の話ですが、とある戦いでやはり火を使って大勝した諸葛孔明が、累々と横たわる敵の焼死体を目にし、号泣して「自分も長く生きることは許されまい」みたいなことを叫ぶ場面が印象的でした。

戦争の形の変遷は、人類の進化の表われでもあるのだなぁ、と。
同盟者として共に戦った周瑜と孔明が、遠からず合い争う運命なのを思う時、二人が穏やかに手を振って分かれるエンディング(原作とは違うけど・・・)が、寂しく見えました。

レッドクリフPartIIオフィシャルHPはコチラ(音出ます)。

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  1. 2009/04/28(火) 22:20:00|
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No title

「先陣の歩兵」のこと、
私はクレヨンしんちゃんの戦国時代が舞台の映画を思い出しました。
はずかしながら、その映画で彼らの「絶望的な境遇」を知りました。圧倒的な数の中からだれかが敵の陣地を突破できればいいんですよね。

先のクレヨンしんちゃんの映画が、草なぎ君主演で実写化されて、この秋公開予定なんですよ。公開予定だったになっちゃいましたかね。
  1. 2009/04/29(水) 15:25:00 |
  2. URL |
  3. ruksak #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To ruksakさん、
「クレヨンしんちゃん」!
未踏の作品でございます。面白いですか?
「探偵少年コナン」とかなら、TVでやれば(で、当日忘れなければ)見るんですけど。
最近は、子ども向けアニメも、結構凝ったストーリーだったりしますよねー。

実写の「クレヨンしんちゃん」が、クサナギくん主演!
てことは、彼がしんちゃんですか?なわけない?
それにしても、やはりスターとなると、いろいろ鬱憤たまってるんですね~。
  1. 2009/04/29(水) 22:44:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

クサナギくん、秋まで自粛なのかな。
しんちゃんが戦国時代に迷い込んだ先のクサナギくんは戦国武将の役です。まじめ人の役ですよ。
  1. 2009/04/30(木) 11:12:00 |
  2. URL |
  3. ruksak #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

PartⅡは本当に、敵も味方もおびただしい数の死者が衝撃的でした。
今子供向けの「三国志」読んでるのですが、戦いの戦死者もさることながら、
曹操が作戦として部下の首を切ってしまう殺伐としたところに
すっかり気分が落ち込んでしまいました。
映画のほうが楽しかった。。。
でも頑張ってもう少し読みます。

わたしもトラックバックいただいて行きますねー。
  1. 2009/04/30(木) 14:13:00 |
  2. URL |
  3. yurinippo #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To ruksakさん、
そうなのですか。自粛・・・まあ、逮捕されてしまいましたからね~・・・。

あ、そういえば何となく聞いたことあったかも、そのクレヨンしんちゃん実写版の話?
その映画も公開しないことになるんでしょうかね。
クサナギくんをことさら責めている人たちは、きっと彼の映画とか見たことないでしょうね。
  1. 2009/04/30(木) 22:59:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To yuriさん、
曹操の人物像っていうのも実にフクザツですよねえ。
玄徳とか孔明っていうのは、「良いヒト」ってことで色分けがはっきりしてますけど、曹操って、ちょっと織田信長に似てるかなとも思うような、功罪相半ばすって感じ・・・?
結局は歴史は彼を勝者にすえるわけですが。
曹操が関羽に惚れこむエピソードなどはとっても面白かったです(原作)。

周瑜がヒーローだという北方謙三版もいつか読んでみたいものですが・・・。
まあ、4、5年は無理そうだす(それってほとんど永遠?)。
  1. 2009/04/30(木) 23:14:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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