本と旅とそれから スカイ・クロラ、スカイ・イクリプス/森博嗣

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スカイ・クロラ、スカイ・イクリプス/森博嗣


シリーズの最終巻を最初に書く。よいなぁ~、その潔い姿勢♪
そして、私のような遅れた読者は、そのシリーズを、1巻目からきれいに読み通すことが許されるわけです。
実によいっ^^

スカイ・クロラ、スカイ・イクリプス
/森博嗣
(中央公論新社、中公文庫)


というわけで、「スカイ・クロラ」でシリーズは完結し、最近のアニメ映画封切りの関係で追加されたという短編集が、「スカイ・イクリプス」です。



「クロラ」が2001年、ストーリー的にはその直前に当たることになる「クレィドゥ・ザ・スカイ」が2007年なので、歳月の隔たりもあってか、作中の順を追って読んでくると、「クロラ」を読み始めて「あれ、ちょっと・・・」と思います。
作中世界のコントラストがちょっと強い。

これまでターナーの風景画みたいに見えていた世界が、急にはっきりした、みたいな。
微妙な文体の違いなんじゃないかと思います。

そして、「イクリプス」に入ると、今度は短編集ということもあり、さらに世界が違う。
森さんの特異性(単に個性とか特徴と言ってもよいのでしょうが)がかなり薄れてる。
ある意味読みやすいとも言えますが、ちともの足りなかったり、寂しかったりもしました。

それにしても――「うーむ、こう完結したか~」とうなる一方で、「しかし、ホントにこう完結したんだろうか?」という、煙にまかれたような感覚も残ります。いや、残るだろうなと思っていたけれど、やっぱり残ったねって感じですかね。
(「クレィドゥ・ザ・スカイ」に続き、今回もわけわからん感想文になりつつある!)

まったく、生と死の境目がぼやけた人々だ、キルドレっちゃ。
死ぬのが怖くもないし、生きることが喜びってわけでもないし、ただそこにあるのは、淡々とした「たまたま生きているという状態にある自我」とでもいうのか。

それなのに、その姿に何とも言えず惹かれるものをおぼえるという、その感覚もいったいどこからくるものやら?
その迷いのない単純な世界観・死生観が羨ましいのかなぁ・・・。

シリーズまるまるもいっかい読み直さないと、いまいち話の筋がしっかり追えてない、と思うんですけど、なんか、また読んでも結局ぼんやりしたままかも・・・。




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  1. 2009/06/20(土) 22:19:00|
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No title

なるほど、未だ霧の中にいるのですね(笑)。確かにこの物語にはっきりとした完結を求めるのは最初から僕も諦めて...いや、逆に単純に完結してほしくなんかないとちょっと思ってたフシさえあります。物語なので時間とともに事象が流れていくのは当たり前ですが、このシリーズの持つ不思議な感覚、「今どこのお話なの?」っていうのが心地よいってのもあったので。たぶん相当ひねくれてるんでしょうね~、僕って。
  1. 2009/06/22(月) 12:46:00 |
  2. URL |
  3. ぐん #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To ぐんさん、
へい。霧の中。雲の中です。

>不思議な感覚、「今どこのお話なの?」っていうのが心地よい

をを。なんかわかる気がします。うんうん。
ぐんさんが相当ひねくれてるなんてことはない・・・か、どうかはひとまずおいといて(ニヤリ)、確かに、どこか夢の中の空のような感覚はありますよね。

しかし、その不可思議な心地よさみたいなものを意図的に演出して人気を得ているのだとしたら、森さんというヒトも大したものですね~。
  1. 2009/06/22(月) 23:55:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

このシリーズ、良い良いと言っておきながら、
今思い出せるのは、空を飛ぶ気持ちよさと、そこはかとない悲しみだけで
ストーリーがどんなだったかさっぱり思い出せません…。うーん。
細かなエピソードは割とはっきり覚えてるんですけど。

そうそう、↑ドーナツの記事を読んでて思い出したのですが
「僕にとって体調とは胃のことだ」って草薙水素のセリフがどこかにありませんでした?
私もそうなんで、ちょっぴり水素ちゃんに親近感を抱いた瞬間でした。(笑)
  1. 2009/06/24(水) 11:32:00 |
  2. URL |
  3. yurinippo #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To yuriさん、
のはははははっ。
今回yuriさんに頂いたこのコメント、本のタイトルを「重力ピエロ」に差し替えれば、つい先日、私がぐんさんとこに入れさせて頂いたコメントとそっくりさんだす!
ぼんやりと「こんな感じだった。こんな雰囲気が好きだった」って感想は残ってるのに、筋立てとか忘れてるんですよね。
いやー、そうかそうか、嬉しいですねぇ。へっへっへ^^

あ、そゆセリフありましたっけ(忘れてる)?
「僕」って言ってるところをみると、「ナ・バ・テア」でしょうかね?
それにしても、戦闘機乗りっていうのは、タバコとコーヒーで生きてる雰囲気ですね。
  1. 2009/06/24(水) 23:31:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

こんにちはYO-SHIです。大変ご無沙汰しています。

このシリーズは、私の昨年の「良かった本第3位」なんです。
なんかはっきりしないのに、不思議に心地良くて...という感じは
私もすごく感じました。

実は、今、このシリーズを読み直しています。
今月の始めに、本好きな人のSNSに入って、そこの人と「スカイ・クロラ」
の話(ナゾ解きとか)をしています。ところが、いざ具体的に話そうとすると
ゼンゼン思い出せない。それで、もう1回読んでいる次第です。
LazyMikiさんも、よければSNSにいらっしゃいませんか?
 
  1. 2009/06/27(土) 10:31:00 |
  2. URL |
  3. YO-SHI #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To YO-SHIさん、
うわ~、お久しぶりです~^^

「良かった本第3位」・・・っていうと、第2位と1位があるんですね。
えー、それは何・・・気になりますです。

SNSってどんな感じですか~?
YO-SHIさんのブログにリンクが張ってあったあそこですね?
え~、うかがってみようかしら?
SNSのお作法とか全然しりませんけど(あるとして)・・・。
あとでまたじっくりと~。
どちらにしても、お誘い下さってありがとうございます<(_ _)>
  1. 2009/06/27(土) 21:32:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

YO-SHIです。

何度もお邪魔します。
では、1位と2位の発表です。ジャカジャカジャカ~(一応ドラムロールです。)
2位は「チョコレートコスモス」(恩田陸)
1位は「ゴールデンスランバー」(伊坂幸太郎)です。

ちなみに、LazyMikiさんに教えていただいた「家守綺譚」が6位です。
いまさらですが、いい本を教えていただき、ありがとうございました。

ベスト10発表の記事がこちらです。
http://yo-shi.cocolog-nifty.com/honyomi/2008/12/post-dd1b.html
 
  1. 2009/06/29(月) 00:39:00 |
  2. URL |
  3. YO-SHI #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To YO-SHIさん、
ありがとうござりまする^^

1位は「ゴールデンスランバー」でしたか~。
あの、「直木賞は要りません」みたいなタイミングで出た・・・^^;
恩田さんの「チョコレートコスモス」、読んでないので、早速図書館に予約を入れたいと思います♪

「家守綺譚」6位^^
いや~、他のランク・インした作品も知りたい!
後ほど、(↑)の記事を読ませて頂きます。楽しみっ。
  1. 2009/06/29(月) 23:37:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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