本と旅とそれから 「シャッターアイランド」

本と旅とそれから

「シャッターアイランド」



まず、ネタバレはしてませんので、と。
映画に先立って、「いろいろ謎がありますんで、よーっく見て下さいね~、それと、まだ見てない人にネタバレは絶対ダメですよ~」と、警告する画面が出ました^^;ほちょ。


海に囲まれ隔絶された島、外界との唯一のつながりであるフェリーは悪天候で出航できず・・・というと、アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」の設定とそっくり。
小説で読む分には、このテの広域密室モノ(←勝手に名付けた)は大いに私の好みです。

今回の映画では・・・かなりどどどどーーんと重かった。
怖く・・・も、あります。いや、不気味というべき?薄気味悪いとでも?




精神を病んだ犯罪者ばかりが収容されている施設の島、シャッターアイランド。
そこでひとりの犯罪者が行方不明になり、捜査のために、島の外から二人のFBI捜査官が呼ばれる――その片方が、レオナルド・ディカプリオさん演じる主人公テディです。

冒頭から、「うわー、レオ、やつれてる~」。
・・・そうそう。その感覚はずーっとつきまといましたね。
痩せてるわけじゃないんですが、ボロボロなのです。
思えば、「タイタニック」以来、ディカプリオさんの映画、見てないかも?!あの、純粋な愛に殉じた若い画家のきらめくような姿から、一転してこれ。落差大きかった~。




物語のリアルタイムの進行に、様々な時点の過去や主人公の空想の場面が頻繁に挿入されます。
襲来する大嵐、響く雷鳴、精神病院であると同時に監獄でもある古い城砦、不気味にそびえ立つ島のはずれの灯台・・・まるでゴシックホラーですねっ。

暗闇から突然飛びかかるモノ、叫び声、振り向いたあの人の顔は・・・と、古典的なホラー映画の要素が山盛りなんですが、かといって騒がしくて血まみれのシーンに辟易させられるような映画ではなく、何というか、ちょっとハイレベルのホラー、みたいな・・・。

そうそう、音楽も怖いの。まるで力いっぱい大きな扉を叩くような音を多用してまして。

作品の色彩的には、「セブン」と同種だと思います。
どちらも、物語世界を支配しているのは「狂気」。その種類は全然違うとはいえ。
ラストにまったく救いがないのも同じです(これは別にネタバレじゃないですよね・・・?)。

ただ、「シャッターアイランド」の最後には、大嵐が通り過ぎた後の、不思議なくらい澄み渡った青空が広がります。穏やかで綺麗で、絶望的。

スカっとしたい時には間違ってもおススメできない映画ですが、面白いことには違いないし、やっぱり名作だと言えるんだろうなぁ~、と、思うのでした。
・・・でもやっぱり、脱力してため息もついたり。


映画「シャッターアイランド」公式サイトはコチラ(音声あり)。

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  1. 2010/04/20(火) 20:13:00|
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