本と旅とそれから チョコレートコスモス/恩田陸

本と旅とそれから

チョコレートコスモス/恩田陸


東響子:松たかこ
佐々木飛鳥:宮崎あおい
宗像葉月:寺島しのぶ

ぐらいの感じ。
――まあ寺島しのぶさんについては、松たかこさんと血縁「かも知れない(単に歌舞伎だから、という根拠)」というところからきてますケド。



チョコレートコスモス/恩田陸(毎日新聞社)

本読みブロガーYO-SHIさんが、ご自身の2008年ランキングで第2位に挙げられた1冊(ちなみに1位は「ゴールデンスランバー」だそうです^^)。

読み応えある1冊、かと。

演劇界を題材にした物語です。

と、いうと、「ガラスの仮面」――とすぐに思ってしまうのは世代的なものもあるかなぁ・・・でも、あの少女マンガは長くて、私は最初の方の数冊を読んだことがあるだけなんですけどね。
で、「ガラスの仮面」て、ある意味、古風なスポ根的色彩のあるマンガだったと思うのですが。

少女マンガに例えるなら、演劇じゃないけど「SWAN」だと思います。
あれも一世を風靡した作品でしたよね、バレエ・ブームをもたらした・・・。

おっと、のっけから脱線いたしましたが。

演劇の世界には「迫真の演技」という表現がありますが、恩田さん、迫真の・・・筆致。
筆力あるなぁ~、としみじみ感心しました(ヤダ、エラそう)。
特に、作中劇や、オーディションの舞台描写の部分。

頭の中に、ライトに照らし出された舞台が見える気がしましたもの。
「目的地」、飛鳥の演じる「死」が怖かった。ゾォ~~っとしましたよん。

私は演劇の舞台を生で見ることは最近滅多になくなってしまいましたが、大学時代の一時期、かなり見に行ったことがありました。たぶんね、本作の中で佐々木飛鳥や仲間たちが通っていた大学が、私の通っていたところだと思うのですよ。
私が通っていた頃は、まさにいわゆる「小劇団」全盛でしたからね、第三舞台とか。

といっても私は演劇が好きだったわけではなく、英米演劇っていう授業(必修)の教授が、演劇は読むだけじゃダメだ、舞台を見なければ始まらないという、思えばごもっともなポリシーをお持ちの方だったのです。

そのため、授業では、年に決められた本数見に行って、感想文を提出することがノルマだったのです。
といっても、学生のことですから、チケットの高い商業演劇にはそうそう行けない。ですので、その教授の顔でディスカウントのきく、大学OBの所属する劇団なんかのものが多かった。

思い出すなぁ、Tシャツにジーパン姿の役者たちが演じる「リア王」とか。
女二人の劇っていうのも行きました――「メアリ・スチュアート(歴史もの)」。

生の演劇の舞台って、とにかくエネルギーの放射がすごいんですよね。
舞台との物理的距離が近い小劇場などでは、いっそうビンビンきて・・・。
慣れないと、あまりのすごさに正視できないくらいなのです(私の場合、ですが)。

・・・そんな大昔の経験を、いろいろと思い出させてくれました。

冒頭の話に戻りますが、女優に焦点を当てた演劇が題材の話なので、つい「ガラスの仮面」と思いましたが(読んだ人のどれくらいがそう連想するかはわかりませんケド^^;)、「チョコレートコスモス」は決して「少女マンガみたいな小説」ではありません。
もっと骨太。決して軽くない。そしてパワフルでした。


webcitron01.gif


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tag: 恩田陸 
  1. 2009/07/22(水) 22:46:00|
  2. 2009
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No title

この作品はわたしも読みました^^
ガラスの仮面だと思いました(笑)
漫画オタクのわたしは、ガラスの仮面は所持しておりました。
友達に貸してるうちに、ポツポツなくなってしまったけど(-_-)
「SWAN」は知りませんー^^;
チョコレートコスモスは、恩田作品の中で好きです♪
↓桃、桃、桃、美味しそうです!!!
スーパーでね、桃が1箱20個入りで千円なんです。
でも、20個も抱えてバス帰れないので、いつも見てるだけ、しょんぼり。
Mikiさんの召しあがった桃は、千円の桃などとは比べ物にならないのでしょうね。
ああ、桃、嫌になるくらい食べたい!
センビキヤノの桃パフェ値上がりしたのですね*
食べたいものがいっぱいだー!
  1. 2009/07/23(木) 00:30:00 |
  2. URL |
  3. noadog #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

YO-SHIです。楽しんでいただいたようで、私もうれしいです。

飛鳥たちの学校に通っておられた(らしい)のですね。
それは、よりリアルに色々なものを感じられたでしょうね。
私も、以前は小劇団の舞台を見に行きました。
と言っても年に1回か2回ぐらいですけれど。
セットも衣装もなくて、でもパワーを感じて面白かった。

ところで「ガラスの仮面」を連想されたのはスルドイです。
(まぁ、連想した人は多いようですが)
この本は、著者自身が、恩田陸版「ガラスの仮面」、と
何度かインタビューなどでおっしゃってるんです。

ttp://books.rakuten.co.jp/afvc/pickup/interview/onda_r/

最初にhを付け加えてください。
  
  1. 2009/07/23(木) 11:52:00 |
  2. URL |
  3. YO-SHI #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

そのキャストで映画化されたら迫力ですね!!
私が読んだ時はキャスティングまでは考えつきませんでしたが、
そう言われてみればそんな感じ!
たしかMikiさんと恩田さんは同窓生(たぶん)…
きっと私が読むよりもリアルに思い浮かべて読まれたことでしょう。
あの大学はとても演劇有名ですよね。
今活躍されてる俳優さんとかもいろいろいますよね~。
  1. 2009/07/23(木) 16:11:00 |
  2. URL |
  3. yurinippo #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To やぎこさん、
「ガラスの仮面」て、あれ全部で何巻あったんですか?
すごいいっぱいでしたよねー。
「SWAN」ご存知ないですか?世代の差かなぁ。
・・・あ、それに、「SWAN」は「ガラス」と比べれば短かったですからね~。
週刊マーガレット(「ベルばら」とか連載してた雑誌なんだけど・・・知らないかも?)に連載されてましたが、あまりに華麗な絵なため、作画が間に合わず、毎週5ページぐらいしか掲載されなかったという・・・^^;

>1箱20個入りで1,000円

てことは、1個50円っ?!
それってまるで産地価格ですね(って、産地ならあるのかな?)。
それは是非ともダンナ様に車を出して頂いて・・・。
確かタカノのメニューに桃のワッフルってありましたよ。
きっとダンナ様にも気に入って頂けるのでは?
そしてもちろん、そのままガブリも!
20個1,000円なら、イヤっていうほど食べられますよぅ!
すでに羨ましい・・・。
  1. 2009/07/23(木) 23:23:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
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No title

To YO-SHIさん、
楽しい本読み時間を持つことができました。
どうもありがとうございました~<(_ _)>。

恩田さんもW大のご出身なのですね。
私は彼女とは同い年なので、もしかするとキャンパスですれ違っていたかも、です。
今はどうなのかわかりませんが、当時はもうキャンパス中、小劇団のタテ看が林立していたものです。

インタビュー記事、読みました。
ご紹介ありがとうございます。
まあ、軽い感じで「ガラスの仮面」です、とおっしゃっているみたいですね。
「ガラス」の存在がそれだけ大きいということもあるかと思います。
あれ、舞台化もされましたよね。
主人公を演じた大竹しのぶさんが名演で評判をとったと記憶しています。

それにしてもエキサイト・ブログ、ココログのみならず、他ブログにことごとくトラバできない!時間帯が悪いのでしょうかね。早朝とかに頑張って送信してみようかしら?
  1. 2009/07/23(木) 23:33:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To yuriさん、
なんか、東響子を松たかこさんが演じれば、そのお父さんの役を、まんま松本幸四郎さんがやれるな、とか思いました。

そーそー、恩田さんとは同い年で同じ学校の出身。
卒業アルバム見たら、写真ありますかね~(デーモン閣下はある)。
そうなんですよ、あの学校、演劇有名です。
演劇博物館とかもあって、シェークスピアの珍しい写本とかあったはず。
篠田真由美さんも同門なんですが、彼女はずっと年上なんですね。
ちなみに、建築もちょっとだけ有名かも。

中退した方が大物になれる、というもっぱらの評判ですが。
(もちろん私はふつうに卒業・・・。)
  1. 2009/07/23(木) 23:43:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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